34歳バリキャリ女性が妊娠して今後の生活とキャリアについて考えていること

34歳で、生まれて初めて妊娠しました。

妊娠発覚から、約2ヶ月。

幸いなことに、子宮頸がんであることを除けば、特に大きな体調の崩れなどもなく、妊娠前と変わらず健康で安定した日々を送っています。

あまりに変わりなく同じ日々を送っているので、つい忘れてしまいがちだけれど、そろそろきちんと向き合わなければ...と、思います。

今後の生活と、キャリアについて。 

子供を授かった働く女性誰しもが想い、悩み、もがくこと。比較的恵まれた環境(健康体である、貯金がある、会社に理解がある等)にある私にとっても、それは例外ではありません。

今までと同じように働けないかも、そもそも生活も激変してしまうかも、子供を無事預けられるかな、2人目3人目も欲しくなったらどうしようかな...。

挙げればキリがありません。



私自身の話し

最初に具体的に私自身の話しをすると。

今年は、去年一昨年と仕事で仕込んでいたことが一気に花開き、様々なプロジェクトが少しずつですが進み始めました。
ずっと検討していた新規事業のテストリリース、既存事業の立て直し、海外戦略&海外進出などなど。
エキサイティングで会社の業績にも直結する、様々な戦略と事業が、今年から一気に進んできている。そして会社としてももう一段上のステージに上がれるかどうか、瀬戸際のところです。

そんなドキドキワクワクする仕事を、今後、どうしていけばいいのか...?

そもそも。
私は、根っからの仕事人間でした。
人生で一番大事なのは仕事。何よりも優先すべきは仕事。がむしゃらに働くあまり、過労で倒れたことも何度もありました。それでも、楽しくて仕方がなかった。もっともっと仕事がしたかった。そうやって全力で20代を過ごしてきました。

30代に入って、仕事に転機が訪れました。

今までやっていた仕事が評価され、一気にポジションが上がるチャンスを得ることができました。
その後しばらくは、親会社と子会社の重役を兼任し、二足の草鞋を履いていると言えば聞こえは良いものの、ダブルワークよろしく、体を壊すギリギリの稼働で何とか両業務をこなす毎日。朝6時に起床、8時には会社に着き業務開始、その後2社をうろうろしながら、夜は0時まで働く日々。
それでも、これから大活躍していくであろう30代のためを思えば、辛いことはあったけれど、毎日毎日それこそ大好きな仕事が死ぬ程できて、本当に楽しかったです。

そんな異常なほどに仕事が好きな私が、家族を持つ決意をしました。



決意

理由は、2つ。

1つは、家族を亡くしたから。

大切な家族を、突然思いもしなかった方法で亡くしました。そして残された家族には、受け入れがたい現実が待っていました。
立ち直れないかもしれない。そう、思いました。
何とか、元の明るい家族に戻さなくては。多少の犠牲を払ってでも。
いろんな本やブログを読んだり、縁の地を旅したり、じっくり考える時間を作ったり、今までの自分の経験を振り返ったりして、出した結論。
失われたなら、また作ればいい。
家族を失くした悲しみは、新しい家族を迎えることによって、きっと乗り越えられる。

2つめは、34歳になる年を迎えたから。

35歳になると自動的に"高齢出産"のレッテルが貼られます。これは全世界共通の指標であり、即ち35歳というのは女性の肉体のあるひとつのボーダーラインであることを示しています。
私は、もしかしたらもうこのまま結婚・出産はしないかもしれない。30歳のときに覚悟をしました。
それから2年後。
幸いなことに、人生のパートナーとなる人が現れました。私たちは、ずっと一緒にいようと約束しました。ずっと一緒にいるのであれば、この人との子供を作ってみても良いのではないか。そしてもし子供を作っても良いと思うならば、それは今しか無いのではないだろうか。

この2つの理由のもと、30歳のときには人生ずっと一人で生きていく決意をするほどだった私が、生まれて初めて、子供を持つ決心をしました。



そろそろ、腹を括る時。

今までの人生観。そして今年の業務の進捗。正直、どれを取っても子供なんて作っている場合ではない。

それでも、私は子供を作る決意をしました。

それは、将来後悔しないために。

例えば40歳になって、やっぱり子供が欲しいと思って、その時には肉体的に、手遅れだったとしたら?
今まで子供を作ったことがなくて、本当にできるかわからない中で、いざ欲しいときにできないと知ったら?
今後数年後に子供ができたとして、高齢出産が故に母子に影響が出たとしたら?

後悔しないなんて、誰が言えるだろう?

もう、覚悟を決めるしか、なかった。

けど。

だけど。

今でも仕事は猛烈に面白く、担当業務以外にも手懸けてみたい仕事が山程ある中で、私は本当に働くことをセーブすることができるのだろうか?

でも。

できるだろうか、ではない。やらなくちゃならないんだ。

そしてこれは、生まれるまでの10ヶ月間の期間限定任務では、ない。

第一子を産んだ後。
働きながらどうやって子供を育てるのか?今までの稼働率で子育てなんてできるのか?保育園に入れなかったらどうするのか?第二子が欲しくなったらどうするのか?

今後起こり得る事象を勘案すると、もう、今までと生活をガラリと変える以外に、選択肢は無いことに気が付きました。

今まで充分、好きなことに全力を注いできたと。
全力でやってきたからこそ、それなりのポジションを得られたじゃないかと。
だったら今後は、フルコミットで全力投球しなくても結果を出せることにチャレンジしてみても良いのではないかと。

...正直、まだまだ腹は括れてない。

だけど、やるしかない。


これは、そう上手に気持ちを切り替えて”ママ”になれた可愛らしい人の話しではなく、まだまだ野生でいたいけれど自ら檻に入ることを決意した猛獣の話し。

誰もが自然に”母親”になれるわけでも、”母親”となることを容易く受け入れられるわけでもない。
みんな、葛藤して、自分なりに悩んで、結論を出し、最終的に選択し納得してるんだってこと。

素直に”ママ”になれた女性から、これから父親になるor既に父親になった男性にまで。

知っていて欲しい気持ちがあるので、曝け出してみました。


◆Twitterもやってます、ご意見・コメントお待ちしてます→たまこ@初マタ

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