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読書記録

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「伝える」「学ぶ」にはこの1冊

「伝える」「学ぶ」にはこの1冊

今年最初の読了本。

『ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか』
(為末大・今井むつみ著 扶桑社新書)

きっと、この表紙と帯を見ただけで
興味津々になる人が私の周りには多くいるはずです。

と言ってしまえばそれまでですが、もう少し私なりにまとめてみます。


一見縁遠くも思えるスポーツの世界と言語の世界が、実はとても密な関係性にあることが、お二人の対談形式で進められる

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最後まで展開し続けた小説でした

最後まで展開し続けた小説でした

人間模様が描かれている小説が読みたいと思って、手にしたこの本。
『六人の嘘つきな大学生』

2022年本屋大賞ノミネート作品です。

ネタバレしないように公開されている範囲のことと感想を書きます。

とある有名企業の最終面接に残った6人の大学生。
最終面接は6人でのグループディスカッション。結果によっては全員採用とのこと。そうなれば、一致団結してみんなでがんばろうじゃないか・・・と決戦日に備えて準

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こんな世界なら私はどんな選択をするかな

こんな世界なら私はどんな選択をするかな

今、息子と一緒に読んでいる『百年法』

「不老化処置」というものが存在する世界のお話です。

この不老化処置は20歳になったら受けることができるのですが、これを受けた国民は、処置後100年経ったら、生存権を始めとする基本的人権を全て放棄しなくてはいけないんです。

それが「百年法」

処置を受けたら肉体はずっと若いまま。

でも適用年度になったら、人生を終えなければならない。



身体がずっと

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1冊の本から広がる世界

1冊の本から広がる世界

この本は、インスタで紹介されているのを見て興味を持ち、Web上で自分の認知特性テストをしたあと、さらに深く知りたくなったので購入しました。

※この記事は、こちらの本から学んだことを中心に、独自の見解を入れて書いています。

人間には生まれながらにある程度決まっている認知特性があり、それは「視覚優位」「言語優位」「聴覚優位」の3タイプに分かれるそうです。さらにそれぞれのタイプは2つに細分化されるの

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学び方が詰まった1冊

学び方が詰まった1冊

数ある「勉強法」の本の中でも、こちらを手に取ったのは「ワーキングメモリ」というワードを取り上げていたからでした。また、ざっと目次に目を通した時に、以前の記事に書いた内容をリンクする点が多かったこともその理由の1つです。

「やってはいけない!7つの勉強法」として挙げられていたものは、どれも身に覚えのあるものばかり😨特にも「自分の好きな学習スタイルに合わせる」ということは上述の過去記事で書いた認知

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スマホ時間の長さが気になっている方におススメの本です

スマホ時間の長さが気になっている方におススメの本です

仕事や勉強で使う時間も含めてとはいえ、スマホの使用時間が1日6~7時間になっていた私。目の奥に痛みを感じることもしばしば。スマホ、というかスクリーンから発せられるブルーライトが目に良くないことについてはこれまでも様々なところで見聞きしていたけれど、そういった物質的なことだけではなく、「スマホ(ネット情報)のしくみ」が私達の脳にどれだけ大きな影響を与えているかを、この本を通してよく理解することができ

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今見ている世界がすべてではない

今見ている世界がすべてではない

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
(ブレイディみかこ著・新潮社)

ずっと前から持っていたものの、なかなか読めていなかったこの本をやっと読了。

この本で描かれている日常は、私の日常とはかけ離れていて、自分が今、どれだけ狭い世界で生きているのかを感じさせるものでした。

人種問題、移民問題、所得格差などは、何となく「定義」として言葉を知っていても実情に触れる機会は今の私の環境にはあり

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