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今夜も私はひとり生きる

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平成7年生まれバリキャリアラサー女の手記
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#アラサー

033. 自転車に居場所はない

033. 自転車に居場所はない

今日からダイエットのために自転車通勤を試みることにした。といっても購入したロードバイクが届くまではシェアサイクルを利用しての通勤になる。久しぶりに都内を自転車で走行してみて感じたことだが、というか都内に限らない話かもしれないが、自転車に居場所なんてものはない。車道の端っこに「自転車専用レーン」が整備されてはいるものの、ただ地面に線が書いてあるだけなのでなんの効力も発揮していない。事実、殆どが車の一

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032. 当日のセックスアポについて

032. 当日のセックスアポについて

当日セックスに誘われて二つ返事でOKと言える女性がどれくらいいるのだろうか。もちろん相手はいつ誘われてもお前とは絶対しねえぞ!という相手ではなく、誘われたタイミング次第ではしてもいいかな(というよりはしたいな)と思える相手であるということが前提だ。私は正直当日誘われたら返事に困る。気分が…という問題ではなく、いつ何時もムダ毛の処理が完璧だとは限らないし、可愛い下着を着ているとも限らないし、デリケー

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031. 春の夜の小さな幸せ

031. 春の夜の小さな幸せ

来月元彼の結婚式に行くことになったので、本気でダイエットをしてやろうと夜のランニングに出かけた。実は新年度になってすぐ謎の闇期に突入し、2日間ほど引き篭もり生活を送っていたため、これが久々の外出だった。家の外に出るとまず桜の花が咲いているのが見え驚く。どうやら私が引き篭もっている間に桜が開花を迎えたようだった。ランニングしながら隅田川のほとりに向かうと、満開の桜、屋台や提灯の灯り、いつもより煌めく

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030. 月曜日の法則

030. 月曜日の法則

「月曜日の出社時間がその週の最速出社時間となる。」

これは、私が社会人2〜3年目あたりで気づいた法則である。1番モチベーションの高い週の初め、月曜日の出社時間がその週の出社時間の基準となり、月曜日より早く出社することは基本的に不可能である。だから月曜日はできるだけ早く出社するようにすると、その週は早起き・早めの出社に成功する確率が高くなる。私の今週の月曜日の出社時間は、9:30だ。上の法則に従う

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029. ストロー乞食

029. ストロー乞食

私は1日に1.5リットルほどの水を飲む。昔はなかなか水が飲めない人だったが、大きめのタンブラーにストローを差して飲む方法を導入したことによって、楽にこれが達成できるようになった。タンブラーの付属品としてプラスティックのマイストローがついているのだが、毎回洗うのが面倒臭いので使い捨てのストローを大量に買い込んで1日1本使っている。申し訳ないが環境問題なんぞ知ったこっちゃない、私はそんなに長生きしない

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028. 私はクソ人間である

028. 私はクソ人間である

今日は給料日だった。先日少しばかり昇給したので月々の手取りも2万円ほど増えていた。給料の額面を確認した後、ふと各カード会社の請求額を確認すると優に今月の収入を超えていた。カード×2社、PayPay、家賃全て合わせるとマイナス10万円ほどの赤字だった。実はこのようなことは社会人になってから珍しくない。給料が大幅に上がった時もあったが、翌月すでに給料と同等の支出を記録していた。そう、私は救いようがない

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011. ボロボロで楽しい夜

飲み会の帰りのタクシーでこれを書いている。実は体調があまりよくなくて体はボロボロだ。きっとサムネイルを設定する余裕もない。だけれど私は書かなければいけない、毎日この手記を書くと決めたから。毎日書くことで未来で何かが変わることを期待しているから。話は変わるが、先ほど浅草橋駅の都営浅草線の改札口に「浅草は2番線で2つ目の駅です」という案内があった。この案内を見てふと思う、これはもし浅草駅が1番線だった

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009. 同僚とお昼は3人までが限界です。

009. 同僚とお昼は3人までが限界です。

最近同僚(多数)とお昼を食べることが多く、あまり心が休まらないと感じている。同僚のことは好きだ、好きだし同僚と話すことも好きだ。なんなら自分からご飯を誘うことだってよくある。だけれどそれは1対1とか3人を前提にした話であって、それ以上になると「ああ、休憩時間を無駄にした」という気持ちになる。4人以上で話していると、どうしても話題にあまり入れず口数が減る人が出てくるし、そんな人に気づいてしまうとなん

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007. 悪魔の鏡

007. 悪魔の鏡

お風呂上がりにバッチリスキンケア、ヘアケアをした自分の顔を鏡で見つめながら「え、今私すごく美人かもしれない」と思う夜がある。朝バッチリナチュラルメイクを施し、お気に入りの服を着た自分を鏡で見ながら「え、今日の私めちゃくちゃ美人かもしれない」と思う朝がある。でもいざドアを開けて外の世界に出てみると、街のショーウィンドウに反射する自分の姿はただのずんぐりむっくりの勘違い野郎だったりする。iPhoneの

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005. 最高の休日だった。

005. 最高の休日だった。

今日は最高の休日だった。朝10時に起きてベッドの上でダラダラした後に、ちゃんと化粧をしていつも着ない組み合わせの服を着てみたりした。無事12時になる前に家を出て丸の内、銀座、新宿と回ってショッピング。次月のカード請求額に目を瞑り、ずっと買おうと思っていたsacaiの財布を買った。銀座の美味しいパスタ屋さんでお昼を食べた後に、上野に戻ってHARBSで季節限定のマロンタルトを食べながら、お昼に丸の内の

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004. 「彼氏」という響き

004. 「彼氏」という響き

ひょんなことから過去にアプリで出会った男性と連絡を取り合うことになり、近況を報告し合うなかで「彼氏できました?」と聞かれた。過去に恋人を探す目的で出会った者同士、それ以外なんの繋がりもないのだから至極当然な質問だと思う。でも私はそのラインのテキストを見て”彼氏”という字面に何とも言えない気持ち悪さを感じてしまった。その単語自体に罪があるのではなく、”彼氏”という単語と自分が少しでも結びついたときに

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003. 私はあなたが羨ましい

003. 私はあなたが羨ましい

「藤原さんも人生辛いって思うことあるだね。仕事できて、みんなに頼られてて、かっこいいって憧れられてて…私はいつも藤原さん見てていいなー羨ましいなーて思ってるのに。」同僚と飲みに行って『子供が欲しいか』という話題になったとき、「こんな辛い人生を子供に生きさせたくないからいらないかな」なんて答えたら先の反応が返って来た。とくに驚きはしない。私は確かに良い家庭に生まれて、良質な教育を受けて、お金に困るこ

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001. 「肌が綺麗だね」なんて言わないで

001. 「肌が綺麗だね」なんて言わないで

「肌綺麗だよね。」ベッドやソファで私を後ろから抱き締めながら、そろそろキスを始めようと顔を覗き込んだタイミングで、大体の男はこのセリフを吐く。私は「えー、女の子みんな肌綺麗じゃん」なんて適当に返しながら、心の中では「肌綺麗だよね」を「肌が綺麗だよね」「肌は綺麗だよね」と勝手に変換し『やっぱり私って肌しか褒めることないんだな。』と現実を噛み締めている。健全な関係の男女の昼間の会話でこの褒め言葉が出て

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