中島凌太郎

オフィスキートン株式会社代表取締役です。 1992年群馬県太田市生まれ。太田市在住。

中島凌太郎

オフィスキートン株式会社代表取締役です。 1992年群馬県太田市生まれ。太田市在住。

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最近の記事

最初の四半期を終えてみての雑感

法人設立から最初の四半期が終了。 未解決問題は山積みだ。 ちゃんと振り返ってみると、予想だにしないほどの幸運な出来事や、お陰様です…としか言いようのないことがあったおかげでまずまずの幸先でした。 そうはいっても先行きの漠然とした不安は消えないし、きっとそれが連続するのだろうと思う。 外から見れば再現性が完全にデザインされていて、先行きの不安など微塵も感じさせないような企業や社長もきっと、そんなことの連続なんだろうな、と。 で、結局はその先行きに対する不安を覆す結果が出て

    • 「関係ない」とはどこまで「関係ない」のか

      A 「やっぱり大谷選手みたいに身長が高くないとメジャーで活躍するのは難しいよなぁ」 B「そうかもしれへんけど、アルトゥーベ※は168cmやのにMVP2回取ってるわけやから、あんまり関係ないやろ」 日常会話の中で、このように「関係ない」と表現することがあります。 たしかに、つい「関係ない」と言いたくなる場面もあるのですが、この「関係」が指す厳密さは人によって恐ろしく異なっていることに最近ようやく気が付きました。以降、「関係ない」とは口にしないキャンペーンをしています。 この

      • [達人のサイエンスを読んでみて(聴いてみて)]

        今日は運転が長い一日だったので、Audibleで「達人のサイエンス」を聴いていたら、読み継がれるだけあってビシッと響くところがあったので書きながら考えてみようと思います。 昨今では「不確実性の時代」であることを論拠に、1つの物事を突き詰めることが称賛されにくい雰囲気があるように感じます。 ひとつのことに腰を据えて取り組むことよりも、時代の変化に柔軟に対応できるよう、たくさんのスキルや知識を身に着けるべし。読書も要約サイトを見れば十分、youtubeもショート動画が全盛というこ

        • 花粉症明けの気づき

          しばらく九州にいたせいか、関東の花粉症がこれほどまでに長いことをすっかり忘れていた。2か月にわたって部屋の窓を開け閉めすることはおろか、ふらっと外を歩くことを極端に避けたDoor To Door生活を続けていた。 特に3月中旬以降こじらせてしまった花粉症由来の頭痛がもとで、なんだか落ち込み気味の精神状態が2週間ほど続いてしまい、仕事の面でも随分と生産性を落としてしまった。 ようやく復調してきて1週間ほど、今朝は霧雨のふる曇天であったため、さすがに花粉も飛ぶまじ、ということで2

        最初の四半期を終えてみての雑感

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        • 雑感
          61本
        • 書評
          90本
        • 習慣形成
          8本
        • レビュー(書籍を除く)
          15本
        • 出来事
          8本

        記事

          業務量は筋肉で制圧。

          独立して3ヶ月、法人設立から1ヶ月余りが経ちました。 有難いことに、予想だにしないほどお仕事の依頼を頂けており、業務量に圧倒されそうになっています。 元々突出した能力のあるわけでもない体育会系の私は、こうなると筋肉の力を借りて押し返そうという発想になってしまいます。 忙しい仕事の合間を縫って日課のトレーニングは、更に拍車をかけて追い込む日々でございます。 実際、運動生理学の書籍を貪り読んでいた時期があり、トレーニングもとい運動が脳機能を強化させることを体系的に理解する

          業務量は筋肉で制圧。

          「実学」に学ぶ会計のキホン

          ビジネス書はトレンドを追うよりも、読み返すとそのたびに身が清められるような名著を手元に置いておきたいタチです。 今回はそんな中の一冊から、スモールビジネスの経営者様にもご参考頂けるものをご紹介してみようと思います。 稲盛和夫の実学―経営と会計 https://amzn.asia/d/5NUHL43 著者は言わずと知れたかつての大物経営者ですが、著作に関して言えば晩年に書かれた「生き方」や「心。」の方が売れ筋であり、稲森ファンでも意外と本書をご存じない方もいらっしゃるようで

          「実学」に学ぶ会計のキホン

          【書評】戦略ごっこ―マーケティング以前の問題 (著)芹澤連 日経BP

          本書は序盤からマーケティングの定説めいたものに疑問符を投げかけており、エビデンスを照らし合わせるとどうやら何の根拠もないデタラメマーケターがはびこっていることを歯切れよく指摘してくれているため、痛快で学びの深い一冊でした。 基本姿勢を懐疑的とする自分のような拗ね者にとって、こういうバッタもんを炙り出す類の本は垂涎ものです。 じっさい、「それホンマ?」とか「自分だけちゃうの?」とうっすら思っていたことが割と当たっていたこと(=エビデンスがないこと)が示されていたため、うれし

          【書評】戦略ごっこ―マーケティング以前の問題 (著)芹澤連 日経BP

          「ロジカル」は大概、バッタもんである

          ウィトゲンシュタイン入門を読んでいる中で、彼の代表作の一つである「論考」からの引用でグッとくるものがありました。 「配列が世界の事物の配列を写すことができないのであれば、それは”無意味”となる。」 難解極まりないとされる「論考」を直接読んだわけでもなく、また自分が理解できる頭脳を持ち合わせているとは到底思えないのですが、荘厳な論理で築かれる哲学は、辻褄の合わないことを過剰なまでに排除しようとするわけです。 先の引用に倣えば、私たちが躊躇いもなく口にするあいさつや常套句には

          「ロジカル」は大概、バッタもんである

          中小企業診断士の勉強を進めてみて

          来年に受験をしようと、今月に入ってからテキストを買い揃えて中小企業診断士の勉強を始めてみました。 これが中々面白い。これまで取得した他の資格の設問とは随分と異なる趣を感じるため、そのあたりについて書いてみようと思います。 ちなみに、「他の資格」を指しているのは私が直近で取っている無人航空機操縦士と宅建士であるため、比較対象としてはこの2つです。 まず、ビジネスシーンでの実用性が極めて高く、普段の商業活動におけるモノの見方にすぐさま影響を及ぼすという点があります。 私の場

          中小企業診断士の勉強を進めてみて

          自分にとっての習慣センターピン

          以前の記事で習慣にはセンターピンがある、と持論を述べさせていただきましたが、自分にとってはどういう序列なのかについて、改めて考えてみようと思います。 自分の場合は「早起き」がセンターピン、ついで「瞑想」と「運動」が2、3番ピンであるような気がします。 今月に入ってから、とある分野で一般的に1000時間が必要とされる勉強に取り組み始めたのですが、今のところは何の苦もなく朝晩に分けて3時間ほど取り組むことができています。 習慣がなかなか擁立できず、怠惰な日が周期的に訪れた20

          自分にとっての習慣センターピン

          「なぜ車輪動物はいないのか」から考えるドローンの未来

          「なぜ車輪動物はいないのか」 この問いは「ゾウの時間、ネズミの時間」という名著の3章で表題として使われています。 ASIMOくんをはじめ、ロボットは生き物を模した形をしていることが多いのですが、物理的に効率よくエネルギーを発揮しようとすればむしろ、生き物に“似てしまう“という必然性を孕んでいるようです。 そう考えると生き物からヒントを得ることなく、ピュアに発明された車輪が私たちの移動手段のスタンダードになっていることはなかなかに凄いことなのですが、逆を言えばこれだけ効率

          「なぜ車輪動物はいないのか」から考えるドローンの未来

          習慣化には向き不向きがあるのか

          偏執的な性質を持つアスペルガー症候群のような方は、「これをしないと気が済まない」というような何らかの強いこだわりを持つわけですが、それが本人の利益に貢献しているかどうかはさておき、これもれっきとした習慣なわけです。 となると、習慣を身につけることができるかどうかはかなりの割合、先天性の問題になるのではないかと踏みたくもなります。 実際、几帳面さの度合いは多少の波はあれど、人生を通じておおむね一貫している気がするので全く関係がないとは言い切れない気もします。 では、元々が飽

          習慣化には向き不向きがあるのか

          「これまでの分が損した気になりポイントカードを作らない」のは何故か

          2018年のM-1グランプリでかまいたちが披露したポイントカードのネタは「店員さんにポイントカードを作るか尋ねられるが、これまで同じ機会を何度も断っているから今更作りにくい」ことを起点とし、展開していく素晴らしいものでした。 面白さは言うまでもないことですが実際、この気持ちは非常に共感できるものです。 行動心理学が好きな人であれば、「あぁ、これは典型的な一貫性の原理ね。」と合点がいくわけですが、そもそも何故こんな不合理極まりない反応を、私たちは克服しにくいのでしょうか。

          「これまでの分が損した気になりポイントカードを作らない」のは何故か

          ネガティヴ・ケイパビリティ

          本屋をぶらっとしていたら、平積みされている中の一冊に目が止まりました。 本全体というよりも「ネガティヴ・ケイパビリティ」という単語に注意を持って行かれた感じ。 「事実や理由をせっかちに求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力」という意味を持つこの言葉を以前「企業経営者に求められる能力」という文脈の中で読んだ気がして、久しぶりに再会した感覚を覚えました。 さて、定義を読み返してみると、自分には何にしても”勝ち確”させたい人の性とは裏腹なものであり、能力というよ

          ネガティヴ・ケイパビリティ

          習慣のセンターピンは何か

          身につけたいと思うような好ましい習慣の中には、”センターピン”があるように思います。 これを倒せば2番、3番ピンは倒れてゆき、結構な確率で10本全て倒れていくという、ボーリングの1番ピンのことを指しています。 つまりは波及効果を持ち、いともたやすく他の習慣が連綿的に実行されるという、とりわけ重要度の高いものです。 身につけたい習慣が複数ある場合、リストアップするとそれらが”互いに素”であるように感じてしまいがちですが、実はそうではないわけです。 それらは決して独立した単

          習慣のセンターピンは何か

          習慣的アプローチ•ダイエット

          5W1Hに沿って考えてみると、ダイエットは大抵「この食材がいい」とか「このエクササイズが効く」という「What」に着目したものか、或いは「失恋を機に」とか「健康になりたい」という「Why」から語られたものが大半である気がします。 ダイエットは結局のところ、継続できるかどうか、言い換えればどんな習慣を身につけることができたか、が要諦なわけですから、動機や手法がどうあれうまくいった人は結果的に続けることができたわけです。 そこで、改めて習慣というレンズを通して見れば「What

          習慣的アプローチ•ダイエット