苦手なことを放置しない
皆さんには苦手なことはありますか?
おそらく大半の方が「ある」と答えるのではないでしょうか。
では、苦手なことに対してうまく付き合うこと、向き合うことはできていますか?
この質問に対しては「はい」と答えられる人は少なくなってしまうのではないでしょうか。
苦手を「苦手だから」という理由で単純に放置してしまうと、自分にとって悪影響なだけでなく、周りにも良くない影響が出てしまいます。
苦手を得意に変えることは難しいかもしれませんが、苦手を放置せずに理解して向き合うことが大切なんです。
先日「仕事のうえで苦手なことにどう対処すれば良いか」という相談をいただきました。
今回は苦手なこととの付き合い方についてご紹介します。
仕事で苦手なことがあって悩んでいる
そんな方はぜひ最後までご覧ください。
苦手を放置してしまうと…
人は苦手なことを避けてしまいがちです。
苦手を克服することは簡単なことではなく、努力を重ねて時間をかけていかなければならず、すぐに現状を変えられるものではないからです。
そのため、苦手なことは避けたくなるものですが、苦手だからと言って避けてばかりいては苦手を克服することはおろか、苦手と向きうことすらできなくなってしまいます。
苦手を放置してしまうと、苦手なことによって良くない結果が出た時に更に苦手意識が強くなってしまい、苦手を通り越してそのこと自体を避けてしまうようになります。
その結果、自分の行動に対して勝手にブレーキがかかってしまったり可能性の幅を狭めてしまったり、周りにも良くない影響が出てしまうんです。
普段の生活や趣味などにおいて、苦手を放置することは周りへの影響が少ないかもしれません。
しかし、仕事や誰かと協働するような場面においては苦手を放置してしまうと周りのにも影響を来たしてしまいます。
このような状態になると、苦手なことが理由で周りからの見方も良くない方向に向いてしまい、働きにくさや周りとの協働のしにくさなどに繋がり、様々な悪影響が出てくるようになってしまうんです。
苦手があることは悪いこと?
苦手とすることは誰にでも必ずあるもので、苦手なことがない人なんていません。
苦手があること自体が悪いわけではないんです。
全ての人がなんでもそつなく何でもこなせるわけではありません。
得意分野と不得意分野があるように、誰にでも苦手なことがあって当然なんです。
しかし、当然だからといって苦手なことを放置してしまうことはよくありません。
特に仕事においては、苦手とする内容を単純に放置してしまうと周りの誰かがそのカバーをしなければならず、カバーする人に負担がかかり続けてしまうことになります。
当の本人が苦手と向き合いながら、うまく付き合う努力や克服する努力といった姿勢を持っていれば、周りもサポートやカバーをする意識を持って配慮してくれます。
しかし、単純に「苦手だから」という理由で片付けたり放置してしまうと「あのひとは苦手なことをあからさまに避けている」や「苦手から逃げている」「ズルい」という不信感に繋がります。
苦手があることは悪いことではありませんが、苦手とすることとどのように向き合って、苦手とどのように付き合っていくかということが大切なんです。
苦手なこととの付き合い方(4つのステップ)
苦手なことに対しては、付き合い方を工夫することが大切です。
人は苦手意識を持つと、そのこと自体を避けるようになってしまいがちです。
避ければ避けるほど苦手意識は強くなり、結果的に苦手を克服する意識すら持てなくなってしまいます。
しかし、このような状態になってしまうと苦手じゃないこと以外はしないという自分の成長が止まるだけでなく、周りから不信感を持たれたり諦められたりと働きにくさにも繋がってしまんです。
苦手とうまく付き合っていくための3つのステップをご紹介します。
①苦手と向き合い、苦手な理由を掘り下げてみる
苦手な理由をしっかりと掘り下げてみると、案外苦手ではなく取り組めるレベルだったというケースもあります。
なぜ苦手なのか
具体的にどのような場面が苦手なのか
何があれば、何をすれば苦手が少しでも改善するのか
絶対に克服できない苦手なのか
苦手とうまく付き合うためには苦手なことに対して、自分自身が理解を深めることが大切です。
理解が深まると改善の糸口が見えるだけでなく、周りにも何が理由でどう苦手なのかを伝えることができるようになり、そのことを知った周りもサポートやカバーをしやすくなります。
②チームや周りの人に苦手なことを相談する
自分の苦手に対する理解が深まったら、チームや周りの人に苦手なことを相談してみましょう。
自分から積極的に苦手なことを開示することで、周りの人はあなたをサポートしやすくなるだけでなく、克服するための手がかりやアドバイスをくれたりするようになります。
しかし、ただ開示するだけでは「できないからやりません」という風に捉えられてしまいます。
自分が苦手なことで悩んでいること、克服に向けて考えていること、自分の苦手なことが周りに与えている影響について相談してみることで、苦手なことに対して、あなた自身が向き合っているという誠実な姿勢が伝わります。
③苦手を克服するためにできることはする
チームや周りの人に苦手なことを相談した後は、苦手を克服するためにできることはしていくことが大切になります。
初めのステップで、苦手に対する自己理解を深めたのであれば、何かしらの改善に向けてのアクションがイメージしやすくなっているはずです。
2つ目のステップで、チームや周りの人に対して相談をしているため、苦手なことに取り組んだ後に改めて相談すると、克服するためのアドバイスをもらえる可能性が高く、より現実的なサポートをしてくれるようになります。
あくまで自分自身が苦手を克服するために、できることはやっているという誠実な姿勢を周りに示すようにしましょう。
その中での一つのポイントとして、いきなり大きな改善を目指さないことです。
100のうち10できているのであれば11に変える、というスモールステップで構いません。
このように考えて少しでもできることをすることで、苦手なことがすぐに改善できなくとも、かなり働きやすくなるはずです。
④失敗したり出来なくても現状を受け入れる
苦手なこととうまく付き合うための最終ステップは、失敗したりできなくても現状をそのまま受け入れることです。
もともと苦手なものに取り組んでいるため、早々にうまくいくことはありません。
長い目で見て、徐々に改善していけばいいんです。
冒頭でもお伝えしたように、改善に向けての取り組みなどを行わず苦手なことを放置することの方が問題なんです。
失敗やできない現状を悲観的に見るのではなく、ありのままを受け止めて、試行錯誤を繰り返しながら苦手分野に対して誠実に取り組んでいけばいいんです。
その姿勢が自分自身にとってもプラスに働くだけでなく、周りのチームから見ても改善に取り組む誠実な思いが伝わるようになります。
このステップを踏めると苦手なことがあったとしても、うまく付き合えるようになっているはずです。
考え方を変えてみる(苦手なことに向き合うことは糧になる)
苦手なことは誰にでもあることであり、悪いわけではありません。
しかし、苦手なことだからと言って放置してしまうと自分自身の成長が止まるだけでなく、周りからも良い印象をもたれないなど結果的に働きにくくなってしまいます。
大切なことは、苦手なことと向き合い、何が原因となって苦手と感じているのかを自分自身が理解し改善していこうとする誠実な姿勢です。
この誠実な姿勢が、苦手なことを克服したり軽減させることに繋がったり、信頼を損なわずに周りからのサポートを受けられるようになったり、結果的に働きやすさにつながっていくんです。
苦手なことは誰にでもあるものですが、その根本を考えてみると、苦手と決めつけているのは自分自身の考え方によるものです。
考え方を変えてみると「苦手」ではなく「今はまだ自分が十分に納得してできるレベルではないもの」として捉えることもできます。
このように考え方を変えられると「レベルを上げていけばいいじゃないか」と単純に考えられるようになります。
そのような考え方ができれば、あとは試行錯誤を繰り返し、をレベルを上げていけば良いというポジティブな思考に変わります。
このように苦手なものや恐怖心があるものの大半は、考え方により払拭することができます。
今回の記事の最後に、考え方を変えられるようになるおすすめの書籍をいくつか紹介しております。
考え方を変えることで、苦手の克服だけではなく生きづらさや人間関係など様々なものに役立ちますので、気になった方はご覧ください。
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