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人類学とSTSのセットリストを組んでみる(10曲)

寝る前はうすーく音楽をかけて寝る派。じゃないと静かすぎて寝れない。ついでに、この時間にいろんなものを忘れて妄想旅行をする。

ふと論文読んでる最中、人類学とSTSからインスピレーション受けたセットリストってあるんかな?と思ったので、組んでみた。ど直球の辺境音楽じゃなく環境音や電子音も溶け合ってる領域。世界歪むやつ。条件はこれ。

・2020年以降に発売したもの
・寝れる(突然うるさくならない)
・ほどよく生音、ほどよく環境音

趣味の、アンビエント、辺境音楽、野外録音系に偏っている。いかにゾーンに入って寝れるか。一方で、野外オールナイトで一晩過ごし、夜明け前あたりに目閉じてこれが回ってたら最高やろな…と思いもしながら選曲してみた。それではスタート!

1.Matthew J. Sage feat The Spinnaker Ensemble / The Wind Of Things(2021)

はじまりは、アコギ、バンジョー、ピアノ、パーカッション、バイオリンを操るMセージと、ゲスト音楽家10名によるアンビエントフォークの怪作。Hiked Way Outが恍惚。鳥、水、雷の音も混じる夜明け前の一品。

2.Jeremiah Chiu & Marta Sofia Honer / Recordings from the Åland Islands(2022)

続いてはもっと深遠に。モジュラーシンセとヴィオラの即興演奏が、バルト海のオーランド諸島で録音されたフィールドレコーディング素材と混じり合う。Stureby House Pianoで夢心地。身体に潜入してく。

3.To Cy & Lee: Instrumentals Vol. 1 / Alabaster DePlume‎(2020)

続いては、デプルーム。一曲目のVisit Croatiaで遊覧飛行。日本民謡、ケルト、エチオピアンジャズなどの要素を混ぜながら展開される、子守唄のようなアンビエント。

4.Dylan Henner / The Invention of the Human (2020)

タイトルがドンピシャ。繊細で神々しいエコーと揺れるシンセで、アンドロイドと戯れてる感覚を味わえる。The Peach Tree Next Door Grew over our Fence は後半の盛り上がりでエモ爆発。

5.Loris S. Sarid & Innis Chonnel / Where The Round Things Live (2022)

ここから少しリズムを入れいところ。スコットランド東海岸にある木工所で見つけた様々な物から採取した録音音源を加工し、シンセ、リズム、オーバーダブを加えたアンビエントテクノ。Glideがいい。全曲はこちら

6.Christos Chondropoulos / On Nature(2021)

この波に乗って、よりトライバルに。古代ギリシャの民間伝承と伝統音楽に焦点を当てて活動する、パーカッショニストのChristos Chondropoulos。モジュラーシンセやボコーダーも混じり、エキゾな世界観に飲み込まれる。Mechanical Help in the Study of Folksongが推し。

7.Raphael Gimenes / A Tongue Full of Suns (2021)

ここで太陽が差す。ノスタルジーを感じさせる音階とブラジルの伝統的なリズム&ハーモニーが最高。憂いがあって、森や湖の奥から聞こえてくるようなファンタジーさがたまらん。The Eremiteが良い。ライブも良かった。

8.Mono Fontana / Cribas(2021)

そして、アルゼンチン音響の伝説Mono Fontanaの2007年リイシュー版。ピアノが自奏し、その周りを女性の囁きや鳥の鳴き声などの音源が渦を巻く。世界の終わり?に鳴ってるような錯覚を覚える。通しが最高だけど、あえて選ぶならTarde, de tu ladoの冒頭のチャントとピアノの絡みが好き。

9.Terje Isungset / Glacial Poetry(2021)

最後に向かって、ちょっとお茶休憩。ノルウェーのパーカッショニストTerje Isungsetが奏でるのは、氷の音楽。マリンバのような、ポコポコ可愛い音と響きが癒やされる。これも選びにくいけど、Fresh Airかな。

10.Hinako Omori / A Journey(2022)

そして最後は落ち着きモード。環境音やドローン音が睡眠に効く周波数帯で収録されている。そう書くとうさんくさいが、音楽としても最高。snowで締めたい。山手線の車内アナウンスなどの音を混ぜるIsolation Portraitも好き。


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