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短歌№61-90

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2022年11月の記事一覧

チョコレート
ひとかけ口に
運んだら
甘くとろけて
幸せを知る

着心地を
触って羽織って
確かめる
もふもふとした
羽織るお部屋着

身を包む
景色や音に
宿るのは
誰も知らない
誰かの日常

かちゃかちゃと
お皿を洗う
真夜中の
灯り以外は
静かなる闇

午後からは
早引きをして
自転車で
鬱憤晴らしに
潮騒目指す

君の手に
ヤマブドウの実を
塗りつけて
銀河の果ての
色を伝えた

慟哭を
声に出さずに
空を向き
飛べよ回れよ
群れる鳥達

盤上で
せめぎあってる
白と黒
いまはひとまず
かどを狙えよ

波々と
並々ならぬ
波を立て
溢れて収まる
升の日本酒

木枯らしの
中を歩いて
語り合う
屋台がいいよね
ラーメンかおでん

射抜かれた
光より闇を
味方にし
ひとり歌うは
ステージの君