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ギブ&テイクにおける3タイプ〜信頼と成功を得る匙加減とは〜


あなたは「ギブ(give)」する人ですか?
それとも「テイク(take)」する人ですか?

ギブ&テイクという人との互助関係を表す
言葉がありますよね。

「ギブ」は何かいただいた代わりに、それに
対して何かを与えるという行為です。

一方で、「テイク」は何かを与えた代わりに
何かをいただくという行為ですね。

そのため、この「ギブ」と「テイク」は
本来イコールの対等な関係です。

しかし、これは日本独特の価値観とも言われて
いるようです。
日本ではどちらかというと「損得勘定」の
ニュアンスが強くなっていますね。

英語としての本来のニュアンスは、見返りを
求め取引するようなものではなく、持ちつ
持たれつ
という助け合いの考えで使われます。


では、この「ギブ&テイク」をビジネスで考えた
際はどのように捉えることができるでしょう。
この研究を世に広めた一冊の良書があります。


組織心理学者であるアダム グラント氏の
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 

こちらの本では、「ギブ&テイク」の行動を
3分類にしています。

ギブとテイクしかないのに3分類?と思われた
方もいらっしゃるでしょう。

1つずつポジションを明確にしていきます。

①ギバー(giver)

他者を中心に捉え、相手が何を求めているかを
注意深く考えるタイプの人です。

与えることに、見返りや損得勘定を抱かず、
他者に惜しみなく手を差し伸べることが出来る
優しさの持ち主です。

しかし、このギバーだけはさらに2つのタイプに
分かれます。

自己犠牲型
他者に与えることについては興味関心が強いが、
自分の利益を度外視してしまい、人に与えること
で手一杯と、自身としては損失を抱えるタイプ。

他者思考型
他者と自身の双方の利益に興味関心があり、
受け取ることよりも与えることが多いが、
自身にもしっかり実入があるように、自己犠牲
をして損まではしないタイプ。

②テイカー(taker)

他者よりも自分の利益を優先し、自身に有益に
事が運ぶようにしたり、相手のギブを多く受け
取ろうというタイプの人です。

社会は弱肉強食の世界と考え、相手よりどれだけ
高い立ち位置をキープできるか、勝ることに価値
を見出しています。

そのため、マウンティングが多い人はこちらの
テイカー傾向が高いと思われます。

③マッチャー(matcher)

最後に「ギブ」でもなく「テイク」でもない
もう1つのタイプです。

「マッチャー」はギバーとテイカーのバランス
が取れたタイプの人です。

他者利益にもしっかり貢献しつつ、しかしながら
与えるだけでは損をするという考えも持ち、
自らにちゃんと利益をもたらそうとも行動する
タイプです。

そのため、常に物事を公平に捉え、その狭間で
利害や損得を考えながらどちらのタイプにも
なり得ます。

では、この3つのタイプでビジネスにおいて
成功できるのはどのタイプでしょうか。

答えは、下記の順位で可能性が高いです。

1位:ギバー

2位:マッチャー

3位:テイカー

4位:ギバー


ビジネスにおいては、「ギバー」が成功の
可能性が高いのです。

それは、ギバータイプの人は他者利益への
貢献度が高く、周囲からの評判や信頼もとても
高くなる傾向にあります。
そのため、短期的なギブも、長期で見ればテイク
の種蒔きとなり得るのです。


過去記事でも記載しましたが、

「損して得取れ」の精神
「情報は発信するところに集まる」という考え

これらはすべて「ギブ」が先行してますよね。
そのため、巡り巡って「テイク」を多く受け取り
成功の可能性も高くなるというものです。

ぜひ過去記事も参考ください。


また、4位には再度ギバーとなっていますね。

これはギバーの2タイプの片方である、
自己犠牲型ギバーが当てはまります。

ギバーの中でも自己犠牲タイプは、他者利益を
優先し、自分の利益が受け取れないことや、
他者への貢献で燃え尽きてしまうなど、
ビジネスにおいては成功しづらいタイプという
ことです。

同じギバーでも他者思考型ギバーは、双方の
利益をちょうどいい匙加減で与え受け取りを
繰り返すため、成功しやすいタイプとなる訳
です。


では、この他者思考型ギバーであるためには、
どうすれば良いのでしょう。

まず自身を「テイカー」だと感じる方は、
もう少しギブの精神を持ちましょう。
それだけでいいと思います。

そして「ギバー」の方が肝となります。

それは全て「テイカー対策」にあると考えます。
ギバーがテイカーにぶち当たると、情報も労力
も根こそぎ持ってかれ、かつテイクできません。

そのため、「テイカー」を上手く見極め、
出来るだけ「他者思考型ギバー」もしくは
「マッチャー」と付き合いましょう。

私も数回「ギブ」を与え、あまりにも「テイク」
が少ない場合は、その人への「ギブ」頻度は
極端に減らします。無くすことはしません。

それはその「ギブ」はいつか巡り巡ると信じて
いるからです。笑

ただ、もう絶対に「ギブ」しないと決めている
ルールは自分の中にあります。

それは、自分の善意である「ギブ」を全否定
されたり、無碍にされたりすることです。

このような行為に至る人はそもそも「テイカー」
でもなく、「キラー(killer)」だと思ってます。

(うまいこと言った。笑)

人の善意を踏み躙り、殺しにかかるものは
もうフル無視です。

皆さん心の優しいかつ、自己利益も追求できる
ギバーでありましょう。

それでは。

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