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外面だけでは、わからない

「毎日、何してるの?」と聞かれることが増えました。
とても当然の質問で、会社員や仕事をもつ人からすれば、嫌味でもなんでもなく、「休職中のひとは、毎日何をしているのだろう」と思うはず。

パニック障害という病気は、加療中であっても見た目的には超元気なので、直接会う人や私の写真を見た人なんかは特に、「意外に元気だなぁ」「毎日何してるんだろう」って思うと思う。

答えとしては、「自分のペースに合わせて、できる範囲で最大限の行動をしている」っていうのが正しいかなぁ、という感じ。

パニック障害は、家でじっとしているだけでは治らない。積極的に外に出て、昼間は日光をちゃんと浴びて、生活リズム・体内時計を整えて、基礎体力を回復させて、苦手だと思うもの(これは人によって違って、エレベーター、電車、人混み、新幹線、飛行機、、、等、本当にさまざま)にチャレンジしていくっていうのが大事で。勘違いされやすいけど、気合とか根性とかは全く関係のない病気なので、脳が勝手に反応してしまって不安を感じてしまうような場所や環境を少しずつ克服して、脳の勘違いを修復していく作業、という感じ。もちろん、日によって、「身体が敏感になっているな」と感じる日もある。それも本当に理由は様々で、生きていれば私生活でも日々色々なことが起きるので、何かしら不安なことがあるっていうときもあれば、気圧や天気の変化、花粉症、風邪、バイオリズムによる体温のちょっとした変化なんかが影響することも。特に風邪はこの病気には大敵!なので、私自身も絶対風邪をひかないようにすごく気をつけています。マスク、うがい・手洗い、加湿器、睡眠時間、寝るときの服装、毎日身体を動かす、、とか、いろいろ。そういうのも含めて色々と「整えること」と「チャレンジ」を繰り返して治療していく、という感じかなぁ。もちろん薬物療法もしています。

なので、比較的毎日どこかに出かけてはいるし(特に日中)、私は人と話をしたいタイプなので人にも会うし、普通に食事や買い物もする。こないだみたいに、小旅行にチャレンジしてみたり。

いないことを願いたいけど、「なんだこの子全然元気じゃん」とか「毎日どこかしら行ったりしているし、普通に働けるんじゃないの?」とか思う人ももしかしたらいるのかもしれない、と思ったので書いてみました。私は言われたことないけどね!でも、もしかしたら思った人もいるかもしれないし、周囲にもし同じような人がいたら、誤解してほしくないので。

私の場合は、まだ完全に朝から夜まで元気ぴんぴんに動ける!という自信はないし、無理は禁物なので、自分なりに身体と相談して予定を決めています。一応、ルールというほどでもないけど、目安にしていることはこんな感じ。

・最低でも週に2日くらいは、まったく予定のない日を作る。
・1日の予定は、1個だけにする。場所が近かったり、前後の日に余裕があって無理のないときは2個もあり。
・予定は、出来る限り日中にする。日光を浴びることが大事っていうことと、街に人が少なくて過ごしやすいから。もちろん、相手の都合や、日時が決まっているものであれば夜に出かけることもあり。

平日の日中でも会えるフリーランス・アパレル等の友人や、育休中のママさんの友人なんかも多くて、嬉しいのです。土日は普通に会社員の友人とも会っているし。

人と会う以外にも、自分個人の用事(病院関係、美容院等のメンテナンス、買い物、料理教室等)もそれなりにあるので、1日1個、とすると、結構何かしら毎日予定が入っている、っていうことが多かったり。手帳広げて、あれ、なんか忙しいな~(対・自分比)と思うこともある。笑

周囲は本当に理解ある人ばかりで、「この日は予定はないけど、家でゆっくりしたいから別の日で」とかを普通に理解してくれるから、本当に助かる。

日中予定があるとしても、朝や帰宅後は時間があるので、一人で過ごす時間もたくさん。その時間は、本を読んだり、興味のあることを調べたり、英語の勉強をしたり(最近始めたの!)、録画してあるテレビドラマやNetflixを観たり、こうして文章を書いたり、わんこと過ごしたり。ね、結構充実してるでしょ?笑

あとは、本当に困ってるけどもう諦めたのが(笑)、睡魔だな!もしかしたら、これが一番ネックかも~と思うくらい、昼間出掛けて、夕方帰宅したら睡魔に襲われて寝ちゃう、なんてこともざらにあるので、この本読みたかったのに~!と予定が狂うこともあるけれど、もう仕方ないです。気持ちよく寝ています。今日もさっきまで寝てた。笑

「病気」とか「療養」とかって言葉だけで聞くと、イメージが固定されやすいみたいで。でも、実際はそうとは限らない。
病気=不幸、大変、可哀想
とか、
治療中=げっそりしている、見た目はぼろぼろ、食欲ない、泣いてる
とか、そういう固定概念を持っている人も多いと思うけど、そうじゃないケースももちろんあるから。全然大変じゃないって言ったらうそになるけど、私的には自分のことを可哀想とは全く思ってないし。

周囲からの視線や固定概念を気にして加療生活を送るのは不本意なので、私はそうじゃないようにしているし、出来る限りオープンに、こういう場とかSNSとかで何でも話しちゃってる。
私だけじゃなくて、もし周囲にも何らかの加療をしている人がいたら、「可哀想」「きっと身も心もボロボロに違いない・・」とかいう思考の前提を持つんじゃなくて、フラットに接してほしいなぁなんて思ったりします。目に見えない病気なら、なおさらそう思う。見た目では状況がわからない病気って、たっくさんある。その人の状況をしっかり自分で見聞きしてから、接し方を考えてもいいと思うし。もちろん私の個人的な考えです。上から目線に感じてしまったらごめんさない。

私が直接何かを言われたとかいうわけではないです(^O^)
ただ、本人は人が思うよりもずっと真剣にいろいろと考えて、考え抜いて自分の生活を大切に送っているし、ただ単純に可哀想とかそういう固定概念を持たれて良い気持ちではない人もいるだろう、と思ったので書いてみました。

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。