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仕事のこと

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2020年11月の記事一覧

さりげない確認やお願いの仕方

さりげない確認やお願いの仕方

コロナウイルスの感染者増えています。連日、テレビで感染状況が報道されっています。その報道で、グループホームで生活をする人たちが不安になっています。

グループホームで暮らす人たちの不安私は障がいのある人が利用する事業所を経営する社会福祉法人の理事長です。理事長業務の他に相談支援事業所の管理者を兼務しています。そんなこともあり、グループホームに入居される人たちから相談の電話がかかってきます。

グル

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私がボランティアを始めたころ

私がボランティアを始めたころ

それぞれの街にボランティアセンターというところがあります。最近は、災害時のボランティアの受け入れ窓口として聞くことがたくさんあります。しかし、ボランティアセンターは災害時だけではなく、日常的にそれぞれの街で、福祉教育や各種ボランティアの育成支援、相談業務を行っています。

ボランティア活動私は障がいのある人が利用する事業所、社会福祉法人の経営をしています。事業所では多くのボランティアにお世話になっ

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「地域で暮らす」、そこでお話をしたこと

「地域で暮らす」、そこでお話をしたこと

私がnoteに仕事のことを書く目的は二つあります。一つは、自分が誤った支援をしないように、気がついたことを言葉にしておくことです。もう一つは、私がかかわる福祉分野とはまったく関係のない人の目に触れてもらうことです。

私は障がいのある人が利用する事業所、社会福祉法人を経営しています。社会福祉法人の使命は、利用してくれる人たちの支援だけでなく、地域福祉の推進を図ることです。地域住民の皆さんと一緒に、

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スライド写真とOHP

スライド写真とOHP

今日は、精神疾患の患者さんたちの家族会でお話をさせていただきました。テーマは「地域で暮らす」でした。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。主な仕事は、理事長業務です。また、利用者の皆さんの直接支援にもかかわります。それ以外に、地域での啓発活動や勉強会で講師などをさせていただくことがあります。

模造紙でポスターを作る最近の勉強会は、パソコンを使って資料を映し出しながら話を

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昔のことを蒸し返して注意しない

昔のことを蒸し返して注意しない

「髙橋さん、電話あった?」

以前、ある事業所を紹介したことがある人から、とても不安そうな声で電話がありました。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。仕事は理事長です。それ以外に同じ地域にある福祉事業所と一緒に事業をしたり、地域住民向けのイベントを実施します。私に電話をくれた人は、地域のイベントで知り合った人です。

就労系の福祉サービスその人は、軽度な知的障害があります

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福祉職は他人に厳しく自分に甘い

福祉職は他人に厳しく自分に甘い

11月21日、今日はとても暖かな一日でした。外を歩いていると、上着を脱いでも汗ばむ陽気でした。洋服の調整が難しい今日この頃です。今日は、洋服の調整、それに関係する仕事の話です。

私は障がいのある人が利用する法人の理事長をしています。主な仕事は理事長業務です。しかし、直接支援にも関わります。障がいのある人の支援においては、衣服の調整もだいじな支援のひとつです。

毎日、同じ服だと安心できる利用者の

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ライフスタイルを支援に活かす

ライフスタイルを支援に活かす

入職して2年目の支援者を対象にしたオンライン研修を実施しました。今回の研修の中心は、ライフスタイルです。自分のライフスタイルを知り、自分の価値観を確認し、他者のライフスタイルを予測することで、利用者の意思を尊重した支援ができるようになることを目的としました。

ライフスタイルを知るためには、アドラー心理学の技法の一つ「ライフスタイル診断」を用います。今回はワークの時間を設けて、ライフスタイル診断を

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謎のパスワード付きzipファイル

謎のパスワード付きzipファイル

私は障がいのある人が利用する事業所を経営する社会福祉法人の理事長をしています。仕事がら、所轄庁からはたくさんのメールが届きます。そのメールに添付されている資料は、すべてパスワード付きのzipファイルです。

私が経営する法人は、規模が最小単位の社会福祉法人です。しかし、実施している事業の種類がたくさんあります。そのため、それぞれの事業ごとに同じメールが届きます。どうせ同じだろうと思っているとときど

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ルールを作るときの注意

ルールを作るときの注意

我が家の夕食でのことです。次女が学童保育(のようなところ、以下、「園」)でお世話になっていた先生にお会いしたことから、そのころの園の先生の話になりました。その会話からルールを作ることについて学びました。

あの先生、嫌いだったなぁ…長女が、嫌いだった先生の話をしてくれました。その先生は、同じ系列の他の園から移動して来た先生でした。長女は、その先生が来たとたん、いろいろな禁止ルールが増えて今まででき

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月曜日の朝/話を聞くときに気をつけること

月曜日の朝/話を聞くときに気をつけること

利用者のご家族との引継ぎの際、ご家族からの話があまりにもプライベートすぎて、利用者本人が困惑している、そんな話を書きます。

月曜日の朝の玄関は、いつもに増して込み合います。また、私は、人が来ると出迎えに出るので、立ったり座ったり、忙しい朝になります。(3月に腰の手術をしたおかげで、軽やかに出迎えに出られるようになりました)

日中活動事業所の朝私は障がいのある人が利用する事業所を経営しています。

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足し算の前に引き算をする(不安をとりのぞくことから始めよう)

足し算の前に引き算をする(不安をとりのぞくことから始めよう)

昨日は、コロナ禍で健康診断が実施できないという困りごとを書きました。コロナは私たちの生活にいろいろなダメージを与えています。しかし、その反面、見直しができたこともあります。今日は、そんな話題です。

私は障がいある人が利用する法人を経営しています。私の法人が経営する事業所は、コロナの影響で今年度のイベントがすべて中止になりました。毎年、支援者が楽しいイベントを企画していました。それが今年はできませ

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健康診断ができない(困った…)

健康診断ができない(困った…)

コロナ禍で健康診断ができなくなってしまいました。対策が急務です。

私は障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人が雇用する支援者には、健康診断が義務付けられています。特に宿泊業務を伴う支援者は、年に2回、健康診断を受けなければいけません。健康診断は、各自が社会保険の中で受診するほか、契約をしている健診機関が法人に来る出張健診があります。

支援者と利用者、合同健康診断法人が雇用す

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福祉サービスの課題/サンクコスト重視

福祉サービスの課題/サンクコスト重視

「サンクコスト(埋没費用)」という考え方があります。行動経済学です。ここでやめてしまうと、今までの努力が無駄になる、もったいない、そんな意識です。私たちは、日々の生活の中で合理的な判断より感情的な選択をしています。また、福祉サービスにおいては、コーディネーター役の支援者がサンクコストに価値を見出していることもあります。

私は障がいのある人が利用する事業所を経営しています。今は理事長です。しかし、

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「強み」は「弱み」

「強み」は「弱み」

どんなことにでも「はーい」と返事をして取り組んでくれる利用者がいます。その人とは、20年くらいのお付き合いになります。その人が「イヤ」と言ったり、怒ったりする場面を見たことがありません。そこに支援者が甘えていることがあります。

私は障がいのある人が利用する事業所を経営しています。今は、理事長です。しかし、もともとは現場の支援者です。私たち支援者は、事業所を利用してくれる利用者の皆さんに支えられて

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