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言葉の不備 晴れ男、飯を食う、アレルギー

 単なる偶然だとは思いますが、晴れ男とか晴れ女とか言いますよね。行く先々で好天に恵まれやすい人。旅行に向いている、羨ましい人ですね。

 私の母は自他ともに認める雨女です。旅行をしては全国の観光地で次々に雨を降らしてきた実績がございます。当然、海外でも雨を降らしました。母は観光地ではなく、日照りで困ってる場所へ行くべきだと私は常々思っています。

 私は特に何でもありません。どこかに出かければ晴れの日が比較的多いですが、日本は梅雨を除けば晴れが多い。晴れ男を自称するには明らかに力不足です。

 そう言えば、こういう傾向はあります。試験当日とか、大事な日になると、普段雪が降らない場所にいたとしても雪に見舞われるんです。この場合、私は雪男と言うんでしょうか。

 オチがついたところで話を急に変えますが、世の中にはいろんな仕事がありますね。物を作ったり、運んだり、売ったり。人前で踊ったり、面白いことを言ったりして稼ぐ人もいらっしゃいます。

 何かで仕事をする時、「飯を食う」という表現をしますね。お笑い芸人だったら、「お笑いで飯を食う」なんて表現をします。

 となると、箸を作っている人は「箸で飯を食う」と言うんでしょうか。なんか、もう持ちギャグにしている箸職人がいそうですよね。「俺は箸で飯を食ってるんだよ」みたいな。フォーク職人やスプーン職人などももちろん同様です。「フライパンで飯を食う」だと相当な変わり者か、激烈に食事マナーの悪い人に見えてしまいます。

 また話を変えますけれども、お笑いには「天丼」という用語があります。同じことを繰り返す行為で笑いを取る。それを天丼と言います。

 用語として定着するくらいですから、昔から繰り返しは笑いを取るのに有効な手段だったのでしょう。漫才でもコントでもバラエティ番組でも、天丼は盛んにおこなわれています。

 しかし、世の中にはいろんな人がいます。私の友人にはお笑いは好きなのに天丼は嫌いな人がいます。お笑い好きな人に調査したことがないので分かりませんが、いろんな番組やライブでみんながケタケタ笑っているところを見るに、天丼が嫌いな人はかなり珍しいのではないかと睨んでいます。

 お笑いは好きだが天丼は嫌い。なかなか大変な性質です。実際、さっきまで楽しそうにネタを見ていたのに、芸人が天丼をやり始めた途端、眉をひそめる友人を何度も見てきました。お笑いを見るのに向いてないんじゃないかと思うんですが、お笑い自体は好きでその手の番組だって人一倍見る。でも、天丼を見るとすぐにムスッとする。

 天丼にアレルギーがあるようです、と書くと、天丼を食べたら体調不良でぶっ倒れる人みたいですね。

 それでは、今回はこの辺で。

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