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IIP指数で読み解く景気。

■ホーチミン市の鉱工業生産指数(IIP)。
・最近のニュース、「2024年1-5月ホーチミン市の鉱工業生産指数(IIP)は5.3%上昇、過去3年間で最高伸び率」。
・ホーチミン市統計局より、「2024年1-5月はIIP5.3%上昇、特に5月は前月比1.1%増、前年同月比で6.2%増と著しい回復を見せる」。

■4大主要産業はほぼ回復基調。
・同市内の4大主要産業のうち化学薬品、食品加工、機械は増加傾向だが電子機器は減少した。
・また「全体の製造業は4.9%の増加を示し特に包装資材、ノートや帳簿、洗剤や清掃用製品、木材加工品が顕著な伸びを見せる」。
・IIP伸び率の要因は「国内外の需要改善、特に家庭用品や建材、宝石類等が高成長」等が挙げられ、これは「原材料需要の増加と生産の回復を示している」。特に不動産収入は小売業に次ぐ位置にあり、2024年第一四半期には前年同期比13%増の12万件以上の不動産取引が処理されている。

■ベトナム経済が徐々に回復。
・余談、『鉱工業生産指数(IIP)』とは「鉱業や製造業の生産活動(どれだけの製品が生産や出荷され、在庫残高等の状況を示す)の水準を指数化し、景気の動向を判断する際に重要な経済指標のひとつ」とされている。
・この指標が上昇すれば上述の企業活動が活発化し「雇用創出や投資拡大など他の経済活動へと波及し、結果として景気回復の兆しを示す」等と予測できる。
・以前にも私の幾つかの『note』で「2024年は我慢の年、2025年頃からコロナ禍前の経済、景気に追いつくだろう」と記述したが、本報道のIIP指数からベトナム経済が徐々に回復している事が読み取れる。

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