叱られやすい人は伸びる。

*「よく叱られるやつ」は伸びる。いや、もう少し解像度を上げると、「叱られやすいやつ」は伸びる、になるのかな。語弊があるのはひとまずほうっておいて、これはホントのことなんじゃないか、とよくよく考えてみて思った。

ここでいう「叱られやすい」は、たくさんミスをするといった、叱られる”回数”の話をしているのではない。叱られる”ハードルの低さ”のことだ、つまり、叱る側がどれだけ叱りやすいかどうか。このことは、叱られる側の成長に直結していると言ってもいいんじゃないかなぁとすら思う。

「叱られやすい」、向こうから見たら「叱りやすい」ことは、ひとつ誇るべき才能なのだ。無論、叱る側の上手下手はあるだろうけど、しっかりと叱られて、教わることのできる機会は、多いに越したことはないだろう。「怒られるうちが華」なんて言葉があるけれど、本当だもの。見限った人間や、自分に冷たい人間に当たることはあっても、叱ることなんかないよ、エネルギーも使うんだし。あ、説明が遅くなったが、ここでの「叱る」はもちろん、波平さんがカツオに「バッカモーン!」とカミナリを落とすようなことではない。

人柄はもちろん、実力も雰囲気も見込みもある人じゃないと、人はわざわざ叱ろうとは思わない。早い話が、親が他人の子供に叱ることなんてないでしょうよ。同じミスをしない、叱ったことで人間関係に亀裂が入らない、しっかりと教えたことを血肉にしている。そんなやつだけが、きちんと叱られやすくいられる。それって、上司から見たら、とんでもない才能なんじゃないかなぁと思うのだ。

叱りやすい人は、叱る側にとって信頼がある。同じミスを繰り返さないことや、しっかりと吸収してくれること、同じ仲間として接してくれること。歳を重ねれば重ねるほど、怒られたり叱られたりすることは減っていくけれど、できるだけ叱られやすくいることも大事かもしれないなぁ。いや、ぼくも、けっこうな頻度で叱られ怒られてばっかりなんですけどね。


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