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旅行記

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#国内旅行

京都出張旅行(3) エナジーフローに思い馳せる。

京都出張旅行(3) エナジーフローに思い馳せる。

充実したひとり旅とは、日常の疲れから解き放たれるべく美味しいものを腹いっぱい食べ、十分すぎる睡眠を取るものである。そんな旅からは程遠いのは、日常が疲れてないからであり、また、ゆえに非日常に価値を見出さなければならないとせっかちになるからである。

早朝の清水寺でも見て回ろうかと思ったがチェックアウトぎりぎりに目覚める。いつもそうだ。せめてもう10分早く起きることができないのだろうか。もしチェックア

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京都出張旅行(1) 暇を極めし人間、暇つぶしのごとく仕事する。

京都出張旅行(1) 暇を極めし人間、暇つぶしのごとく仕事する。

大阪で働いていたころ、僕はお世辞にも仕事が忙しいとは言えなかった。いや、回りくどいのはよそう。僕は圧倒的に暇であった。なにかとオフィスを抜け出す口実を作っては家に帰ったり市内を散歩したりする日々を送っていたが、そんな中でも今回は、お隣の京都に仕事片手間に一泊二日の旅行をした話をしようと思う。ここで忠告しておきたいのは、この旅行は旅行というほど華やかでもなければ、ひとり旅というほど冒険的でもない、た

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山陰をめぐる旅(3)。出雲大社の神々にすぐに飽きる。

山陰をめぐる旅(3)。出雲大社の神々にすぐに飽きる。

新型コロナウイルスが日本国内に蔓延した今もなお感染者が確認されていない、誇り高き鳥取・島根をめぐる山陰の旅。

鳥取・松江と県庁所在地周辺さえも人がほとんどいないという過疎っぽりを見て、想像以上の光景に旅のモチベーションが下がっていた。無駄に疲れている。宿泊した松江市内唯一の漫画喫茶は泊まると食事が割引されるという謎の制度があり朝からトルコライスを食べる。トルコライスとは、ピラフ・ナポリタン・とん

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山陰をめぐる旅(2)。足立美術館。作為むきだしの庭園。

山陰をめぐる旅(2)。足立美術館。作為むきだしの庭園。

鳥取カプセルホテルで目覚める、二日酔いだ。チェックアウト間際に眼鏡を無くしたことに気づく。大阪で浪速を感じながら奮発して購入した3万円のもの。最悪の気分でダメ元でフロントに聞いてみるとロビーに落ちていたとのこと。そういえば昨夜、ホテルに戻るなり目の前にあったソファで寝た気がする。そのとき眼鏡をかけながら眼鏡を探す人のように自意識を嘔吐していた。うつ伏せの圧力でひん曲がっている。もう二度としてこのよ

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