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自己啓発的な話

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#大切にしている教え

『「女らしさ」とは何か』

『「女らしさ」とは何か』

『「女らしさ」とは何か』
与謝野晶子著
与謝野鉄幹と不倫の末、結婚。子供は、12人。ってすごいなあと思った。

「女らしさ」とは、愛情豊かで、優しいことなのか?子供への愛情は、「女らしさ」というよりも、人間性の問題だろう!

「女らしさ」というものが、男にとって都合よく定義されて、女性が不利益をうけていることを主張し、本来、人間性の問題で、男女に違いはないということを説いた本。

1921年にこ

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『運転者』喜多川泰著

『運転者』喜多川泰著

『運転者』
喜多川泰著

「運が劇的に変わる時、場というのが、人生にはあります。」

「運はいいか悪いで表現するものじゃないんですよ。 使う・貯めるで表現するものなんです。 」

「周囲から運がいいと思われている人は、貯まったから使っただけです。」

自己啓発風な小説ですが、読みやすくて、わかりやすく、元気付けられる内容です。思っていた以上に、よい本でした。

クリスチャンの人だったら、
「いつも

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『むらさきのスカートの女』

『むらさきのスカートの女』

「むらさきのスカートの女」
今村夏子著

物語を文字通り読むと、
権藤チーフ(わたし:黄色いカーディガンの女) が、むらさきのスカートの女(日野まゆ子)を追い回して、最終的には追い出してしまう話。

物語を語る「わたし」(=権藤チーフ)というのが、かなり、コミュ力、生活能力のない、いわゆる欠陥人間なのだけど、どうやら、自由気ままな人生を送っている「むらさきスカートの女」に自分と同じコミュニケーショ

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『「能力」の生きづらさをほぐす』

『「能力」の生きづらさをほぐす』

『「能力」の生きづらさをほぐす』
勅使川原真衣著
著者は、1982年横浜生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。BCG、ヘイ グループなど外資コンサルティングファーム勤務を経て独立。2017年に組織開発を専門とする、おのみず株式会社を設立し、企業はもちろん、病院、学校などの組織開発を支援する。二児の母。2020年から乳ガン闘病中。

ガンの告知を受けて、闘病しながら、自分が近い将来、亡くな

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『陰翳礼讃』

『陰翳礼讃』

『陰翳礼讃』
谷崎潤一郎著

日本の美学ということなのだろう。
光と陰の中で日本の美しさというものは活かされる。

高校生くらいの頃、博学の友人が、御宅を並べていたことを思い出した。

この本は、1930年代に書かれている。日本全体が、西洋化して、西洋文明に追いつけ、追い越せ、の帝国主義のただ中だったことを思うと、世の中の急激な変化に警鐘をならしているのかと思った。

本書では、能と歌舞伎の比較が

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『かがみの孤城 下』

『かがみの孤城 下』

かがみの孤城 下(ポプラ文庫)
辻村深月著

物語は、大きく展開する。
7人の過去が明かされ、

7人が集められた謎へ迫る。

いっきに読めてしまう。

よく出来た物語だなあと、清々しい気分を味わえた。

人の思いとか、祈り。
人それぞれに与えられた使命みたいなものの中で生かされているものだなあとひとり悦に入ってしまった。

信じるものがないと、苦しい現実の中で、生きていくのは、本当に大変なことだ

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