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八と伍


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「八と伍」というテーマで話していこうと思います。

昨日、仕事が終わる頃、わたんべから電話がかかってきた。

「焼きそばできたから早くはちとごおいで」

それからもう少しだけ仕事を続けて、きりのいいところではちとごに行った。その間に、3回くらい連絡が来た。何度も言わなくたって分かるって。

昨夜、はちとごではわたんべが主催して「なみえ焼きそばを食べる会」が開かれました。

なみえ焼きそばは福島県にある浪江町の名物料理。具は豚肉ともやしだけで、濃厚ソースと極太麺が特徴的な焼きそば。わたんべの地元がそのあたりで、ちょうど帰省するタイミングがあったから、ついでに買って、持ち寄って、はちとごのみんなで食べることにしたみたい。

はちとごに行ったら、リビングに人がたくさんいた。既になみえ焼きそばは僕ともうひとりの分しか残っていなかった。これでも10人前つくったみたい。つまり、それだけ食べる人がいたってこと。

はちとごに、人が集まっていたってこと。

その後も、はちとごには人が2,3人やってきて、それぞれがそれぞれの好きなように過ごしていた。「音速飯店」というボードゲームで遊んだり、LP作成班がミーティングを開催したり、急にすき家にいったり……。

僕はこういう光景を眺めているのが好きで、そこにいるのが好きな人。僕が来た頃からずっと、はちとごはそういう場所だった。

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僕が初めてはちとごに行ったのは、ちょうど1年前の頃。友達に勧められて、お邪魔することになりました。そのとき出迎えてくれたのは、当時住人だったまっきーとわたんべとゆいさん。

それから管理人のはやぶささんが帰ってきて、ずっと語り合っていて、気が付けば日付を跨ぎそうになっていて……。

4年生になってから僕ははちとごに入り浸るようになって、学校が終わればはちとごにお邪魔して、イベントがあれば参加して、何かに誘われたら飛んでいくフッカルムーブをかましていた。

僕の瞬間最大風速の風が吹いた思い出は、7月終わりの花火大会の終わりにはちとごに集まって、その翌朝にはやぶささんの車で夜明けを見にいったこと。眠気眼に射した日の光はえもいわれぬ美しさに満ちていて、僕の心に深く刻まれた。

やっぱり夜明けが好きだなと思ったし、誰かを夜明ける人になりたいとも思った。

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はちとごで本のイベントをやったり、はちとごのみんなとサウナに行ったり、はちとごのSNSを運用したり……。

そういえば、僕が夏風邪に倒れて病院に運んでくれたのは、元住人の神田さんだったし、帰りに送ってくれたのははやぶささんだった。

仲間をつくることの意義を教えてくれたし、場所を持つことの楽しさも知ることができた。

はちとご。

八と伍。

家族や大学の拡張を意味する「八」。

仲間を意味する「伍」。

はちとごは僕にとって大学でした。

家族でもあり、仲間でもありました。

はちとごが、僕の最後の青春でした。

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これがさっきの様子。

実は今日もはちとごに来ていて、昨日と同じように人がたくさんいた。人がたくさんいて、それぞれがそれぞれ好きなことをしている、この光景が好き。

これからも近くにはいるし、微力ながら運営にも関わらせてもらうので、大学卒業とともに終わるわけではないけれど、一度しっかりと読点を打つために、こんな記事を書いてみた。

この記事の行間に、僕の1年間の感情と記憶が詰まっている。

そして、この記事の最後に余白が続いているように、これからもきっと、はちとごの思い出は増えていく。

20240331 横山黎



















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