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毎日が病みあがり

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2022年5月の記事一覧

かくせい

かくせい

なんなの。本当にガッカリである。眠くて眠くて、このままお布団にパッタンと倒れ込んだらどんだけ気持ちがよかろうかと思って、寝室に行ったらば。

布団の上一面に教科書、プリント、タブレット、スマホ、筆箱、ドライヤー、クシ、化粧品、着替え、夥しい数のヘアピン、そして濡れたタオルが何枚も散乱している。当然、ムスメの仕業である。当の本人は、姿見の鏡の前で髪をといていた。そこら中に髪の毛が散乱している。

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ひるぶろ

ひるぶろ

昼下がりにお風呂に入った。極楽である。別に特別なことは何もないのだが、明るいうちからお風呂に入るのは、なんだか愉快であった。

日中は気温が高く、歩いてスーパーまで出かけたのだが、思いのほか消耗した。そして風呂上がりのビールで、完全にノックアウトである。猛烈に眠い。

眠いが、夕食の準備がある。そして、食事のあとは片付けが待っている。寝るわけにはいかない。飲まなきゃよかったなあ。

もう、脳の働き

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こすとこ

こすとこ

コストコに買い物に行くと、お金を使いすぎる。大量に積み上げられた商品の棚の間を歩くだけでテンションが上がる。大きなカートに何を入れよう。

これもいいな、あ、これもよさそう。これはお買い得。これは人気商品みたいだから、一度食べてみたかったんだ。そんなふうに次々に手を伸ばしていくと、どんなに気をつけていても買いすぎてしまう。

今回、わたしは会員証の期限が切れてしまっていたので、友人に連れて行っても

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きんつぎ

きんつぎ

不思議なもので、陶器でも磁器でもガラス器でも、器は大事にしているものから割れていく。お気に入りの湯飲み、茶碗、マグカップ、皿、丼、ガラスのコップ…欠けたり割れたりしたものは、どれも泣く泣く捨ててきた。

金継ぎという工芸技術があるとは知っていたが、それは職人の技で、一般人がやるようなものではない、と長年思っていた。しかし、一般人でもやっていいのだ。趣味として嗜む人は意外に多いらしい。

わたしは結

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ちゃいや

ちゃいや

一回しか行ったことがないのだが、お気に入りのチャイ専門店がある。たった一度しか行ったことがない、というのに。また行きたいと思うのだけれど、仕事帰りに寄るには時間がなく、休みの日に出かけるには遠すぎる。

今週こそ、今月こそ、と思いながら全然行けない。ヘトヘトで気分が重い時、暗い顔をして行きたくないし。

今月は最初からずっと気分が重かった。来月はどうだろう。チャイを飲みに行けるといいな。

そうめん

そうめん

今日の昼間、炎天下をわたしは歩いた。距離にして4km。歩数は6,094歩である。重い荷物を持って歩いたので、じわじわしか進めない。家に帰り着いたら、ヘトヘトになっていて、汗だくだった。

シャワーを浴びたらもう、あとは寝るだけ。そんな気分だが、家族に夕食を作らなければならない。「サッパリしたものが食べたいので、そうめんでもいいだろうか」とオットに尋ねたら、「オレはとんかつが食べたい」と言った。マジ

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みみなり

みみなり

左の耳がへんだ。三日くらい前から、「バサーーー」みたいな音がして、次には空気か液体か、なにかがボッボッボッボッと区切りをつけながら抜けていくような音がする。その時、外界の音は聞こえていない。さらに、痛い。

耳鼻咽喉科に行ってみたら、「見たところは何もないです」と言われた。鼓膜に穴が開いているわけでもないし、耳垢もない。「念のため、聞こえの検査もしましょうね」と言われて、検査室に入った。防音の、狭

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おにぎり

おにぎり

コンビニで買った「手作りおにぎり」は、普通のコンビニおにぎりとはぜんぜん違う美味しさだった。自分以外の人のおにぎりを食べることがないので、新鮮でもあった。最近、おにぎりを握らなくなったなあ、としみじみ。

ムスメがまだ離乳食からどうにか抜け出したばかりの頃、親指の第一関節くらいのおにぎりを作っていた。独身の友だちの家に遊びに行って、おにぎりを食べさせていたら、「ちっちゃ〜い!!!」と爆笑された。「

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にている

にている

なんでこんな夜中に起きているかというと、夕食後に寝てしまったからだ。非常に疲れていた。お腹も減っていた。夕食を食べ、アマプラを見ていたら、そのまま寝落ちしてしまって、5時間くらい寝たり起きたりしていた。
それから食器を洗って、顔を洗って、歯を磨いて、さらに眠れず、パソコンに向かっている。

わたしは、年々、母に似てきている。もちろん見た目もそうだが、行動パターンがそっくりになっている。これはまずい

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よんもじ

よんもじ

1年以上、投稿のタイトルを四文字の平仮名にしている。なんとなく初めたことで、特に意味はない。今となっては惰性でしかないのだが、ここまで続くと意地でも四文字で行くぜ、という気持ちである。

ところが、このたった四文字をなかなか思いつかない。そして、思いついたとて、すぐに忘れるのだ。茶碗を洗いながら、通勤電車に揺られながら、書きたいこととタイトルをボヤッと考える。思いついて「あ、いいじゃん。オレ天才じ

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こまった

こまった

さっきから探しているのだが、わたしのスマホがない。今朝、天気予報を確認したので、家の中にあるはずだが、見あたらない。

今日は仕事が休みなので、特に急ぎの用事はないのだが、どうも落ち着かない。ここのところスマホでバーコード決済をすることが増えているし、歯医者の予約をしたいのだが、スケジュール表がスマホの中にある。便利なものを失くすと、非常に不便である。

さて、どこへ紛れ込んでしまったのか。そうだ

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ばいばい

ばいばい

島の話はこれで最後。
島に到着して、すぐにお墓掃除に行った。先祖代々の墓、と刻んであるが、中にいるのは祖父母と叔父、そして父だ。兄とオットは生前を知っている人たちばかりだから、「先祖ねえ」と言っているが、まあ、ご先祖ではある。墓石はびっしりと蔓の植物に覆われていた。五べんの紫色の花が咲いている。どうやらツルニチニチソウというらしい。かわいい花だが、このままでは納骨できない。バッサバッサと切り、引き

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こうかん

こうかん

島に滞在した2泊3日、わたしたちはお風呂に入れなかった。五右衛門風呂の底に亀裂が入って、水漏れするのだ。風呂釜は鉄製だから、老朽化で錆びてしまったのだ。それはもう、前回からわかっていたので、体拭きシートを用意し、体を拭いて下着を替えることでなんとかすることにした。洗濯機も壊れているので、汚れ物は溜まっていく一方だ。

人間も汚れていくが、長い間人が住まない家は荒れていく。たわんだ天井板の隙間から砂

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