【福島県立安積高等学校】2025年開校基本計画※随時更新【中高一貫校】
福島県立安積高等学校は、福島高校・会津高校と並び福島県内トップクラスの進学校ですが、2025年度(令和7年度)には、中高一貫校として併設中学校が設置される予定になっています。
その併設中学校は、一学年60名で通学区域は県下一円。
そして、2023年06月01日の福島民報新聞一面によると、その中学に、
医学の基礎を学ぶ入門講座を福島県内で初めて開設する。
ということでした。
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その他にも、
Ⅰ 理数教育の充実を目指す。
① ワークショップ型実験授業(サイエンスラボ)の開催
② 科学研究発表コンテストへの参加
③ 福島ロボットテストフィールドや福島医療機器開発支援センターなどでの研修。
Ⅱ 本物・本質に触れる体験活動の提供。
① 福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想施設との連携
② 福島国際研究教育機構との連携。
② 美術館・博物館との連携ワークショップの開催
Ⅲ 発信力・表現力を育む語学体験の提供。
① オールイングリッシュによる英語授業
② 探究活動における英語での概要作成、発表
など、まだ構想段階ではありますが、中々魅力的な学校になりそうな感じがあります。
また、県内三校目の中高一貫学校ですが、
・会津学鳳 … 国際理解教育
・ふたば未来学園 … 課題解決学習
・安積 … 探究活動の中核
という棲み分けを目指しているそうです。
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そして、折角の機会なので、ネット上に公開されている「福島県立安積中学校・高等学校(仮称)整備に関する基本計画」を見たところ、以下のことが分かりました。
1.中学校施設は、現安積高校敷地内に設置する。
安積歴史博物館の裏側にある「図書館や、家庭総合実習室」の範囲を取り壊し、新しい校舎を建設するということです。
そして、施設内容としては、
①中高共用の図書館で、「中学生、高校生それぞれの学びに資する AV 資料を含めた 図書を収蔵できる広さを確保する。また、SSH 事業、総合的な探究の時 間の活動を充実させるとともに、中学生と高校生が一緒に利用できる環 境とするため、学習スペース、レファレンススペース及び AV 視聴スペー スを十分に確保する。」
②タブレット等を活用した授業が日常的に行える十分なWi-Fi 環境を備えた教室を数か所設ける。
③中高の交流性を考慮し、渡り廊下を2階部分に設置するなど、既存の校舎を活用できる中高一貫棟を計画する。
④理科教育を強化し、接続する高等学校で取り組む SSH 活動につなげる ための理科室を設ける。
⑤中高の自転車通学生のために、駐輪場を整備する。
といったところが気になりました。
①~⑤の狙は大変分かるのですが、これらを全部整備するとなると、ちょっと狭くない?と感じます。
ですので、少し用地を拡張出来ないのかなと思ったんですが、近くにお寺さんがあったり、細い生活用道路に囲まれた住宅密集地のような場所に立地しているので、仕方ないという感じですかね。
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また、学校内設備で最も気になったところが、
2.心の相談室 ・ スクールカウンセラーによるカウンセリングを行う教室を設置する。
というところです。
(私が知らないだけという可能性も高いのですが)恐らく、こういった「学生の心のケア施設を常設した学校」は、福島県で初なのではないでしょうか。
私が学生だった時代よりも、学習内容・友人関係・家族関係が複雑になっていますので、こういったケアの必要性は高まっていますし、大人(会社)でも、ストレスチェックなどが強化されているので、学校でも取り組み始めることは自然な流れだと思います。
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ここまで、中高一貫校の中身について偉そうに上から目線で感想を述べてきたのですが、一応、私の母校ということでご理解いただければと思います。
まあ、私が在籍していた頃は「男子校」「学生服」「ほとんどの教室にクーラーなど文明の利器は無い!」だったので、今の雰囲気とは明らかに違っているのですが…
ですが、今の安積高校生と交流をしても、昔と同じように(良い意味で)ちょっと変な・変わったところを持つという校風は変化していないと思います。
これからも安積高校には、他の福島県内の学校に無いような尖った目標を掲げるような精神を持ち、それを達成するために、他の学校には無い(出来ない)ようなカリキュラムを組むことを期待しております。
※202312月追記
郡山市だけでなく、会津若松市やいわき市でも「授業の特徴や選抜試験の科目などに」ついて、受験希望者や保護者に対して説明会を行うとのことです。
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