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【福島県/県立中学校・高等学校等】2024年3月【教育の現状レポート】

お疲れ様です。
人財教育/人事労務コンサルタントP206です。

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福島県教育委員会は、2023年3月にnoteと協定を締結し、「福島県の教育を支える地域の人々や企業・団体などが発信する情報をまとめたメディアをnoteに構築する」という、新しい試みをスタートしています。



このプラットフォームには、興味深い記事・多くの方に共有して頂きたい記事などが多く発信されています

私も福島県の教育に関わっている一員ですので、様々な関係者の思いを伝えるため、定期的に取り上げることが出来ればと思い、まとめ記事を発信しています。

今回は『2024年03月11日まで』の記事まとめです。



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1.令和5年度福島県算数・数学ジュニアオリンピック、科学の甲子園ジュニア福島県大会、「モラル・エッセイ」コンテスト、野口英世賞、朝河貫一賞 合同表彰式(県教育委員会)



 令和6年1月5日(金)、福島市のふくしん夢の音楽堂(市音楽堂)で合同表彰式を行いました。
今年度実施した、福島県算数・数学ジュニアオリンピック、科学の甲子園ジュニア福島県大会、「モラル・エッセイ」コンテスト、野口英世賞、朝河貫一賞の受賞者が一堂に会しての表彰式です!!
今回は各賞の概要とともに、表彰式の様子をご紹介します。

1 各賞について

(1)福島県算数・数学ジュニアオリンピック

 福島県算数・数学ジュニアオリンピックは、小学5・6年生、中学1~3年生を対象に開催。福島県の復興と子どもたちの夢の実現に向けて、算数・数学に対する学習意欲と課題解決能力の向上などを目指して実施しています。今年度は、論理的に考えたり、発想力を生かしたりしながら、約500名が問題に挑戦しました。

・小学生 金メダル
 福島市立蓬萊小学校6年 和田 輝幸さん
 相馬市立中村第一小学校6年 齋藤 玲さん
・中学生 金メダル
 いわき市立内郷第一中学校2年 湯川 寛之さん
・小学校 最高学校賞 いわき市立平第一小学校
・中学校 最高学校賞 学校法人福島成蹊学園福島成蹊中学校

(2)科学の甲子園ジュニア福島県大会

 科学の甲子園ジュニアは、中学1・2年生を対象としたもので、3人1組のチームとなって、理科・数学などの複数分野からなる筆記競技で競い合います。大会を通して中学生が科学の楽しさや面白さを知り、科学と実生活・実社会との関連に気づき、科学を学ぶことの意義を実感できるようにしています。今年度は、44チーム(132名)が参加しました。

・優秀賞4チーム(全員中学2年生)
 福島大学附属中学校(根本 絃希さん、加藤 凜朗さん、幕田 優寿さん)
 川俣町立川俣中学校(佐藤 詩乃さん、武藤 和花さん、佐藤 慈季さん) 
 福島市立松陵中学校(武田 大治郎さん、渡辺 樹さん、瀬尾 充輝さん)
 県立会津学鳳中学校(遠藤 凛さん、甲斐 泰平さん、山中 彩葉さん)

(3)「モラル・エッセイ」コンテスト

 「モラル・エッセイ」コンテストは、モラルやマナー、いのち、家族、人との絆など、心温まるちょっといい話や、今伝えたいメッセージなどを800字以内で書いて応募するコンテストです。中学生・高校生・一般の方々を対象としています。今年度は、中学校から1042点、高校から125点、一般の方から4点、合計1171点の応募がありました。

・中学生の部 最優秀賞
 「大好きな笑顔」 福島大学附属中学校1年 横山 和奏さん
・高校生の部 最優秀賞
 「『適当』な母」 県立好間高等学校3年 西山 莉央さん
・一般の部 最優秀賞
 「あいさつって・・・」 西郷村在住 蛭田 敦子さん

(4)野口英世賞

 紙幣にも描かれ、細菌学者で黄熱病研究に尽力した福島県出身の野口英世博士。野口英世賞は、科学する心の育成を図り、明日の社会の発展を担う優れた人材を育成することを目的として創設した賞です。県内の中学生・高校生が対象で、32回目となる今年度は、中学生から21点、高校生から35点、合計56点の科学・技術研究についての論文の応募がありました。

・中学校 個人研究の部 最優秀賞
 「ミドリシジミ類のオスの翅(はね)の色味・輝きの役目」
  福島大学附属中学校2年 守谷 史佳さん
・高等学校 共同研究の部 最優秀賞
 「上部白亜系双葉層群足沢層に産出する浮遊性有孔虫化石について」
  県立会津学鳳高等学校SSH探求部古生物班3年 菅家 将人さん 他5名

(5)朝河貫一賞

 朝河貫一賞は、国際性豊かな人材の育成を目指して、福島県が生んだ国際的な歴史学者である「朝河貫一博士」の名を冠して創設した賞です。県内の中学生・高校生を対象に、日本や日本人の国際社会における在り方・生き方などについての論文を募集。今年度で32回目となる朝河貫一賞には、中学生から32点、高校生から34点、合計66点の応募がありました。

・中学校の部 最優秀賞
 「同じベクトルで歩める世界へ」
  会津美里町立高田中学校3年 千葉 あきのさん
・高等学校の部 最優秀賞
 「『真の国際交流』の在り方-原爆投下を通して考える-」
  県立原町高等学校1年 鈴木 桜子さん

2 表彰式の様子

 大沼教育長から受賞した皆さんに対して、お祝いの言葉とともに「正解が一つとは限らない社会において、一人一人の多様な幸せと、社会全体の幸せを実現するためには、自分の人生を切り拓くたくましさを持ち、多様な他者とともに豊かな社会や地域を創造する力が必要とされます」との話がありました。

多くの学生が、各分野で活躍していることは大変素晴らしいです。
受賞された皆さんだけでなく、参加した全ての方・お疲れ様でした。

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2.「プログラミング&AI検出」成果発表(県立船引高校)



 1月13日(土)に、ドローン特別講座の成果発表を行いました。

 慶應義塾大学の先生方に来校いただき、今年度ドローン部で学んだ技術を披露しました。

 まず、ドローンの「プログラミング」飛行です。生徒は班ごとにプログラミングをして、指定されたコースを飛行させます。

 次に、校庭に出て「車のAI検出」の披露です。
 ドローンで撮影した画像をAIが判別し、「船引高校教員の車両」を検出します。先生方の車のデータは事前に生徒が集め、作成したものです。ドローンを飛ばし、「船引高校の教員の車両」のみが検出される様子が確認できました。
 今回作成したAI検出モデルについて、大学の先生方からもお褒めの言葉をいただき、生徒たちの自信にもなりました。

 3年生は、今回の特別講座が最終回。

 昨年度の「3D模型の作成」や「プログラミング」・「AI検出」など、ドローンをどのように活用するか?を考えた3年間でした。進路先でも、様々なことに挑戦する姿勢を忘れずに頑張ってほしいと思います。

ドローンは、今までの主な利用方法だった「映像撮影」から、農業・建設業・サービス業など、様々な活用法が実現されていますので、こういった授業は将来的にとても役立つと思います。

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3.ユネスコスクール 国際理解講座 語学研修・事前研修(県立安達高校)



 今年度、語学研修として2024年1月にBritish Hillsに行きます。

 その事前研修の1つとして、11月17日(金)、イギリス出身のALT、Sophie先生による英語での料理教室を行いました。
 
 家庭クラブの生徒も参加し、英語で資料を読み、英語を聞き、グループに分かれてスコーンを作りました。初めての経験で試行錯誤な所もありましたが、楽しく取り組むことができました。

「語学研修」という形に縛られない体験こそ、生徒の将来につながる研修になるはずです。

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4.R5.12.16-12.20 大人こそ学ぶ。(県立猪苗代高校)



猪苗代高校が地域探究「猪苗代学」をスタートさせて、まもなく4年が終わろうとしています。

今年に入っての変化としては、近隣市町村の団体さまから「ぜひ猪苗代高校生と一緒になにか新しい取り組みをしてみたい」という連絡をいただく機会が増えたこと。

これまで地域の皆さまに相談しながら、一つひとつ形にしてきたプログラム。

そんなプログラムの一端を見聞きした企業さまや個人事業主さまから、猪苗代高校との新しい可能性についてアプローチいただけることは、『地域を教科書に、地域のみなさまを先生に』と考える猪苗代高校にとって、この上なく幸せな状況でもあります。

R5.12.16 福島県立葵高校「2学年課題探究発表会」

「葵ゼミ」として、会津地区の探究活動の先駆け的な取り組みを続ける葵高校。
この日は、2年生の課題探究発表会が行われました。

発表会のほうも、幅広いテーマの中から生徒たちが自由に課題を設定し、それでいてしっかりと分野ごとに色分けされており、とても魅力的に感じました。

R5.12.19 宮城・岩手方面 先進校視察1日目

三菱みらい育成財団の助成により実施。
教頭を含む教員4名、探究活動の先進校視察として宮城県石巻西高校にお邪魔しました。

この日は一年間のまとめと次年度へ向けた計画立ての時間。
町内の企業さまや小・中学校から「ミッション」を受け取っての探究活動。地域における高校の特性や役割が認知されているからこそ成立する取り組み
うらやましさを感じつつ、猪苗代高校もまだまだ頑張らねばと思いを新たにします。

R5.12.20 宮城・岩手方面 先進校視察2日目

岩手県立大船渡高校。
探究活動にも力を注ぐ大船渡の高台にある学校です。

お邪魔したのは「大船渡学冬の陣2023」。
生徒それぞれが抱く「『普通』をアップデートしよう」という哲学対話の時間に我々も交ぜていただきました。

どこの誰ともわからない相手とも、しっかりと自分たちの言葉で自分の考えを述べる生徒たち。
うーん。
普段から主体的に取り組んでいるからこそ、対応し得る姿勢だなと感心します。

各校、特色ある「探究活動」が盛んに行われている昨今。
生徒も大人もその活動の意義を改めて問い直すことも必要なのでしょう。
なんとなくやっているのではなく、そこに意味を持って活動する。

大人こそ学ぶ。
まだまだ学ぶ。

外部との交流を行うと、新しい刺激を得ることが出来ます。
年齢・立場など関係無く、「学び」は重要だと思います。



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