マガジンのカバー画像

レビュー(書籍を除く)

15
運営しているクリエイター

記事一覧

TP1984が馴染んできた!

TP1984が馴染んできた!

3年間ほどローテーションを守り続けてクタクタになったアシックスウォーキングの革靴に引導を渡す時期が来たので、30歳の節目にここいらでいっちょワンランク上の革靴に手を出してみようと天神の岩田屋に行った。
事前調べではCrockett&JonesのAudleyが本命であったため、店舗(J.M.WESTON)で名指し、半インチごとに細かく試着を繰り替えしたが、どうもしっくりこない。
英国のいい革靴はバキ

もっとみる

サイエンスZERO 「人類が絶滅の危機!?“中性化”と生殖の未来」

再放送として先日放送されたものだったのだが、個人的に興味関心の高い分野であり、内容も極めて面白かったため、レビューとちょっとした考察をしたい。
タイトル通り、男女の性差が縮まり続ける人類は、今後もこの傾向が不可逆であると指摘されている。もはや、生殖医療なしには人類が子孫を残すことができないとさえ断言する専門家もいるそうな。主因としては、ジェンダーの文脈で語られる女性の社会進出があると見られる。

もっとみる
ドーミーインが好き

ドーミーインが好き

今回の博多滞在で一泊したドーミーインがとても好きになったので、その熱愛ぶりを書きたい。

部屋の間取りがいい

普通のビジネスホテルは大体、ドアを開けて半間くらいの幅の細長い廊下が二間くらいあり、廊下の左手にトイレのあるユニットバスへと繋がる、床から2センチくらい浮いたドアがある。

つまり、水回りとそれ以外、という空間の別れ方をしているのが通常だが、個人的には好きではない。

まず、この手のホテ

もっとみる

サウナシュラン2連覇の「らかんの湯」に行った

2年連続サウナシュランを取った白眉が家から10分圏内にありながら、
まがいなりにもサウナ好きを自称する人間が行かないのは、
「お前ん家の庭、マツタケめっちゃ生えてんのに砂利敷いたんか??」みたいに嘲笑の的にされると思ったので、行ってみた。

が、本音を言うと行きたくなかった。

これから長いサウナ人生を残しておきながら、キャリアハイを28歳ですでに叩き出すことが決定していると思うと、今後訪れる幾千

もっとみる

《玄米について》

当初はボディメイク目的で白米を玄米に変えたつもりが、気がつけば味も玄米の方を好きになってきている。

なんなら、例えば鍋をするような日には、おつゆをちょっと絡めて食べたりするときに玄米のゴツゴツした噛みごたえがなくてはならないくらいになっている。

玄米を食べているところを周りに見られると、あんた健康志向ね、よう美味しないのに玄米なんか食べるわと言われたりするが、間違いなく玄米は美味いと思

もっとみる

紳助さん

今から10年以上前、行列のできる法律相談所で自分の商品を持参してゲストに味見をしてもらい、率直にいいかどうかの二択で査定してもらう回があった。

そこでとあるお菓子屋さんが持ってきた商品に対し、10名くらいのゲスト全員がNOのジャッジを下して番組に気まずい空気が流れた。
ゲストの芸能人たちは慌てた感じで
「いやいや、でも店を辞める必要はない」とフォローをしてゲストをかばうシーンが。

すると、司会

もっとみる
IVANKO

IVANKO

IVANKOの鉄プレートが好きで、ホームジムを考え始めたときからあらゆる器具を差し置いてドラフト1位はこれに決めていた。

凛々しさの中にもどこか無骨さを残す佇まいは、その美しさのあまりに思わず息を飲むという、名刀政宗に近い魅力があるのかもしれない。

トレーニング前、すこし憂鬱になっているときにプレートツリーに規則正しくならぶIVANKOを見ているうちに気分が高揚してきて、気がつけばバー

もっとみる

ランチ

昨日のランチは佐賀移住をしてから最上級のものだった。

食事内容は、玄米、鶏ムネ肉、ブロッコリー。

味気なさは異常!ほとんど病気!
(RHYMESTER Once Againを引用したパチり)

今は週6、ランチがこの内容なのでマンネリもいいところだが、極上のワケはこれだ。

武雄市の中心地から車で五分も走ると、ここに辿り着いた。

車の通る音はひとつも聞こえてこない。
鳥のさえずりや、

もっとみる

映画「ボヘミアンラプソディ」



なんかもう、最後の20分はとめどなく泣いてしまった。

とはいっても、このラスト20分はライブシーンであり、大枠の起承転結はその前に終えているのだ。

歌にあれほどまで感情を揺さぶられたことは、これまでにない。

Queenは、結成してほどなく才能が目に留まり、スター街道を約束される。

だが、興行にスタイルを寄せるように要求する出資元のレーベルに対して、中指を立てる。

既成を退屈だと言い

もっとみる

小平奈緒さんと相沢病院の話

先週のカンブリア宮殿で、長野県松本市の相沢病院が特集されていた。

この回は非常に面白かった。
番組の時間割では、相澤病院の経営がメインであったが、所属するスピードスケート選手の小平奈緒さんとの話が、大変に心を打たれた。

平昌で金メダルを取ったときの小平さんの振る舞いが本当に素晴らしいと思い、パシュートや羽生くんの金メダルを抑えて、個人的には最も感動した場面であった。

そんな彼女のアスリー

もっとみる

「紳竜の研究」

これは、漫才ブームを牽引した紳助竜介がどう戦略を立て、そこから司会者として何を考えていたのかという、島田紳助さんの1.5時間に渡る講演である。(youtubeにアップされている)

僕はこれを、これまで流し聞きも含めると数十回は聞いている。

笑いと縁のないビジネスマンにも、是非オススメしたい。

どんなジャンルの職種であれ、勝つためのエッセンスがぎっしり詰まっている。

例えば、ウケる漫

もっとみる

「ユートピア白玉温泉」

先日、仕事の合間に行ったこの銭湯が、初日でもうすっかりファンになってしまった。

京橋駅からほど近くにあるこの銭湯は、アムザや大東洋、スパワールドのようなメジャーと違い、観光客が来るような気配は一切ない。

設備も老朽化していて、ロッカーも鍵からして年代が窺えるし、ちょっとした店内の表記も、初期のポケモンをゲームボーイでやっていた頃を思い出すフォントだ。

露天風呂もあるのだが、見渡す限り360度

もっとみる

先週のザ・ノンフィクションを観て

知らないことは罪だと思わせる回だった。

分かり合えない食卓
という副題のこの回は、ある僧侶とその母の話。

この僧侶は60代にして、宗教団体の設立に着手しようとする。

母がすでに要介護状態で、他に手がなく介護をしながら、夢を追いかけるというあらすじ。

ただ、この親子には深い溝がある。

この僧侶はトランスジェンダー。

小さい頃から母はそれを受け入れず、家庭では虐げられてきた。

そして今も

もっとみる

金獅子という名のびっくり居酒屋

僕の住む北浜の隣駅、堺筋本町駅からほど近くに、金獅子という立ち飲み屋がある。

控えめに言っても、気がひけるほど安くて美味い店だ。

この間なんぞ、
ビール(発泡酒でない)、チューハイ、しめさば、ビフテキ、ちくわ磯辺揚げ、鳥スープの注文でなんと、1,200円である。

それも、美味しい上にボリュームも半端ではない。

しめさばは大きめの切り身が5切れ。
入念な下処理のせいか、特有の生臭さをまるで感

もっとみる