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浮き輪

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心の底に沈む過去の失敗やトラウマを これからもぷかぷか浮いていける浮き輪にする
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父親との関係から見る男性との関係

父親との関係から見る男性との関係

何も隠すことなくいうと、私と父親の関係は破綻している。

男親に対して大きなコンプレックスがある。
高圧的で、すぐ怒鳴る、子供を操作しようとする、うまくいかないと手をあげる、お酒を飲んだら夜中に起こされる、基本ディスり芸で他の人の前だと「うちのバカ娘は暴れん坊で〜」と紹介される。

殴られたら痛いし、怒鳴られたら怖い、夜も安心して眠りたい、だから波風立てないように良い子に過ごしてきた幼少期。歪んだ

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今日も呼吸しながらご飯を食べたい

今日も呼吸しながらご飯を食べたい

小さい頃、ご飯の時間が苦手だった。特に夜ご飯。

小さい頃の私の夜ご飯の時間は父親の帰宅から始まる。父が玄関に入ってくる、はたまた家の駐車場に車を止めたところから彼のご機嫌チェックを行いましょう。足音で機嫌チェックをします。

仕事から帰ってきた父は帰ってきたらトイレに行き、お風呂に入る。その導線を決して邪魔してはいけない。あ、その前に「お帰りなさい」も言いましょう。「おう」と帰ってきた日はまあま

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#2 Qなんで働いているんですか?

#2 Qなんで働いているんですか?

「きいこさんはなんで働いているんですか」と未来明るいいたいけな学生さんに質問された。

本当になんで働いているんだろうなぁ。横浜に住んでいる時は生きるためにはお金がかかるから、稼ぐために働いていたと思う。野菜を買うためにも、ラーメンを食べるためにも、街を歩くためにもお金がかかる。街を歩くのが一番お金がかかるのかも知れない。

島にきてからは街を歩くためにお金は掛からなくなった。(日焼け対策に気合を

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mamagotohouseでの暮らし

mamagotohouseでの暮らし

電車の中、せっかく作ったインスタのハイライト「ままごと暮らし」が全然更新されていなかったので、写真を増やすためにストーリーを一気に更新した。

最近の写真をぽこぽこ上げていった。誰かが残した辛子と芥子色のシャツ。一瞬で売り切れる母の赤飯。BBQの次の日、雨に打たれるフライパン。束の間の晴れのひに干されるのくま。毎日のヨーグルト作り。はるかのタコライス。テーブルにおっぱらがられるものたち。

ちょっ

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声の記憶

声の記憶

多分私は声フェチなんだと思う。

歌を歌うと音痴だから耳がいいわけじゃないけど、音が好きだ。

しかし「どんな声が好き?」って聞かれるとパッと思い浮かばないし、その好きな声による萌えるようなセリフがあるわけでもない。その時のブームによる。

不思議なことに私を非難する声はいつも同じ声。そのシーンはたった一回のはずなのに、ずっとずっと目がプロジェクターになって頭の中に映し出されている。そうハイビジョ

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#24 怒りの三拍子

#24 怒りの三拍子

私は今猛烈に怒っている。怒っている。

頭までカーッと血が上って、顔が火照った。
腹の底にマグマでもあるんじゃないかと、胃や腸が全部ひっくり返りるんじゃないか、腹の底から全てが煮え繰り返りそうになっている。

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数ヶ月前から予定していた旅行。決まったと同時に職場にも申請していた。
大好きなアーティストのライブの後の流れで旅行。何度でもいうが数ヶ月前から予定していた。

それなのに

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蜷川実花に憧れ続ける夏

蜷川実花に憧れ続ける夏

数年前、紺地に鮮やかな花柄のワンピースに一目惚れした。

上京したてのいかにも東京な自由が丘のある、セレクトショップ。仕事を初めたばかり、自分が働いた対価がお金として現れる。正直生活費でかつかつなのに、何か形になるものが欲しかった。

そんななかであった、ワンピース。

パッと目をひく、大きな花のプリント。それを見て思ったことが2つ。1つ目はまるで蜷川実花の写真みたいだと。

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#18 夏の読書感想文

#18 夏の読書感想文

手ぶらで生きる。 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法

ミニマリストしぶ ツイッター(@SIBU_ )

影響されたYouTuberさんの一人で、ずっと本を読むか読まないか悩んでいた。

結論としては買って読んでよかった!

最近強く思うのは、本は鮮度が大事。

いつか読むは一生読まないし、友達からなんとなく借りた本は特に読むことがない。

「手ぶらで生きる。」は届いたその日に読み切ってしま

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北の魔女が死んだ

北の魔女が死んだ

「時間ある時、電話してもいい?」と母からラインが入った。

用件をラインしないと言うことは何かあったんだなと察した。なにか実家で動きがあったのかな。

電話の用件は「お婆さんが亡くなった」

亡くなった祖母はよく歌いよく喋りよく怒る人だった。
「死んでやる」が口癖の、絶対長生きするタイプの人。

私も小学生の時は純粋に「死なないで」とおいおい泣いたが流石に高校生くらいの時は「いつものやつや」と受け

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トラウマで飯を食う

トラウマで飯を食う

悲しい事件が続いている。
そしてそれに対する厳しい世間の感度も露わになって、そして悲しいが連鎖してる。

私は人よりほんの少し共感力が強いのかも知れない。

テレビを見たり本を読んだりすると
「これ、私のことかも知れない」と思うことがある。

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中学の時、学校に通うのが辛い時期があった。

同じ小学校の友だちともなんとなく疎遠になって、当時の私は、曲がったことが許

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