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うつ病やパーソナリティ障害と共に

後で消すかもだけど、私は10年ほど前に5年ほど毎日死にたいと思って生きていた。

その時は境界性パーソナリティ障害と診断されて、カウンセリングへ通ったり、『弁証法的行動療法』という治療を自分で行なっていた。
耐え難い感情をコントロールできなかった当時の自分にとって、マインドフルネスや、苦悩耐性・感情調整スキルを身につけるために、出てきた感情、なぜ出てきたのか、どう行動して、どう感じたのか、本当はどうあったらよかったのかなど、細かく分析して少しずつ少しずつ改善していった。

他の人が簡単にできるような感情のコントロールがまったくできず、向こう見ずの行動をとってしまったり、見当違いな解釈をして人を困らせてしまったり、突然姿を消してしまったり、いったい自分に何が起こってるのか、自分ですら理解できなかった。

私は、

この自分の心をマスターしたい

と心から思っていた。


なぜ、こんなに苦しいのか。
なぜ、死にたいなんて思ってしまうのか。
明るく振るまってるから、
誰も私が死にたいと思ってることなんて知らない。
話したところで
「なんで?」
ってなる。
「贅沢だよ。もっと辛い人が世の中にたくさんいるのに。
こんなに恵まれているのに。」
そう言われて贅沢な悩みを持ってしまう自分にも辟易した。

何かとんでもない事件が起きたからじゃなく。
ずっと昔から、常に死にたいなんて。
いったい誰が理解してくれると言うんだろう。


家庭環境が原因ってことはわかっても、
心をコントロールできない。
お休みの日にみんなと同じようにくつろぎたい。
みんなと同じように結婚して家族を持って幸せに暮らしたい。
人並みの幸せでいい。
遊んでいる時に明日の不安を考えずに集中したい。
頭の中の焦燥感を消したい。
なんでずっとそこはかとなく暗いんだろう。。。

あれからだいぶ経って、
ずいぶん心のコントロールができるようになってきた時、
今度はとんでも大金を失うという現実がやってきた。

ここで、私は本当に

心のマスターになる


という目的の人生なんだろうなと思った。

これでもか!という心が張り裂けそうな事が何度も起こって、
今度こそ死のうと思うくらい耐えきれなくなっても、
生きる希望がなくなっても、
なんとかしぶとく生きている。
それどころかむしろ…
だんだん面白さが増している。

現実を見るととんでもない状況なんだけど、
「心のマスターになる」という視点に立てば、
かなり順調に階段登ってるんだよな。

最終的に人間が何を目指すのかって
心のマスターなんじゃないかと思う。

財産を築くことも、名声を得ることも、
いつか100%病になって死んでいく末路で、
必ず「喪失」というものを考えさせられざるを得ない。
自分の家族、大切な人、自分の身体、名声、財産。
死ぬ間際はすべて消えつつある。
その時に、喪失感を持ったまま尽きていくのか、
最後の最後まで興味深く世界を体験して死んでいくのか。

何が自分を幸福にさせるのか。
何をすることが楽しいのか。
今持っているもので、世界に対して何ができるのか。
何をしてみんなと遊べるのか。

感情をコントロールする事がどれだけ大変なことか。
人間の苦悩は、どこまでも尽きない。

なぜ、鬱病患者が減らないのか。
なぜ、心療内科の予約が取れないのか。
なぜ、毎日のように人身事故が起こるのか。
なぜ、自殺の電話相談がつながらないのか。

外で起こっている事は最終の原因ではない。
心の中で起こっていることが根本原因。


家族、仕事、お金
いろんなものを無くしていって、
現実は前より辛いだろうけど

死にたいという気持ちがまったくなくなった。
心、健康。


どゆこと?

心マスターになてやる


という目標がそうさせている気がする。
死んでる場合じゃない。
ってか慌てずとも必ず死ぬし。

現実の人間関係もどんどん温かみが増すし。
中年だからなのかな〜
いや、おかん未だに生き辛そうだしな。
何かをマスターした気がするけど、ちょっとまだ言語化できない。
ただ、一つ言えることは。
事件の喪失体験がでかいということだ。

プラマイゼロだな…!


あと、

「私の気持ちなんて誰もわかるはずない」


という思いは、
実はほとんどの人が思っていて…
悩みの大小関係なく
全員が何かしら苦悩している。
今、悩んでなくても数年前とか、数年後とか。
その人のタイミングで。

ということを対話の場で明らかになった時、

「みんな、私と同じように頑張ってるんだなぁ。。。」


と、人類の広がりを感じました。

辛いこと楽しいこと。人生全体としてプラマイゼロ。
自分も、他人の人生もみんな一緒。
それぞれの耐えられる器の量の中で、
それぞれいっぱいいっぱいの苦しみがいろんなタイミングで押し寄せる。

みーんな、しんどくて、
ほとんど見えない。

そんなふうに思ったんです。
そう思うと、すこし優しい気持ちになって、
人を前より好きになった。


みんなの本音が、
もっと安全に話せる場所があるといいのになって思います。



そいじゃまたねー!
ごきげんよう〜^^

From なう

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