成人の日は「伝える日」
――成人の日は、新成人が20年生きてきたことをお祝いするだけど、同時に、新成人が20年分の感謝を伝える日でもあるよね。
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「成人の日は「伝える日」」というテーマで話していこうと思います。
📚成人の日は「伝える日」
2023年1月9日、今日は成人の日です。
インスタのストーリーには、知り合いの成人式での様子が流れてきます。20年という決して短くない時間を生きてきた大人たちの立派な姿がそこにはありました。
成人式で再会した友達はどうだったのでしょう。マスクをつけているし、大人の顔つきになっているし、判別に時間がかかったでしょうか。それとも、マスクや時間の隔たりなんて物ともせず、すぐに分かったでしょうか。
同窓会ではどんな時間を過ごしたでしょう。あまりに楽しい時間に、覚えたてのアルコールでやらかしたりしていないですかね(笑)いや、やらかしてもいいんです。それで笑ってくれる仲間がいてくれれば。あの頃と同じように、全てを思い出に変えればそれで。
いろんな想像を膨らませながら、成人の日について思いを馳せていました。思考は自ずと、僕が新成人として成人の日を迎えた、去年のことに行き着きます。
少し僕の話をさせてくださいね。結論だけ先に言っておくと、「成人の日は、新成人が20年生きてきたことをお祝いするだけど、同時に、新成人が20年分の感謝を伝える日でもあるよね」ってこと。
📚思い出に残る20歳の年を
20歳の誕生日を迎える頃、思い出に残るような1年にしようと決めました。20歳の年は、人生で一度きり。成人の日に大きな意味や価値があるのも、人生で一度きりです。だから、後悔しないように過ごそう。記念になるような何かを残そうと考えたのです。
20年生きてきた今、僕は何をするべきだろう。その思考の果て、辿り着いたのは「今までお世話になった人に感謝を伝えよう」というもの。
嫌でも大人になっていくし一人で生きていかないといけません。自分はどんな道に進むべきで、どんな自分を目指すべきなのか、取捨選択をしなければいけません。未来のことなんて分からないんだから、予測するしかありません。
そのときに必要になってくるのは、データです。
それまでの自分は、何を面白いと思い、誰と出会い、どんな風に生きてきたのか、いつ幸せを感じたのか、ひとつひとつのデータが今の自分をつくり、それを基に、踏み出す一歩がどの方向にあるのかを見定めるべきなのです。
僕は自分の20年を振り返りました。そのときに思ったことは、大きく分けて2つ。「出逢いに恵まれて、いろんな人に支えられてきたこと」と「創作が好きだってこと」。
20年の間に僕はいろんな人と出逢って、そのひとつひとつの目印を頼りに生きてきて、僕は今の現在地に立っているのです。自分の働きかけで誰かのプラスになったことばかりではありません。迷惑をかけることもありました。それでも僕と出逢ってくれたこと、僕を支えてくれたこと、感謝しなければいけないなと思ったのです。
そこで僕は、20年分のメッセージを作品に込めることにしました。創作が好き、そんなデータが取れたからです。
僕の至福の瞬間は、僕の作品を受け、他者に変化を与えたことを認識したとき。それは面白いと言ってもらうことだけじゃなくて、考え方が変わったり、明日への活力になったり。それを確かめられた瞬間、全ての日々が報われる気がするのです。
そんな20年だったからこそ、これからも作品をつくっていこうと思ったし、とりあえず20歳の節目に、記念になるような作品をつくろうと考えたのです。
お世話になった人に対して、20年分のメッセージを伝える。僕はすぐに物語を綴り始めました。そうして生まれたのが、小説『Message』です。
📚まだまだ伝えたいことがある
小説『Message』は、僕が20歳の最後の日に出版した、僕の初書籍です。成人の日の夜、ひとりの新成人が「110」という血文字を遺して亡くなりました。彼の母親、父親、そして幼馴染は、彼は人生最後に何を伝えたかったのか、ダイイングメッセージの謎を解いていくのです。
最後の1行で「110」が何を意味しているのかが分かるんですが、ここまで文章を読んできた方ならなんとなく答えの雰囲気が分かるかもしれませんね。隠すことでもないから言ってしまいますが、彼が最後に遺したのは、彼がお世話になった人に対する、20年分のメッセージです。
興味を持たれた方は是非、以下の記事をご覧ください。試し読みできます。
なんとなく察しがつくかもしれませんが、小説『Message』は僕の成人の日の出来事がベースになっています。式典や同窓会でステキな時間を過ごすことができたので、作品に反映させました。
小説『Message』に全部つめこみました。
まだ無名の作者の本が読まれるわけがないので、僕はせっせと手売りしているんですが、その目的のひとつは、「これまでお世話になった人に20年分のメッセージ『110』を伝えるため」です。作品を通して、僕は伝えてきたんです。
でもね、僕にはまだまだ伝えたいことがあります。同じメッセージを、いろんな方法で、いろんな形で、伝えていくつもりです。
というわけで、新しい挑戦をしようと思います。新しい「伝える」を追求してみようと思います。僕はあんまり活動していませんがYouTubeチャンネルを持っていて、新しい挑戦についての動画を公開しようと思います。
2023年も僕のテーマは「伝える」。
伝えにいくから、受け取ってほしいな。
20230109 横山黎
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