シェアハウスのみんなで花見をした。
――はちとごとは家の名前でもなければ、特定の場所の名前でもないんです。そこに集まった人がつくりだす場の名前。昨日は、大きな桜の樹の下に、はちとごがありました。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「シェアハウスのみんなで花見をした。」というテーマで話していこうと思います。
📚シェアハウスのみんなと
昨日、僕は仕事のお休みをもらいました。シェアハウスのみんなとお花見をするためです。
ついこの前まで大学生だった僕は、最後の1年間、よく通っていた場所があります。それが、住み開きシェアハウス「はちとご」です。シェアハウスでありながら、家屋の一部を地域に開放していまして、日々いろんな人がやってくるんです。
イベントが開かれる場所でもありまして、読書会、からあげ会、ウイスキー会、鍋パ……その種類は様々です。
友達に紹介されて、僕ははちとごに初めてお邪魔しました。ちょうど1年くらい前のことです。初日から居心地の良さを感じてしまって、気が付けば入り浸っていました。イベントがあれば参加していたし、運営に携わることもありました。
新社会人になった今も、職場から目と鼻の先にあるので時間があるときにお邪魔しています。今後も事あるごとに通うことになるし、近いうちに運営にもちゃんと関わっていくんじゃないかな。
そんなはちとご、昨日はみんなで花見をしていました。最近入居した住人が「花見をやりたい」と言ったことが始まりだったそうで、その声を聞いた管理人のはやぶささんが早急に日程調整を始めて開催に漕ぎつけました。
花見当日、言い出しっぺの人は体調を崩してまさかの参加断念という展開だったんですが、「みんなで楽しんできてください……」という悲痛の声をあてにして、準備もしてきたことだし、お花見を決行することになりました。
集まったのは、計7人。開催場所に選んだのは、水戸駅近くの千波湖の近くにある少年の森。大きな桜の樹の下にブルーシートを敷くことになりました。各々飲み物を用意して、乾杯。最近よくはちとごに来てご飯をつくってくれる人がつくってくれたお弁当をみんなで食べました。
📚久しぶりに花見をして
花より団子という言葉があるくらいですから、僕らも桜に魅せられたのは始まりのほんの一瞬で、その後は弁当やお菓子を味わったり、はちとご界隈で秘かな盛り上がりを見せているモルックをしたり、子どもとサッカーやフリスビーで遊んだりしていました。
花見自体久しぶりだったし、子どもと遊ぶのも久しぶりだったし、公園の遊具を真面目に楽しむのも久しぶりだった僕は、久しぶりにいい汗をかきました。
小学生の頃は学校帰り毎日のように公園に遊びにいきました。自分たちで遊びを考えてみんなで楽しむのがとにかく好きな子どもで、今の生き方にも通じている気がします。好きなことをやりたいことをとにかく追いかける。あの頃の僕が大切なものを全部持っていたのかもしれません。
また、個人的に、とってもはちとごらしいなって感じたひとときでした。穏やかな場所で、穏やかな時間を分け合って、それぞれがそれぞれのやりたいことをやっている雰囲気が、はちとごっぽいなって。
みんなで花見とはいっても、楽しみ方はそれぞれ。子どもと遊ぶ人がいれば、ブルーシートの上でずっと歓談している人もいる。遊具に行く人もいるし、横になって休んでいる人もいる。それぞれがそれぞれのしたいようにしていて、それぞれがそれぞれのしたいことを拒絶していない。ここに、僕は共生や多様性を感じるのです。それが、はちとごの特色であると思うのです。
📚新しい自分が春めく場
僕が初めて来たときから、はちとごはそういう場所でした。正確にいえば、はちとごにはそいう場が広がっていた。管理人のはやぶささんが「人が能動的になっているのを見るのが好き」としきりに口にしているように、人が前のめりになる環境がはちとごにはあるんです。
きっかけとは気付けないきっかけがたくさん転がっていて、追い風とは感じない追い風が吹いている。
それを、昨日の花見でも感じることができたんですよね。はちとごとは家の名前でもなければ、特定の場所の名前でもないんです。そこに集まった人がつくりだす場の名前。昨日は、大きな桜の樹の下に、はちとごがありました。
新しい自分が春めく場がもっと広がればいい。たくさんの人が希望をもって、自分らしく生きられる世界になればいい。そんな願いを僕は抱いているし、きっと管理人のはやぶささんも似たようなものを抱いているんじゃないかな。
そんな世界をつくりだすために、はちとごは明日、新しい一歩を踏み出します。次なる舞台へ、新しい挑戦をしにいくんです。また明日の記事で詳しく綴りますね。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240409 横山黎
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