マガジンのカバー画像

今日のうんち

1,324
食べたら、でるもの。なにかを食べては、今日も出す。 2018年4月16日よりまいにち更新される、白川烈が書くエッセイです。 クサいときもあるかもしれませんが、それはご愛嬌で。… もっと読む
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

つい回避する小さなストレス

*ぼくは基本的に「ポイントカード」をつくらない。今でこそアプリ版のポイントカードも増えているが、そういう類のものをスマホにも財布にも入れたがらない。せいぜい映画館の会員カード、キャッシュカードにクレジット、保険証、あとは診察券が数枚ある程度だ。そこそこ訪れる店で「ポイントカードは・・・」と聞かれても、断ってしまう。初めての店なら言わずもがな。約束もできない再来を期待しちゃう「ポイントカード」を持つ

もっとみる

合理的なものと、そうでないもの。

*ただいま受けている授業で、民法だとか〇〇法だとか、人生で初めて法律を学んでいる。小難しいし、まさに食わず嫌いの典型であったが、いざ勉強してみると、意外におもしろいのだ。どこか数学やパズル的な要素があって、直感に反することが少なく、ほとんどが合理的なので、「よくできてるなぁ」とつくづく感じる。作った人、あったまいいなぁ。

何もないところから芽は出ないわけで。法律の一つ一つにはきっと、目的と理由が

もっとみる

叱られやすい人は伸びる。

*「よく叱られるやつ」は伸びる。いや、もう少し解像度を上げると、「叱られやすいやつ」は伸びる、になるのかな。語弊があるのはひとまずほうっておいて、これはホントのことなんじゃないか、とよくよく考えてみて思った。

ここでいう「叱られやすい」は、たくさんミスをするといった、叱られる”回数”の話をしているのではない。叱られる”ハードルの低さ”のことだ、つまり、叱る側がどれだけ叱りやすいかどうか。このこと

もっとみる

桜が咲くと思い出すこと

*桜が咲くと、ぱあっと街全体があかるくなったような気がする。それにつられて、ぼくたちの心もほんの少しだけ、明るくなるような気がする。他の木々を見ても特になんとも思わないことが多いが(イチョウとかスギとかヒノキさん、ごめんね)、桜はやはり格別だ。見ているこちらが目を奪われてしまうほどの魅力がある。

桜の木が種から花開くまで、少なくとも三年の月日がかかるそうだ。四年、五年、もっとかかるものもあるとい

もっとみる

おもしろい話は、耳に集まる。

*いつもいつもおもしろい話をする人がいたとします。もう、その人と話すと、いろんな「おもしろい」があるのです。ある人は手を叩いてゲラゲラ笑い、ある人はアゴに手を当てながら「ふーん、やるじゃん」なんて言っちゃって、またある人は懸命にメモを書き留めている。そんなおもしろい話をする人が、まあ仮に、いたとしましょう。

その人が話す内容は、ウソからホントまでさまざまです。ウソだろ!?ってツッコみたくなるよう

もっとみる

『落語の国からのぞいてみれば』

*いま読んでいる「落語の国からのぞいてみれば」という本が、これまたおもしろい!落語についてあれこれ語っているというより、あの時代の背景や文化について、落語に興味がある人たちに色々と教えてくれている本なのだけど、目次がもう面白いのだ。「なぜ数え年なのか」「左利きのサムライはいない」「ゼニとカネはどうちがう?」・・・などなど。目次がおもしろい本は、それだけでアタリだという個人的な感覚がある。

ちょっ

もっとみる

悲しみの民族、前を向いて。

*「日本人は、悲しみの民族だ」という一文をネットで見かけて、こりゃまた強引なと思う気持ちと、分かるかもしれないという気持ちが半々であった。日本人のみなのか、それが民族性なのかどうかは知らないが、こと人間は、悲しみが好きだよなぁとは思う。悲しみを探しまわって見つけては、その気持ちに触れたりすることを、営みのひとつにしているんじゃないのかなぁ、良くも悪くも。

悲しいニュースを探しては、そこに勝手にス

もっとみる

脱力した文章。

*ここ最近、疲れて疲れてクタクタのときに、どうにかこうにか机に座って、パソコンとにらめっこするようにしている。どうにかこうにか、たった一文でいいからその状態で書くようにと決めたのだ。ぜんぜん書けなかったりするのだけれど、「その状態」で書くという取り決めを、自分の中でつくってみた。いつまで続くかは、ぼくも分からない。

高校球児の冬は過酷だ。陸上部かというくらい、走り込みをする。ほとんどボールは握ら

もっとみる

いい後輩になりたくて。

*昔、ぼくのことをよく慕ってくれたモノ好きな後輩が「考え方に影響を与えた本を教えてください!」というので、3冊ほど本を貸したことがあった。「ま、分からないところとか、しっくりこないところがあれば、聞いてヨ」なんてカッコつけて言った気もする。

案の定というのか、豚もおだてりゃと思われているのか、後輩は会うなりその本を読んでの質問を、矢継ぎ早に浴びせてきた。おちつけもちつけとなだめながら僕はその質問

もっとみる

誰にも教えたくないものを知りたいという欲求。

*何年か前に、ぼくが贔屓に通っている店で、お遊びで「うちの店にコピーつけるなら、どんなの?」と店主から言われたことがあった。たいして考えてもいないし、その場で一、二分考えて出したものだけれど、ぼくはたしか「誰にも教えたくない店を、知りたいという矛盾した欲求。」みたいなニュアンスのコピーを口にしたと思う。ま、まだまだいじりようはあるし、ビジュアル次第でもあるんだが、即席にしてはええやないか、と労って

もっとみる

からげんきの出ることば。

*ちょっと前に、自分でも久しぶりに怒って(いかって)しまうことがあった。ムカついて、イライラして、もう何を考えても矛先をどこに向けるかしか着地のないような考え。周りに八つ当たりしたくなったのだが、そんなことをしてもどうしようもない、と気付けた。八つ当たりしても、事態は悪化さえすれど、好転はしない。ぐっとコラえて、噛み締めて、また目の前のことを結局コツコツとやっていくしかない。なんなら僕は、その方法

もっとみる

その警鐘を鳴らしているあなた。

*普通に、それなりに一生懸命仕事をしたりサボったりして生きているおおぜいの人たちが「おかしい」とか「まちがっている」とか「気付かなきゃいけない」といった言葉で責められるようなことは、ぼくはやっぱりヘンだと思う。きっと責める側の人は「多数である普通の人たち」が変わらなければいけないと言っているのだろうけど、それにしたって、責めるのはお門違いだ。ぼくは怒りっぽいから言わせてもらうが、どうして自分の生活

もっとみる

お墓の種類もいろいろ。

*きのう、ドキュメンタリー72時間を見ていて、初めて知ったのだが「樹木葬」というのがあるそうだ。その回は樹木葬の墓園に3日間密着した回だった。調べてみると、もちろんいくつかバリエーションはあるのだけれど、桜とかハナミズキとか、シンボルツリーの下に遺骨を埋める、いわば「樹木」が墓石の代わりを果たすスタイルなんだそう。

埋葬の仕方もいくつかあって、墓石の下に埋めるようにスペースを確保するものもあれば

もっとみる
人生とは、チームプレイである。

人生とは、チームプレイである。

*人生とはチームプレイである。と、まず最初に言い切ってみよう。

WBC、おもしろいなぁ。日本の打線はつながるつながる。それぞれが最低限の役割をこなし、後ろへ後ろへと繋いで繋いで、どーんと点を取る。まさしく、これが日本の誇る「野球」だよなぁ。もちろん派手なスーパープレイヤーもいるんだけど、その大谷がチャンスに初球セーフティで意表を突いたり、バントや犠牲フライでチャンスを作ったり得点を入れたり。野球

もっとみる