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005. 最高の休日だった。

今日は最高の休日だった。朝10時に起きてベッドの上でダラダラした後に、ちゃんと化粧をしていつも着ない組み合わせの服を着てみたりした。無事12時になる前に家を出て丸の内、銀座、新宿と回ってショッピング。次月のカード請求額に目を瞑り、ずっと買おうと思っていたsacaiの財布を買った。銀座の美味しいパスタ屋さんでお昼を食べた後に、上野に戻ってHARBSで季節限定のマロンタルトを食べながら、お昼に丸の内の蔦屋で買った千早茜の『さんかく』を読み切った。たくさん歩いてフィットネスアプリの目標も2倍近く達成したし、暴飲暴食もしていない。ここ最近の休日のなかでかなり上位に入るくらいの充実具合だ。こういう充実した休日を過ごすたびに「こんな最高なひとりの時間を誰かに奪われるなんて絶対に嫌だ」と思いながらも、同時に「私はいつまでソロ休日を過ごすんだろう」とも思う。一時期はアプリでどうでもいい男性を見つけて飲みに行って体を重ねてみたりもしたけれどそんな遊び方もすぐに飽きた。私の問題はおそらく私が本当は何を望んでいるのか自分でも理解できていないところだと思う。ひとりの時間を誰にも奪われたくない、だけどずっとひとりで生きていくのは想像ができない、彼氏がほしいわけではないけれど誰かに愛されている事実は欲しい、だけど今更自分が恋愛をできるとは思っていない。28歳の冬、少し春の兆しが見え始めたというのに私はまだずっと迷子だ。

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