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商機を見出す。

■自由貿易協定等追い風。
・最近のニュース(2024年3月4日付)、「自由貿易協定(FTA)等追い風、日系企業はベトナム繊維市場へ技術や生地を売り欧米アパレル向けの商機を狙う」
・日本の繊維・衣料品メーカーがベトナム市場への売り込みに力を入れている。「ベトナムは中国に代わる世界向け繊維製品の供給基地として、アパレル企業から高い技術が求められ、開発力を競う日系企業には商機になりえる。各社は機能性や生産性の高い製品をベトナムの繊維工場に売り込み、欧米ブランド向けの供給拡大につなげたい意向だ」。

■ベトナム国際見本市。
・ベトナム南部ホーチミン市で2月28日~3月1日に初開催された衣料品・繊維・繊維技術に関する『ベトナム国際見本市(VIATT)』には20社余りの日系企業がブースを構えた。
・展示品には『ボルテックス糸が使用された衣類』、『ボルテックス糸を製造する精紡機』、『和紙から作られた機能性高い生地』等が紹介されていた。
・ちなみに『ボルテックス糸』とは、「空気の渦で糸を紡ぎだす技術。空気の流れに乗った繊維が独特の構造を形成し、そのことで糸は様々な機能性を備えファッションの世界に、新しい流れを作り出している」。

■日系企業の市場参入機会。
・以前、私の『note/スニーカーから見る世界(2023年9月26日付)』でも書き留めたが、「ナイキ社にとってベトナムは世界最大の履物生産国となり、履物受託製造企業15社で11ヵ国123工場が稼働している。また同社は衣料品生産でもベトナム29%シェア1位、中国18%、カンボジア16%、衣料受託製造企業55社で31ヵ国291工場が稼働」という事でベトナムで製造されたアパレルや履物が欧米等へ流通していく。
・一方、タイや中国よりは安いがベトナムの人件費は上昇傾向であり今後はコスト面での競争力は弱まってくる。そして既により人件費の低いバングラデシュやカンボジアに目を向けているアパレル企業が多い。ベトナムの工場は製品の高品質化や生産性向上に目を向け始め、日系企業はそこに参入機会を見出している。

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