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悠冴紀/小説家・詩人
2020年2月29日 08:38
作:悠冴紀雪を見るたび 私はいつも何故だか君を 思い出す君の喪失は受け入れない受け入れられるわけがないだがこの悲しみは引き受けるあえていつまでも悼み続ける忘れるつもりなど更々ない君との日々も その別離さえもたとえそれが楽な道でも私は決して忘れない君の記憶は心の宝悲しみの深さはその大きさの証失うに堪えない関係があること自体恵まれている証拠なのだと
2020年2月19日 19:09
作:悠冴紀「おかえり」その響きに対する憧れはなかった今も変わらず 昔から長い間 ずっと帰りたい家がなかったためかそれを寂しいと 感じたためしもない「おかえり」その一言を聞いて抱くのは違和感のみだった自覚はある醒めた人間だ無い物ねだりの甘い期待に縋るほどロマンチストになどなれなかったいかにも自分らしいとつくづく思う誰も帰りを待たない自由を愛し清々しい充実