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観察日記541

観察日記541
おはようございます。
『豊かさ幻想』を読書中です✋

高度経済成長期の晩期に当たる一九六〇年代末から七〇年代初頭にかけて準備され開催された日本万国博覧会は、日本が抱えるさまざまな社会問題を覆い隠し、開発と豊かさ、そして未来への夢から目覚めないようにするイベント(装置)だった。万博のような一大イベントによって土地を開発し交通網を作り上げる。建設と土木会社、鉄道会社や観光関連業者がそれによって潤う。しかし実際に潤うのは建設作業をする労働者ではない。短期的に見れば彼らの収入は増える。しかし長期的に見れば彼らの身体は景気変動にともなう安全弁としていつでも使い回しの利くように調整された。サラリーマンと呼ばれたホワイトカラーもまた、会社の方針に従って、会社のためにモーレツに働く従順な身体へと仕立て上げられた。「やりがい」と「賃金上昇」というニンジンが目の前にぶら下がっている。
日雇い労働者とサラリーマンはその所得の多寡や社会的地位に差があり、同系列に論じられないことは言うまでもない。しかし両者が一九六〇年代の半ばに経験したことに目を向ければ人間の身体が資本化される様が理解できるだろう。(6章-2 一部改変)

もうすぐ行われる2025年の万博はどうなるのでしょうか。

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