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観察日記445

観察日記445
おはようございます。
『「待つ」ということ』読書中✋

西川勝のいう「偶然のケア」は個人の能力として生起するものではない。偶然に身をゆだねるのだから、傍目にはそれはケアの放棄のように見えさえする。じっさい、西川の勤務している和風の空き家を使ったグループホームでは、何人かの高齢者がまるで近所の家に気ままに出入りし、お茶を飲んだりおしゃべりしたり眠ったりしているだけのように見える。スタッフもジャージの制服(?)ではなく、個々ばらばらな普段着だ。が、そこには施設とはあきらかに違うことが静かに起こっている。
「おじゃまします」と声をかけて戸を開ける年老いた訪問者に、職員はあたりまえのように玄関に出向く。訪問者は、履き物を脱いで、整え、しずしずと畳の部屋に上がる。呆然と立ち尽くすこともなく、立っていることじたいが不作法だから、すぐに膝を突いて挨拶し、座布団をゆずりあい、愛想を言い、出されたお茶に口をつける。
このような抽象的ではない空間だからこそ起こってしまうことに、西川はケアの〈場〉の力が生成することを期待する。そこに行けばだれもが知らぬまにそれなりのケアができてしまうというような場の出現を、である。(12 放棄 一部改変)

『そこに行けばだれもが知らぬまにそれなりのケアができてしまうというような場の出現』ところの「ケア」を「学び」に変えて、場が生む学び、偶発的におこる学びを大切にしていきたいと思っています。
勉強させようというのではなく。
まぁ、『偶然に身をゆだねるのだから、傍目にはそれはケアの放棄のように見えさえする。』という悩ましさもあるとは思いますがそれはそれでということで😆

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