見出し画像

何者でもない僕は「集客」とどう向き合うか?【場所編】

――「開催する場所の魅力」なのか、「飲食」なのか、はたまた別の体験なのか何がヒットするかは分かりませんが、本のイベントを開催する場所はどこでもいいわけではなく、本以外の部分で価値を提供できる場所を選ぶべきだよね


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「何者でもない僕は集客とどう向き合うか?~「場所」編~」
というテーマで話していこうと思います。



📚第3回「FAVORITE!!」の集客問題

一昨日、第3回「FAVORITE!!―自分のお気に入りの本を紹介する会―」を開催しました。イベント名の通り、参加者それぞれがお気に入りの本を約5分間で紹介し合うものです。紹介後、その本をきっかけに会話や交流が生まれることをねらっているので、本を紹介する、知る目的はもちろんのこと、本をきかっけにするコミュニケーションを大切にしたい思いがあります。

これまで第1回、第2回と開催してきまして、どちらも有意義な時間、空間をつくることができました。参加者も僕を含めてそれぞれ8人、7人とちょうどいい人数を集めることができました。

イベントの全体時間はだいたい1時間から1時間半くらいを目安にしていたので、あまりに人が多すぎると時間が足りなくなってしまいます。個人的には、5人から10人に満たない人数がジャストだと思っているんですね。だからこそ、第1回、第2回の人数は本当にちょうどよかった。理想通りだったんです。


第1回「FAVORITE!!」
第2回「FAVORITE!!」


ただ、一昨日開催した第3回で集まったのは、僕を除いて1人です。

ここに来て急に人が集まらないという状況が生まれてしまいました。まだ何者でもない大学生の僕のオリジナルイベントに人を集めること自体、そもそも難しいことではあるんですが、近々またイベントを開催するし、来年3月には過去一大きなイベントをやるつもりなので、今のうちから集客の問題を解決するための手立てを考えていこうと思います。


📚「場所」の違い

とりあえず考えつく限りの原因を挙げると以下の通りです。

①    場所
②    広告
③    信頼
④    特別感

今回は、「場所」編ということで、集客の問題は場所の違いにあるんじゃないかという論点で話していこうと思います。

実はこの「FAVORITE!!」というイベント、一昨日の第3回目にして、新しい場所を開催地にしたんです。今までは、「The FAVORITE」というクラフトビールバーでやっていました。築90年の古民家をリノベーションしてつくられた、僕のお気に入りのお店です。毎週土曜日だけオープンしているんですが、毎週のようにイベントがあるので、そのイベントやそこでの出逢いを目当てに来店する人が増えています。

そもそも僕はその「The FAVORITE」でイベントを開催したいと思って、同じ名前をイベント名にしたイベントを企画したんですよね。「お気に入りの場所で、お気に入りの本を紹介する」というコンセプトに物語性を感じたので。

第3回目となる今回は「The FAVORITE」ではなく、住み開きシェハウス「はちとご」で開催しました。僕の通う大学近くにあるシェアハウスで、「はなれ」と呼ばれる場所を地域に開放する住み開きという活動をしています。はなれには日々いろんな人がやってきて、時々イベントも開催されます。一昨日のイベントもそのはなれで開いたものでした。



場所を変えたから人が来なくなったのか。

可能性としては十分にあり得ますが、それが100ではないと思います。僕自身、はちとごでやる筋合いがあると思って開催場所として選んでいるので。

というのも、実ははちとご、もうすぐお引越しをするので、今その作業に追われているんですね。で、今の物件の最後の企画として、「はちとごの文化祭―思い出の暮らし展―」というイベントをはなれでやっているんです。思い出を閉じこめた写真や、住人達による展示などがコンテンツなんですが、その文化祭のさなかのはなれを会場として行われるイベントならば人が来るんじゃないかと思ったんです。



また、まちライブらいーに登録しており、「はちとご文庫」という名前で図書館としても機能しているので、本のイベントをやる意味は重なります。本棚も新居に移動したけれど、いくつかの本棚はまだはなれに残っているし、ロケーションとしては問題ないんですよね。

ただ、本のイベントの開催地として遜色はないけれど、イベントの開催地としてはどうなのかという問題が見えてきました。「The FAVORITE」はクラフトビールバーですから、ごはんも食べられるし、お酒も飲める。人間の三大欲求のひとつを満たしてくれる場所はやっぱり強くて、「本のイベントに行こう」ではなく「飲食できるイベントに行こう」という意識のある人も中にはいたと思います。

はちとごでの「FAVORITE!!」では、飲食は伴わなかったので、飲食できるかどうかという点での場所の違いが、集客に差を生んだのかもしれません。


📚本以外の価値が生まれる場所

これは➂の「信頼」の話にもつながりますが、「本のイベント」に対する信頼があまりないので、「本を紹介する」「本をきっかけに交流する」がコンテンツのイベントには、参加するだけの価値があるのか足踏みするんだと思います。

もちろん参加したら良い本に巡り会えるだろうし、本好きの人とつながることができるだろうけど、お金と時間をかけてまで参加しようと思えるかは微妙なところ。きっと本好きの人だってためらってしまうんじゃないかな。かくいう僕だってそうだから。

いわゆる読書会のようなイベントってあまり人が来なくても成立するから、逆に人が多く来ることを望んでいないから、集客の問題が二の次、三の次になってしまいがちだけれど、「本」というコンテンツの力を過信しすぎるのはよくないなと思いました。

「開催する場所の魅力」なのか、「飲食」なのか、はたまた別の体験なのか何がヒットするかは分かりませんが、本のイベントを開催する場所はどこでもいいわけではなく、本以外の部分で価値を提供できる場所を選ぶべきだよね、という仮説を持つようになりました。


今度の「FAVORITE!!」はブックカフェ「twililight」で開催します。飲食ができる本屋さんなので、「The FAVORITE」と「はちとご」を掛け合わせたような場所です。場所としての価値は十分にあると思っているんですが、結果はどうなることでしょう。


次回も「イベント集客」に対する思考の流れを綴っていきますね。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20231122 横山黎


第3回「FAVORITE!!」での様子はこちら↓↓↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?