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感情のエッセイ

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#夏

親じゃないからできること

親じゃないからできること

夏休みの終わりに、双子の甥っ子ズがうちに泊まりにきた。

嫁さんのお兄さんの子供で、小学5年生。10歳だ。
僕と出会ったのは小2の頃だったから、ずいぶんおっきくなったなぁとおもう。あのころ見分けのつかなかったふたりが、最近はすっかり別タイプの顔として育ってきている。

夜勤明け。ベッドから重い体を起こしてしばらくするとチャイムが鳴り、彼らはこのアパートへなだれこんできた。来るやいなやリビングに直行

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びしょ濡れの僕らと飲み干せない友情

びしょ濡れの僕らと飲み干せない友情

盆に友達四人で宅呑みをした。場所はいつもの、山小屋みたいなアパートだった。

暑い日差しの昼過ぎ。皆が揃うと、時間などお構いなしに宴は始まった。ローテーブルに買い出ししてきた惣菜を雑に広げ、グラスにビールを注ぐ。

一人一人とはたまに遊べても、中学校の友達4人が全員揃うタイミングは少ない。こうして集まって、皆の顔をみながらグラスを鳴らせることがとても嬉しい。
前は肉ばかり並んでいた机に、いまはゴ

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冷酒のように味わって

冷酒のように味わって

夜。風呂上がりに涼もうと外に出る。ひんやりとした風が気持ちいい。
月がでている。そこいらのコンクリに腰かけて、ゆっくりと味わうように息をすいこむ。

日中に揮発した草や土の水分がいっぱいに溶け込んだ空気。ゆっくりと冷やされたそれが、ひとつの贅沢として僕をみたしていく。

あぁ、夏の夜の匂いだ。

季節を彩る香りのなかで、最も芳醇で豊かな味わい。味わうごとにいろんな思い出が通り抜けていって、火照った

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