学び方が詰まった1冊
数ある「勉強法」の本の中でも、こちらを手に取ったのは「ワーキングメモリ」というワードを取り上げていたからでした。また、ざっと目次に目を通した時に、以前の記事に書いた内容をリンクする点が多かったこともその理由の1つです。
「やってはいけない!7つの勉強法」として挙げられていたものは、どれも身に覚えのあるものばかり😨特にも「自分の好きな学習スタイルに合わせる」ということは上述の過去記事で書いた認知特性を利用した学習スタイルを相反してしまう気もして、少々混乱…。でもそれは、受け身の学習スタイルは非効率だ、ということだと解釈しました。
そしてDaigoさんによると、勉強のコツは2つ。
①想起:思い出すこと
②再言語化:わかりやすく言うとどういうことか考えてみること
「アクティブすぎるほどのアクティブなラーニング化」がポイントとのことでした。
この本では「想起」のためには何をするべきか、「再言語化」にはどのような方法があるのか、など、1つ1つのポイントに対して細かく具体的に説明が書かれていて、すぐにでも学習に役立たせることができると思いました。特にも、復習の間隔や1回の学習内容の組み立て方、休憩の取り方といったことにまで多くの実験データに基づいた効果的な方法があることは、とても面白く感じました。学習の効率さを考えれば、勉強に自分の気分を持ち込むことは弊害にしかならなそうですね💦そのあたりの気持ちのコントロールが大切だと思いました。
また、学習中の話だけではなく、学習前の準備・学習後の過ごし方・取り入れることができたらもっと学習効果のあがる学習習慣、さらには地頭を鍛えるための方法(ここに「ワーキングメモリ」が登場!)についても、大変詳しく書かれていました。この本の帯には「どんな試験でも合格できる!」とあるのですが、本当にそんな気持ちにさせてくれる1冊でした。
といっても、「試験」を受けることを前提に書かれている本ではありません。大人の勉強は試験を目的としない場合も多いですよね。教養を深めるために様々なことにトライされている方もたくさんいると思います。この本は、そのような方にとっても、学んだことを確実に自分の知識とするためにおススメできます😊大切なことは「学ぶ目的」をはっきりさせること、その目的の達成のために何をすれば良いかを考えることです。そしてどのように進めるか、という段階でこの本に書かれていることを実践してみると良いのではないかな、と思いました。
自分の勉強のやり方にイマイチ不安がある方、勉強していても効果を感じられない方、勉強を教える立場にいて、指導法に迷いがある方、学習者さんをもっと納得できる形で(根性論とかではなく。笑)支援したい方、きっとたくさんのヒントを得られると思いますよ😉
そして英語学習コーチの立場から最後にひとこと。
「選択と戦略」に迷いがあるとき、戦略を立てる気力が起こらないとき、計画を立てたもののその継続に自信がない時には、「コーチング」っていうものがありますよ😊じっくりとお話を伺いながら、目標達成までの道筋づくりとその歩みをお手伝いします。
英語学習に関してご相談のある方は、まずはこちらのWebサイトへどうぞ。
この本から得たことを、英語指導・英語コーチング、あとは自分の勉強において具現化していきたいと強く思いました。日々精進です。
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