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観察日記1007

観察日記1007
おはようございます。
「しんがりの思想」を読書中です✋

・制度の内・外の境界を活動領域としているプロフェッショナル
 ・広い意味でケアをする業務に携わる人々
  ・教師、僧侶、看護師、介護士、臨床心理士、カウンセラーなど
・「プロ」であるはずの人がしばしば、自らを「プロ」と呼ぶことに深い疑いやためらいを感じる
 ・ケアという仕事が、専門の知識や技能を身につけているということをはみ出る仕事、その意味で制度をはみ出る仕事であること、どこかで感じているからだろう
・制度と制度外の境界に位置するが故に生じる困難
 ・ある知識と技能の習得を前提とした専門の仕事を担っているという、プロフェッショナルとしての気概が、ケアという、人を相手とする心身ともに消耗する過酷な現場で、仕事をやりぬくときの支えになっている
 ・しかし、強い使命感が「燃え尽き」や「共感疲労」といった現象につながりやすいという面もある
 ・ケアの専門職が、問題を抱えた人を保護し、世話をするという一方通行の行為がイメージされている
 ・だが、ケアという関係は双方向的なもの、互換的なもの
 ・身体を通じた関係であるから、いやでも感情を巻き込み、相性と言われるもの抜きの透明な関係ではありえない
 ・テクノロジーというのは、指示された方法に則ればだれがやっても同一の結果が出るものだが、ケアにはどんな被介護者にも通用するマニュアルというものはありえない
 ・ケアという、特定の個人にかかわるいとなみにおいて、一般的な基準ではなく、それぞれに異なった状況の中で生きてきた個々の具体的な個人とのかかわりという現場での対応のあり方が問題になる
  ・臨機応変の対応の仕方を身につけているということがあえて言えばその「専門性」
・臨床的な現場
 ・絶えず予期せぬことが起こる場、完全なコントロールということが不可能な場
 ・そこに居合わせる人の「だれ」によって場の意味が変わるような場
 ・相手の特異性を前にして、状況に応じて、自らの専門的知識と技能を棚上げにできるということが、その専門性として要求される
 ・ケアの現場では、場数を踏んでいるということが大きな意味をもつ
・一般に、制度化された組織では、なすべきことはその分類に従ってどんどん細分化され、規律化されてゆく
・トランスサイエンス的な状況では、細分化された間隙を見過ごさないこと、それらを互いに瓦のように重ね合わせてゆくことが求められる
・そのとき働く知性は、つねに問題の全体をケアするものでなければならない
 ・融通の利かない専門家主義のソリッドな知性に対して、自らに割り当てられた業務を超えて、他者を案じ、全体に気を配りつつ、そのつどの状況に可塑的に対応できるリキッドな知性こそが、ここでは験しにかけられる
 ・既定の制度からは見えない存在、外れてしまう存在、それにも応答してゆこうとするのが「知性の公共的使用」
(制度の内・外の境界でなされるケア)

学習塾をしていたころから「ケア」あるいは「ホスピタリティ」というものには興味があります。とくにここで示されている『ケアという関係は双方向的なもの、互換的なもの』が重要だと思っています。

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