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髙橋良壽(たかはしりょうじゅ) 1965年06月28日生まれ アドラー心理学に出会い、…

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髙橋良壽(たかはしりょうじゅ) 1965年06月28日生まれ アドラー心理学に出会い、人生の後半を楽しくすごしています。 社会福祉法人クローバー理事長。 ちはる塾おとな学部おとなの研究コースに所属。

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  • エクステンションセンターで学んだことを実践に!

    2015年01月から定期的に早稲田大学中野エクステンションセンターで向後千春先生のアドラー心理学、アドラー流子育て、教える技術を学んでいます。そこで学んだことを障がいのある方の支援場面で活用した報告です。(FBから転用)

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平山さんは微笑む/「PERFECT DAYS」をもう一回観た

平山さんのようにすごしてみようと思いました。先々週、映画の「PERFECT DAYS」を観てそう思いました。でも難しい。いつも平山さんのように微笑むことはできませんでした。そこで平山さんの微笑みを見に、もう一度、映画を観に行って来ました。 もう一回観る映画「PERFECT DAYS」では、役所広司さんが東京渋谷区の公衆トイレの清掃員を演じています。映画はその清掃員、平山さんの日々を追った映画です。毎日、毎日を誠実に生きる平山さんの仕事は天命のように感じます。 また、平山さ

    • 「PERFECT DAYS」を観た

      「PERFECT DAYS」という映画を観ました。役所広司さんが「平山」という東京渋谷区の公衆トイレの清掃員の日々を追った映画です。「平山」を演じる役所広司さんの演技が素敵で、とくに涙目で微笑む顔が忘れられません。また、日常の生活音や時には雑音に聞こえる音、たとえば救急車のサイレンなどすべてがきれいに聞こえる映画でした。さらにその合間に「平山」が運転するミニバンのカーステレオからカセットテープの音楽が流れます。その音楽が夜明けの東京に沁みます。それらをヴィム・ヴェンダース監督

      • 2024年、ちょっとだけ限界を超える

        前置き/あいさついったん休むと書き出すのにパワーが必要です。ひさしぶりのnoteになってしまいました。以前、noteを連続で1001日続けて書き、休憩に入りました。しかし、いったん休んでしまうと書こうと思ってもなかなか書けません。2023年は、ほとんど記事が書けずに終わってしまいました。2024年は少しでも多くnoteを書きたい、そう思う新年の始まりです。(新年もあっという間に3日です。)今年もよろしくお願いいたします。 社会福祉法人の存在意義私は、障がいのある人が利用する

        • アドラー心理学入門講座に参加して②/仮想論

          今日は、仮想論について書きます。対人援助職に就く者は、この仮想論の考え方を理解しなければいけないと思っています。 アドラー心理学の基本前提としての仮想論アドラー心理学には、5つの基本前提があります。基本前提なのでアドラー心理学の土台となる考え方です。その5つは以下のとおりです。 私は、この5つの基本前提を使うことで、今の福祉サービスの原則や課題を説明できると思っています。今日は、この中から仮想論を取り上げます。 仮想論仮想論の考え方は「私たちは自分の好きなように世界を見

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          アドラー心理学入門講座に参加して/劣等感と補償、さらには自立

          今日は、劣等感と補償について書きます。私たちは理想とする自分像があります。その理想の自分と今の自分を比べると今の自分は劣っています。そのときに抱くのが劣等感です。また、この劣等感は成長の鍵になります。理想の自分になるために劣等感を克服しようとするからです。この努力を補償と言います。 私の劣等感と補償まずは、自分のことを書きます。私は、自分の仕事に真摯に向き合うことを心がけています。それは専門職として守らなければならない倫理綱領に記されているからというだけではありません。私は

          アドラー心理学入門講座に参加して/劣等感と補償、さらには自立

          お世話になっている一冊

          自己紹介ひさしぶりなので自己紹介から始めます。私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人の理事長兼支援者です。10年近く前、まもなく50歳になろうとする頃のことでした。ある事件をきっかけにして自分の人生の見直しを始めました。その中で出会ったのがアドラー心理学です。また、その後アドラー心理学を学ぶために参加した早稲田大学エクステンションセンター中野校での出会いと経験が私の人生の後半に大きな影響を与えました。私は、50歳を過ぎて学ぶことの面白さを知りました。また、そこでの出会いか

          お世話になっている一冊

          早期回想で自己覚知

          私とアドラー心理学の出会い私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。この仕事を始めて35年が過ぎました。ただし、そのほとんどを勢いと経験だけで押し通してきました。そんな私にそれではダメだ、と気づかさせてくれたのがアドラーであり向後先生です。今回のワークショップは、自分の原点回帰のような時間になりました。 今回、学習をした「早期回想」とは、その人が思い出せるもっとも最初の記憶です。アドラー派のカウンセリングでは、早期回想をもちいてその人のライフスタイルを明ら

          早期回想で自己覚知

          名前は親から子どもへの最初の贈り物

          今日は5月5日、子どもの日です。先日、子どもの名前で驚いたことがありました。今日は子どもの名前に関することを書きます。 子どもたちから標語を募集しました私の主な仕事は社会福祉法人の理事長業務です。その法人が対象としているのは障がいのある人たちの支援です。しかし、社会福祉法人は地域の社会資源でもあります。そこで地域福祉事業にも積極的に関わっています。私は、地区社会福祉協議会で広報担当を担っています。 先日、その地区社会福祉協議会の主催で、地域の子どもたちから標語を募集するコ

          名前は親から子どもへの最初の贈り物

          電話にでたらいけないの?

          私がグループホームを訪問すると一人の入居者が私に言いました。「髙橋さんごめんなさい、もう電話にでませんから」 私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。その中の一つ、障がいのある人が支援者と一緒に共同生活をするグループホームを訪問したときのできごとです。 少し前のことです。私がグループホームを訪ねると、私の顔を見るなり入居者の一人が「髙橋さんごめんなさい、もう電話にでませんから」と繰り返し言い続けたことがありました。詳しく話を聴くと、グループホームの固定電話に電

          電話にでたらいけないの?

          福祉と医療の葛藤(特別養護老人ホームの暮らし・最終章)

          特別養護老人ホームでの暮らしについて何度か書いてきました。高齢福祉サービスを使うということは、特別なことではなく、あたりまえのことになりました。また、高齢福祉サービスを使わないと自分や身内の生活が維持できなくなることがあります。もっと高齢福祉サービスを身近に感じる必要があります。そこで、私のお袋が暮らす特別養護老人ホームの暮らしについて書いてきました。これが最終章です。 高齢福祉サービスは突然に…高齢福祉サービスは、突然、必要になることがあります。私のお袋は、高齢者にありが

          福祉と医療の葛藤(特別養護老人ホームの暮らし・最終章)

          新社会人、そして社会福祉士になる

          2022年4月1日、56歳の新社会人として仕事に行きました。また、責任がひとつ重くなり、あらため気を引き締めて仕事に取り組んでいます。3月に通信制の大学を卒業し、卒業とあわせて社会福祉士の試験に合格することができました。 国家試験の受験2月に社会福祉士の試験がありました。初めての国家試験です。私の大学の試験はオンラインでした。そのため試験会場で試験を受けるのは何十年ぶりのことでした。たぶん20歳で運転免許を取得したとき以来です。 会場に向かう途中のことです。数人の人が会場

          新社会人、そして社会福祉士になる

          明日から新社会人(気持ちだけ)

          名古屋・知多半島への旅3月なかば、日帰りで名古屋の知多奥田に行って来ました。私の卒業式でした。また、私の大学生活は、もともと通信制だったこと、さらに社会状況からスクーリングが制限されてしまい卒業式が初めての登校でした。 まず、新横浜から新幹線で名古屋に行きました。名古屋では乗り換え時間がなかったため、駅構内できしめんを食べました。 その後、名古屋から名鉄名古屋線に乗り換えて学校がある知多奥田駅へ行きました。車内は座れない人が出るほどの混雑でした。また、そのほとんどが同じ駅

          明日から新社会人(気持ちだけ)

          理事長の仕事

          私の本業は社会福祉法人の経営です。しかし、最近はその他の活動が増え、何が本業だかわからなくなっています。たまには、本業らしいこともしなければいけません。そこで今日は、私の法人のnoteを更新しました。100%理事長モードの私の記事です。もしよろしければご覧ください。 その他の活動とは…私は、障がいのある人たちが使う社会福祉法人の理事長をしています。法人の経営はだいじです。しかしその法人が経営できるのは利用者の皆さんのおかげです。私が行うその他の活動は、地域の専門機関との調整

          理事長の仕事

          何も考えることがなかた夜(note再開に向けて)

          2022年03月27日(日)、ひさしぶりに何も考えない夜を過ごしました。何も考えない夜は何年ぶりのことでしょうか…。 note、1001夜昨年の9月の下旬まで毎日noteを書き、連続1001夜をもって休暇に入りました。noteを書いているころは、毎晩、noteに書くことを考えていました。昼間、仕事の休み時間にnoteを書き、それを夕飯後に仕上げるのが日課でした。また、寝る前には、翌日のnoteの話題を考えていました。毎晩、何かを考えていました。 学業中心だった夜9月の下旬

          何も考えることがなかた夜(note再開に向けて)

          2021年の終わりに

          私は、年末年始が苦手です。できれば、いつもと同じ生活を同じペースで続けていたいと思います。また、年末年始なんてなければいいのに、と思っています。しかし、誰に聞いても年末年始のお休みはだいじなようで賛同者がいません。そんな年末に思っていることが今日のnoteです。 年末年始が嫌いだ―今日は、2021年の大みそかです。人も街もあわただしい一日になっています。明日の元旦は、のんびりおだやかにすごしたい、だから今日までがんばろう、そんな雰囲気が漂っています。しかし、私は、この年末年

          2021年の終わりに

          晩秋の香り

          私の事業所は、事務室の扉を開けると玄関です。その玄関に、臭ってはいけない臭いが充満していました。私は、あわてて玄関のすみずみ、げた箱の靴、一足一足の裏側を見て回りました。10月の終わりのできごとです。 私は、障がいのある人たちが利用する事業所の経営をしています。社会福祉法人の理事長です。しかし、もともとは直接支援をおこなう支援者でした。また、今でも相談業務を中心に直接支援にもかかわっています。障がいのある人たちの支援を仕事にするようになり、35年以上が経ちました。 私が主

          晩秋の香り