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2024年7月の記事一覧
ギリギリ落とせる落とし物
昔から、冬になるとガードレールや電信柱に手袋が片方だけ引っ掛かってるなと思ったんです。最初は悪戯だと思っていましたが、どうやら違うと考え直しました。恐らく、落とし物を引っかけてあるんです。
財布のような貴重品ならまだしも、片方の手袋だと交番に持っていくのはいささか大袈裟に感じる。しかし、道の片隅に放置したまま見て見ぬふりするのは忍びない。こうしている間にも持ち主が探しているかもしれない。そん
千円札の記憶を、未来の私のために
人の記憶は当てにならないと言われています。もちろん、全部ダメとは言いませんけど、全部正確に覚えている人もまあいない。
例えば、私の実家の玄関には壁にこぶし大の穴があるんです。今でも掛け時計で穴を塞いであると思うんですけれども、その穴は私が高校生の頃、玄関でアホなダンスを踊った結果、肘で壁に強烈な一撃を与えてしまい空いた穴なんです。もちろん、当初はその件で私がちゃんと怒られました。
でも、
ファッションか変わり者か
紐で結ぶタイプの靴がありますね。ちょっとサイズが違っても靴紐をキュッと結べば問題なく履ける、なかなか便利な靴でございます。
皆さんも便利に思っているのか、電車で座っている時、立っている乗客の足元を見ると、結構な割合で結ぶタイプの靴を履いているんです。一大勢力と言ってもいい。どの靴も皆さん、大体蝶結びで締めています。
しかし、中には不思議な足元の方もいらっしゃいます。例えば、形はどう考えて
自分のでも他人のでも、思い違いに苛まれる
とある漫画家のインタビュー記事を見たんです。
その漫画家はものすごく好きというわけではないんです。単行本を買ったことがないくらいですから、ファンを名乗るのはおこがましい。でも、その漫画家の作品が載っている雑誌を一時期ずっと買い続けておりましたし、SNSもかなり昔からフォローし、軽く動向をチェックしています。その漫画家はたまに短い漫画を載せてくれるため、地味に楽しんでいます。
その漫画家は
立派でなくても何とかなる
「あなたは立派な人間か?」と聞かれて、間髪入れずに「そうです」と言える人間がどれだけいるでしょうか。多くの人間は立派とされる人物像から外れて、時にやるべきことはできないし、たまにやらなくていいことだってやってしまう。そういう障害を乗り越えて実現するから「立派」と言われるんでしょう。つまり、立派な人はどちらかというと特殊な人類と言える。
世界中でマスクをしなければいけなくなった時期は、「人はな
繊細な人間がスプレーを図太く使う
制汗スプレーをもらったんです。しかも未使用。封すら開いてません。せっかくなので暑くなったら使ってやろうと思っていたんです。
そこは地球温暖化がやる気を出している昨今ですから、使うチャンスは思ったよりも早く訪れました。まだ世間が花粉症でヒーヒー言っているうちから夏日を叩き出し始めたんです。暑ければ汗をかく。制汗スプレーの出番です。
ワクワクしながらスプレーの封を破いたんですけれども、缶をま
数をかぞえると見えてくるどうでもいいもの
人間、いくら忙しいと言ったって、ちょっとした暇がポッカリ出てくるものです。例えば、電車を待ったり、信号を待ったり。こういうちょっとした空き時間では何か作業をするわけにもいかず、頭をぼんやりさせる以外になかったりします。
いつの頃からかは忘れてしまいましたが、こういうちょっとした時間に数を数える癖がついていました。もちろん、率先してやろうと心掛けているわけではございませんから、やったりやらなか
さけるチーズから見る反骨精神
「意外と反骨精神があるよね」と言われて、私はドキッとしたんです。
昔ならば、そう言われても仕方がないとは思っていたんです。反抗期には、その名の通りいろいろ反抗して参りましたし、今よりもだいぶ短気だったと思います。
しかし、反抗して嫌な結果を招き、また反抗しては嫌な結果を招き、を繰り返しまして、あんまり反抗ばかりしていてはよくないんだなと考えるようになりまして、徐々に反抗するのを控えるよう