「モノを売る」という葛藤
みなさんは何かを売って生きているだろうか?
私はずっと何かを売って生きてきた、今も売り続けている。
そして最近、とても葛藤している。
「モノ」を売るということに。
世の中はモノがなかった時代から、モノが溢れる時代となった。
モノがなかった時代には、
白物家電やテレビ、自動車といった『豊かさ』の象徴を持つことが憧れでもあった。
すでに、そんな時代は過ぎ去り
ある程度長持ちするモノを
安価で買えるようになり
『所有』することから
『共有』することへシフトしつつある。
そんな時代の流れの中で、
未だにモノを売るということに
私は相当な違和感がある。
同じく買うということ、にもだ。
共通することは、
モノが溢れているのに
「まだ売る&買う必要があるのか?」ということ。
生まれた時からアパレル畑にいるので、お洋服がどのように出来ていて、どれくらいのコストがかかって、いくらで販売され、いくらの利益が出ているかはだいたい分かる。
(製造と破棄による恐ろしいほどのco2排出と環境汚染も)
そして、かつてのように
頑張って働いた給料のほとんどを
お洋服に注ぎ込むような熱心な
オシャレさんより
現在は大量生産されたファストファッションのお洋服を漁り、
流行りモノを着てはあっという間にメルカリに出品するか使い捨てする人の割合が多い時代であることも理解している。
どの時代も見ているからこそ、
お洋服だけでなく、
「モノ」とは何のためにあるのか?
果たしてそれは人を幸せにするものなのか?と
考えてしまう。
すでにこんなにもモノが在るのに、
新しいモノを売ること&買うことは必要なのか?
私はオシャレが大好き
だからといって
新しいモノが好きかと言われるとそうでもない。
アンティークやビンテージのものも大好きだから。
昔買ったDCブランドのお洋服を大切に着ているし、
おばあちゃん&お母さんのお下がりを着まわしたりもする。
もう、
「売らず」に「買わず」に生きていきたいとさえ思う。
このモノを売ることへの嫌悪感を持ちながら、日々モノを売っているのが何となく違和感として
もう見過ごすことは出来なくなってきた。
でも、やはり
好きなものは好きだし
可愛いと思うものをそばにおいておきたいし
それを共感する人に
大切に販売したいと思うし...
支離滅裂な言葉しか出ないけれど、
私は''葛藤''しているのだ。
売りたくない私と
売りたい私の狭間で。
こんな私をサポートするなんて、そんな変態な人がいるのですかっ?!