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ぴぴぷる
2019年9月1日 02:33
夏休みの終わりに、双子の甥っ子ズがうちに泊まりにきた。嫁さんのお兄さんの子供で、小学5年生。10歳だ。僕と出会ったのは小2の頃だったから、ずいぶんおっきくなったなぁとおもう。あのころ見分けのつかなかったふたりが、最近はすっかり別タイプの顔として育ってきている。夜勤明け。ベッドから重い体を起こしてしばらくするとチャイムが鳴り、彼らはこのアパートへなだれこんできた。来るやいなやリビングに直行
2019年8月26日 17:21
盆に友達四人で宅呑みをした。場所はいつもの、山小屋みたいなアパートだった。暑い日差しの昼過ぎ。皆が揃うと、時間などお構いなしに宴は始まった。ローテーブルに買い出ししてきた惣菜を雑に広げ、グラスにビールを注ぐ。 一人一人とはたまに遊べても、中学校の友達4人が全員揃うタイミングは少ない。こうして集まって、皆の顔をみながらグラスを鳴らせることがとても嬉しい。前は肉ばかり並んでいた机に、いまはゴ
2019年5月31日 04:31
夜。風呂上がりに涼もうと外に出る。ひんやりとした風が気持ちいい。月がでている。そこいらのコンクリに腰かけて、ゆっくりと味わうように息をすいこむ。日中に揮発した草や土の水分がいっぱいに溶け込んだ空気。ゆっくりと冷やされたそれが、ひとつの贅沢として僕をみたしていく。あぁ、夏の夜の匂いだ。季節を彩る香りのなかで、最も芳醇で豊かな味わい。味わうごとにいろんな思い出が通り抜けていって、火照った