私はあなたを殺しません、だからあなたも私を殺さないでください
サイバーコネクトツー大阪スタジオ設立
すでに発表していますが、現在サイバーコネクトツー大阪スタジオを設立準備中です。
2024年春頃に新大阪の近くに大阪スタジオをオープン予定で進めています。
規模はだいたい80名くらいの開発者が採用できるくらいの広さです。
これにより、福岡本社およそ200名&東京スタジオおよそ60名に加えて、大阪スタジオ80名で、サイバーコネクトツー全体としては国内で350名から380名規模の開発体制を揃えることになります。
福岡本社も東京スタジオも引き続き採用は続けていきますが、新設される大阪スタジオの採用を一番強化していくことになりそうです。
サイバーコネクトツーはだいたい毎年(福岡本社&東京スタジオで)あわせて30名程度の採用を行っています。
採用人数はイコール合格した人間の数ということになりますので、年度によって採用人数はバラバラだったりします。
20人しか採用できなかった年もあれば、35人採用できた年もある、といった具合です。
そして、その合格者の出身地をざっくり見ると、関西出身者が一番多いという傾向があるのです。
もちろん関東出身者もそれなりに多いのですが、不思議と関西出身者が多い傾向にあるのです。
しかし、内定を出した関西出身者の学生さんの中には「内定をいただいた上で非常に心苦しいのですが、やはり関西から離れることが出来ない事情があるので内定は辞退させてください」という方が一定数いらっしゃるのです。
ゲーム業界を志望する学生さんが、ゲーム企業に作品を送って応募する、というのは何も1社だけとは限りませんからね。
なんなら「入社したいゲーム企業」という会社に片っ端から作品を応募して面接を受けて、経験自体を積み上げていくという行為は自然な流れなのです。
せっかく応募して合格しても(家庭の事情などで)関西から離れられないという学生さんに対して、大阪スタジオを新設することで取りこぼさずに採用に繋げられる!という狙いがまずはあります。
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福岡本社&東京スタジオからも異動
大阪スタジオの採用準備を外向きに進めていきながら、同時に福岡本社や東京スタジオでも、大阪スタジオへ異動するメンバーの選定も進めています。
元々、関西出身者で「サイバーコネクトツー大阪スタジオが出来るのなら異動したいです」というスタッフが一定数いて、すでに名乗りを挙げている人間が十数名います。
また同時に、「関西出身者では無いけれど新たに大阪スタジオが出来るのであればスターティングメンバーとして貢献したいです」というスタッフもいるのが、ちょっと頼もしくて嬉しい感じです。
今現在、そういったスタッフと順番に面談をしながら2024年春の大阪スタジオ設立に向けて、初動のメンバーを確定しながら準備を進めています。
恐らくは、福岡本社&東京スタジオからの異動メンバーが十数名、2024年卒業予定の新卒者を十数名採用することで、初動は20数人からスタートするのが目標となっています。
新卒者だけを採用しても、やはり直接教育できる先輩社員が一定数いることが成長としては不可欠ですので、福岡本社や東京スタジオのメンバーと連携していくことは前提としつつも、大阪スタジオ単体でもしっかりとした教育体制を作っていく予定です。
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関西のゲーム会社への挨拶回りを実施中
これはサイバーコネクトツーの内向けの話では無くて、外向けの話ということになりますが、大阪スタジオが新設されるにあたって現在私と副社長の宮崎とで手分けしながら関西のゲーム関連企業を訪問して直接挨拶回りをしています。
学校講演や仕事の合間を縫って、極力直接ゲーム企業を訪問しながらご挨拶をして回っているということです。
現在、関西エリアにはおよそ150社ほどのゲーム関連企業が存在します。
その全てを直接訪問することは難しいかもしれませんが、なるだけ網羅できるように順番にアポイントを取って訪問している最中です。
この場合の『挨拶回り』というのは「サイバーコネクトツー大阪スタジオが新設されるのでこれからよろしくお願いしますね、ぜひ仲良くさせてください」ということを、菓子折りを持って伝えるだけではありません。
もうひとつの明確な意図と意志を持って、“あること”を宣言して回っているのです。
その“あること”というのはこれまでにもサイバーコネクトツーが流儀として信念として大切にしてきたことであり、ずっと頑なに守ってきたルールでもあるのです。
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私はあなたを殺しません、
だからあなたも私を殺さないでください
サイバーコネクトツーの中途採用に関するルールの話です。弊社では中途採用を行うにあたって、他のゲーム企業にはあまり無いルールが存在します。
それは中途採用を進める前に、その応募者が現在所属している企業に対して退職の意思を伝えていることを確認している、ということです。
もし退職の意思を伝えずに「転職先が決まったら会社に退職することを伝える予定です」という方に対しては「では弊社での採用は進められません、少なくとも現在所属している会社に対して退職する意思を伝えてから改めてご応募ください」と伝えています。
一般企業ではまた感覚が異なってくるかもしれませんが、ゲーム業界の一部の企業は頻繁に引き抜き行為を行っているというメーカーが存在します。
それ自体の良し悪しを語るつもりはありませんが、私はそういった行為を激しく嫌悪しています。
そもそも企業に入社する時には「ぜひ御社に入社させてください、よろしくお願いします」と言って入社しているにも関わらず、退職する時には先に転職先を決めてその後に「退職します、次の転職先も決まっています、入社時期が○○なのでこの日までに退職させてください」というのはあまりにも行儀が悪い不躾な行為だと私は思っています。
転職するも入社するも全てはその個人の意思であり人生なので、それ自体には何も思いませんしご自身で判断して決めていけばいい、と思います。
ですが、少なくとも所属して数年間お給料をいただいてきた、その会社に対する礼儀は守りましょうよ、という話です。
「家族がいる人間にとっては転職先も確定してないのに、先に退職の意思を会社に伝えるなんて無理ですよ」
ほとんどの方がこういったことをおっしゃいます。
まぁ気持ちはわかります。
けど、サイバーコネクトツーはそれを良しとはしていないというだけの話です。
だから、今現在、関西エリアにあるゲーム会社を訪問する際に、伝えて回っているのです。
「私はあなたを殺しません、だからあなたも私を殺さないでください。この意味が分かりますか?ウチは絶対に引き抜き行為はやりませんので。あとはそちらでしっかり考えてくださいね」
ざっくり言うと、こういうことを訪問しながら宣言して回っている、ということです。
「サイバーコネクトツーが大阪スタジオを設立する」というニュースが流れた際に、一定数の関西のゲーム企業の方々が「そうか、サイバーコネクトツーが関西に来るのか、人材が流れなければいいなぁ」と心配されたようです。
サイバーコネクトツーが独自に持っている『中途採用時のルール』というものが、全てのゲーム企業の方々に周知できているわけではありませんからね。
単純に、今現在それぞれの会社で働いているスタッフさんがサイバーコネクトツーへの転職を考えてしまうのでは?と懸念されるのも仕方がありません。
しかし、ご安心ください。
サイバーコネクトツーはまず引き抜き行為は絶対にやりません。
エージェントも使ったことがありません。
それらの行為が大嫌いだからです、私が。
だから設立以来ずっとその姿勢を守り通しています。
絶対的なルールなのです。
サイバーコネクトツーは引き抜き行為を絶対にやりませんし、退職の意思を会社に伝えてもいない人とは採用の話は一切しません。
これは絶対順守なのです。
転職を検討される際には必ず所属している企業にその相談を行ってください。まずはそれが先です。
相談して話し合って同意の上で引き継ぎの計画を立てて円満に退職する準備が出来てから、サイバーコネクトツーには応募するようにしてください。
そうでないと採用を進めるつもりはありませんので。
あらかじめご了承ください。
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だいたい、こういう話を同じゲーム業界の人間に伝えると「は?そんなやりかたをしてるの?松山さん、そんなんじゃ人材なんて採用できないでしょ?」と半笑いで言われたりもします。
それくらいゲーム業界では引き抜き行為も蔓延していますし、エージェントを使用して中堅クリエイターを招き入れることも割と当たり前になってしまっているのが、私は悲しいです。
同時に退職や転職する時の礼儀作法もなっちゃいない、そんなことが当たり前の世界になってしまっていること自体が悲しいです。
だからこそ、この悲しみの連鎖を止めたいと思っています。
「私一人、サイバーコネクトツー1社だけがそんなことをしても世の中は変わらない」って、本当にそう思いますか。
私はそうは思いません。
まず最初の一歩は誰かが踏み出さないと始まりませんからね。
では、ここからは「なんでそんなに意地を張るの?」という理由についてお話したいと思います。
なぜそんな生き方を選ぶのか?
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