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雑記

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#教育

"This is a pen" を笑うネズミ

"This is a pen"は日本の教育の問題点を象徴している。まずは以下をご覧頂きたい。

仕事でバリバリ英語を使う商社マンが言うんだから間違いないのだろう。実際の会話で"This is a pen"なんてフレーズを使うことは無いのだから、そんなフレーズを学んだってなんの意味もないのだ。こんなboringなphraseをstudyするぐらいなら、actualでpragmaticなpick up

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Indeed but構文が嫌いだった話

東大英語の大問2は、伝統的に自由英作文が出題される。今回は、自由英作文の際に多用されていた(していた?)Indeed〜,but〜構文が嫌いだった話をしようと思う。

英語学習については他にも記事を書いているので見て頂けると嬉しい。

東大英作文東大英語の大問2は、伝統的に自由英作文が出題される。ずいぶんニッチな話をしていると思われるかもしれないが、東大入試が「知識偏重」であることについて度々社会的

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「小さな学校」

近年、学力観の変容が明示的なものとなっている。日本(あるいはアジア)の児童・生徒が答えや解き方が一つに定まる「定型的問題」を解くことに卓越する一方で、解き方が一つに定まらない「非定型的問題」を解くこと、すなわち「概念的理解」において劣後していることが指摘された。知識技能型学習観から理解志向型学習観への転換は学習指導要領においては「主体的・対話的で深い学び」という文言に表れ、教育現場では一斉授業から

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「勝利至上主義」に関するよくある誤解

今年の箱根駅伝は白熱しましたね。

この手の大きなスポーツイベントの際にしばしば話題に上がりがちな「勝利至上主義」について、よくある誤解を解いていきたいと思います。

勝利至上主義といえば、日大アメフト部の悪質タックルのようなラフプレーの一因として語られることがありますが、端的に言えばあのようなプレーは勝利至上主義によって起こるのではなく、勝利至上主義の"不在"によって起こるのだというお話です。

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ガラスの天井と蛍光色の下駄

大阪府知事の吉村氏が「ガラスの天井」という言葉の意味を知らなかったとして批判(嘲笑?)を浴びている。

「ガラスの天井」とは、女性の社会進出を阻むある種の障壁のお洒落な呼称だ。「ガラスの」とは透明であること、つまり認識されにくいことの比喩で、「天井」とは役員や社長への昇進などキャリアの終盤で妨げとなることの比喩だ。
採用や若手の昇進についてあからさまな男女差別をやる企業は確かに減ったのかもしれない

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