マガジンのカバー画像

教育

20
運営しているクリエイター

2021年9月の記事一覧

説明力をチェックする

今日、とある装置の使い方を説明する機会があった。色々と操作があって、さらに操作を間違えると怪我の危険もあるので、手順を確認しながら実演した。手順通りやれば、危ないことはないのだが、人間どこでミスをするかわからないので、最悪の場合はこう、というようなことも話をした。

同じ説明をしても、その言葉ですんなりと理解できる人と、そうでない人がいる。それ自体は仕方がない。最初の説明で理解できなければ、言葉を

もっとみる
教えることとコミュニケーション

教えることとコミュニケーション

危険物取扱者の試験を受ける同僚がいて、酸化還元に関することを教えてほしいと頼まれた。前も教えたことがあるが、また違う問題で引っ掛かってしまったらしい。馴染みのない元素や化合物が出てくると、身構えてしまうのは致し方ない。

教える様子を隣で聞いていた別の同僚が「自分には教えられない」と言っていた。問題があれば解けるけれども、人に教えるのは無理そうだと。わからないと思っている点は、人によって異なるから

もっとみる
五感を働かせる

五感を働かせる

文章を読むことに関して、前々からじっくり読むには紙のほうがよいと思ってきたが、医学的な観点からもどうやらそのようである。

流し読みならばスクリーンでもよいが、長期的な記憶に結び付けるには紙の本のほうが適しているという。紙の本を読むのは触覚で感知する経験だそうだ。たしかに紙の本を読んでいると、最近ではもっぱら試験勉強のためなのだが、あのページにこんなことが書いてあったとか、この選択肢はこういう理由

もっとみる
高校国語での小説の取り扱い

高校国語での小説の取り扱い

高校の国語のカリキュラムで揉めているらしい。2022年から新学習指導要領が始まるらしく、国語の科目分けが変わってくるようである。現代文や古文といった文言は消え、論理国語、文学国語、古典探求といった文字が並ぶ。

必修科目である「現代の国語」には、いわゆる文学作品を掲載しないことになっているが、掲載された教科書が出てきていて、それを文科省が承認しているということらしい。基準を満たしていないものを検定

もっとみる