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月曜日の朝/話を聞くときに気をつけること

利用者のご家族との引継ぎの際、ご家族からの話があまりにもプライベートすぎて、利用者本人が困惑している、そんな話を書きます。

月曜日の朝の玄関は、いつもに増して込み合います。また、私は、人が来ると出迎えに出るので、立ったり座ったり、忙しい朝になります。(3月に腰の手術をしたおかげで、軽やかに出迎えに出られるようになりました)

日中活動事業所の朝

私は障がいのある人が利用する事業所を経営しています。事業所の中には、日中活動を提供する事業所があります。私がいる法人の本部は、その事業所に併設をしています。

事業所の利用者は、自宅から来る人とグループホームから来る人がいます。普段は、グループホームから来る人がたくさんいます。しかし、月曜日の朝だけは、週末を自宅ですごし、家族が送って来る人が増えます。そのため玄関が込み合います。

家族の話を聞く

家族が送ってきたとき、せまい玄関で家族や支援者の思いと、利用者の思いがぶつかります。ときどき、利用者の機嫌が悪くなることがあります。

家族は、週末の家での様子を支援者に伝えようとします。支援者も家族と話をする機会は大切なので、そこからいろいろな情報を得ようとします。しかし、利用者本人からしたら迷惑な話です。

会社であれば、家族が会社まで付いて来て、週末のできごとを会社の上司に報告をしているということです。

とくに最近は、コロナでどこにも出かけません。家族の報告も、「することないから、土日、だらだらしていました」、「もう良く食べる食べる…」、「夜も遅くまで起きてるし…」そんな話ばかりです。めちゃくちゃプライベートなことを職場でばらされていることになります。

利用者の抵抗

利用者の中には、家族と支援者が話をしていると、大きな声を出してその会話をじゃましようとする人がいます。また、送って来た家族に「バイバイ、バイバイ」と言いながら玄関から外に追い出す人もいます。その気持ち、わかります。

私は、家族にあいさつをしたあと、利用者を誘って着替えや荷物を片づけに行きます。分断作戦です。

同じように、金曜日は、支援者が家族に一週間のできごとを伝えようとします。家族も一週間の様子を聞きたがります。利用者は、迎えに来た家族の手を引いて足早に帰って行きます。

話を聞くときに気をつけること

情報を得ることは大事です。また家族とのコミュニケーションも大事です。しかし、利用者本人の気持ちを忘れないようにしなければいけません。家でのできごとは、家族以外には知られたくありません。もし自分が利用者の立場だったら、そう思いながらかかわることがだいじだと思っています。

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