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エッセイらしきものばかり

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何がエッセイなのかよく分かっていない人が書いたエッセイらしきものです。
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2021年12月の記事一覧

普通かもしれないと悩む人、普通じゃないかもしれないと悩む人

普通かもしれないと悩む人、普通じゃないかもしれないと悩む人

 残念ながら該当の記事が見つからなかったので記憶だけで書きますけれども、大学のお笑いサークルに関する記事がネットにあったんです。現在、都市部の私大を中心にお笑いサークルの活動が盛んであり、ここ最近、ついに出身者がプロの芸人として活躍するようになったため、興味を持ったマスコミ関係者が現れ始めたのでしょう。

 私も実際に大学生のお笑いを拝見しましたが、確かにセミプロのポジションには来ていると思いまし

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音声入力で気軽にIQを下げる

 何だかんだ、いろいろ便利になってきています。

 音声入力の難点はちょっと恥ずかしいことです。他の人もそうなのか、「OKグーグル」というCMが放送されていた時期ですら、そんなことをスマホに言っている人とは結局出会いませんでした。もちろん、音声入力機能があると知ったとき、みんな1度はやってみたでしょう。しばらくはそれで遊んだ人もいたかもしれない。しかし、どこかの段階でみんな我に返ったんだと思います

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はじめてのかめはめ波

はじめてのかめはめ波

 普通に生きてたって異常に生きてたって初めてはそこかしこにあるわけです。ただ記憶に残るかどうかの差はあります。初めての一等、初めての恋人、初めての還暦、印象深いものは思い出として生涯にわたって大切に抱えてゆくことでしょう。

 一方、多くの初めてを忘れて生きているとも言えます。私だって初めてパンを食べた記憶、初めて靴を履いた記憶、初めてものを買った記憶、どれも綺麗に忘れています。そうかと思えば、妙

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お墓が全自動呪いビーム発射装置になるところだった

お墓が全自動呪いビーム発射装置になるところだった

 怪談番組でやっていたと記憶していますが、裏側の文字を読むと呪われてしまうお墓を取り上げていたのです。正確には、いわくつきのお墓をレポーターが取材していたら裏側にも文字が書かれているのを発見、しっかり音読したあとで近くにいた人へ取材をすると「裏側の文字を読むと呪われるという噂があって」なとど余計な話をしてきたためレポーターは顔面蒼白、という流れでした。怪談にありがちな、後味の悪い終わり方と言えまし

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いつも誰かが起きている

いつも誰かが起きている

 大都市と言えば眠らない街であり、不夜城です。実際、夜に働く人は都市部の方が多いでしょう。何となく夜中に線路沿いのコンビニへ行ったら、近くで思いっきり保線作業をしておりまして、線路内に限定すれば昼間より人口密度が高い状態でした。さすが眠らない街、線路ですら深夜でもギンギンです。

 夜に働く人が多い。私は自宅ですらそう感じます。私の自宅は角部屋で、2軒の民家と隣り合っています。どちらの家の住民も、

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改名のためならあの世へも行くか

改名のためならあの世へも行くか

 言葉は読まれるものである以上、どうしても読みやすさがついて回ります。名前もまた同じで、誰でも初見で読める名前から、暗号のほうがまだ読みやすい名前まで、当然出てくるわけです。しかし、どんな読みづらい名前でも覚えなければならない時がある。

 末弘厳太郎という人物がいます。大正から昭和の時代に活躍した法学者で、特に民法の研究で名を遺した人物です。現在では当たり前のようにおこなわれている判例研究の重要

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言葉の不備 晴れ男、飯を食う、アレルギー

言葉の不備 晴れ男、飯を食う、アレルギー

 単なる偶然だとは思いますが、晴れ男とか晴れ女とか言いますよね。行く先々で好天に恵まれやすい人。旅行に向いている、羨ましい人ですね。

 私の母は自他ともに認める雨女です。旅行をしては全国の観光地で次々に雨を降らしてきた実績がございます。当然、海外でも雨を降らしました。母は観光地ではなく、日照りで困ってる場所へ行くべきだと私は常々思っています。

 私は特に何でもありません。どこかに出かければ晴れ

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石鹸に生命の息吹

石鹸に生命の息吹

 新しい石鹸を使い始めました。もらいもので普段使っているものとは異なります。色も形も香りも違う。それに加えてもうひとつ興味深い現象に気づきました。

 新しい石鹸は浴室で使っているのですが、季節を通して湿度が高めの環境だからでしょうか、石鹸の表面に大量の水滴がつくのです。文字通りの水玉模様、石鹸本体が黒いせいもあってか独特な光景です。

 不思議と生き物っぽく見えるわけです。ほとんど動かない生物な

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電子レンジに関しては原始人

電子レンジに関しては原始人

 電子レンジを粗大ごみに出したんです。なぜなら、長らく使ってなかったから。前の家からわざわざ持って来たんですが、その際に富士川を越えてしまい、電気の周波数が違うエリアに来てしまったんです。東日本と西日本、どちらの周波数でも使える電子レンジもあるようですが、そんないいものは持ってません。結果、労力をかけて鉄の箱を長距離移動させただけになりました。

 だったら、古いのを捨てて新しいのを買えばいいのに

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あなたの好きなものは、あなたの好きなものではない

あなたの好きなものは、あなたの好きなものではない

 いろんな偏見に出会ってきましたが、「あなたの好きなものは、あなたの好きなものではない」と言われたのは初めてです。厳密に言えば初めて以前の問題です。なんですかこれは。禅問答か哲学か、はたまた日本語が苦手なのか。無垢な人々を惑わせて楽しむ小悪魔が考えそうな発言です。

 個人的には大した主張をしたつもりはありません。「自分は好きなものを食べまくっても、まったく食べなくても平気だ」。ただ、それだけの話

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自分の名前が何となくしっくりこない人へ

自分の名前が何となくしっくりこない人へ

 子供の頃、本名の苗字が当時のプロ野球監督と同じだったため、野球好きの少年から時々いじられていました。ダジャレとしてもそこそこ使い勝手がよかったため、ダジャレいじりもされていました。

 下の名前は下の名前で、ちょっと変わってるんだけど物凄く変というわけでもない、微妙な位置にある感じでした。こちらもこちらでダジャレとして再利用しやすい素材でできていたため、苗字と合わせてダジャレいじりされたこともあ

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統計で意地悪をしてはいけない

統計で意地悪をしてはいけない

 職場に行く電車をホームで待っていると、いつも特急が上下線それぞれ1本ずつ通過します。最初は何となく通り過ぎる様子を眺めていたのですが、やがて通り過ぎるタイミングが微妙に違うと気づきました。駅でちょうど2本の特急がすれ違うこともあれば、全然バラバラのタイミングでホームを通過することもある。

 どうせ電車が来るまで暇な身です。簡単に統計を取ってみることにしました。明確に記録を残しているわけではあり

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