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つぐなうデザイン3 / Care in Practice / アネマリー・モルほか
つぐなうデザイン2から続いて、最後は実践である。
精神科医・中井久夫の著書「家族の深淵」には、奇妙な話が登場する。
10年間眠れない女の子がいるというのだ。中井はその子が母親と住む家に往診に訪れ、やがてその澱んだ状況に気づく。優しく語りかけ、時計を隠し、指圧を行い、長い格闘の末に少女は眠る。実は不眠の原因は母親で、その奇怪な行動と中井は駆け引きしながら、なんとか安眠へと誘うのである。
この中
つくることをリサーチに取り入れてみよう。Critical Makingのススメ
こんにちは、国広です。株式会社ロフトワークでディレクターをしながら、大阪大学人類学研究室にも所属しています。
今日、伝えたいのは「つくることをリサーチに取り入れてみよう」です。11月に京都で行った「DIYエネルギー人類学」の展示。その中心となった手法がCritical Making(クリティカルメイキング)です。その体験をもとに書いていきたいと思います。
なぜつくること?僕は、2016年からデ
Off the Grid: Re-Assembling Domestic Life / フィリップ・バニーニ
めんどくさそう。僕がオフグリッド生活に抱いていたイメージだ。そして、この本を読んだ今も、印象は変わっていない。やっぱりめんどくさそうだ。
2011年から2013年にかけて、約200人のカナディアン・オフグリッダーの暮らしを、人類学者とフォトジャーナリストが調査したこの本。ちなみに、オフグリッドとは、電気や天然ガスの供給網から切り離された建物(一般的には住宅だが、町全体がそうである場合もある)の特
人類学とSTSのセットリストを組んでみる(10曲)
寝る前はうすーく音楽をかけて寝る派。じゃないと静かすぎて寝れない。ついでに、この時間にいろんなものを忘れて妄想旅行をする。
ふと論文読んでる最中、人類学とSTSからインスピレーション受けたセットリストってあるんかな?と思ったので、組んでみた。ど直球の辺境音楽じゃなく環境音や電子音も溶け合ってる領域。世界歪むやつ。条件はこれ。
趣味の、アンビエント、辺境音楽、野外録音系に偏っている。いかにゾーン