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書籍・資料・文献

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原稿を書くにあたり参考にした書籍・資料・文献などを紹介。書評・レビューではありません
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#光文社新書

【書籍・資料・文献】『ファミリーレストラン』(光文社新書)今柊二

被災地取材とチェーン店 取材で地方を徘徊していると、その土地にしかない美味しい食べ物にありつくことができる。ドラマ化もされた人気マンガ『孤独のグルメ』でも、毎回、そんな話が出てきた。しかし、それも過去のものになっていくのかもしれない。

 地方都市は急速に個人営業の店が消えていっている。それは経営的にやっていけないという理由もあるが、なによりも最大の理由は後継者難だ。個人経営の店は、覚悟がないと経

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【書籍・資料・文献】『ドキュメント 金融庁vs.地銀』(光文社新書)読売新聞東京本社経済部

実態は呉越同舟 財務省と金融庁 1998年に総理府の外局として発足した金融監督庁は、2000年の中央省庁再編で金融庁と名を変えた。トップも、国務大臣級の特命担当大臣があてがわれている。

 前身である金融監督庁の発足から数えても、その歴史は短い。だから、金融担当大臣は財務大臣や経産大臣、経済再生担当大臣との兼任も目立つ。しかし、ここで兼任している財務省・経産省・経済再生担当と金融庁は、本来の金融庁

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【書籍・資料・文献】『2階で子どもを走らせるなっ!』(光文社新書)橋本典久

騒音なんて当たり前 消えた町屋のガード下住宅と商店 京成電鉄の町屋駅は、早い段階から高架駅になっていた。そして、高架下にはたくさんの住宅や商店が軒を連ねていた。もう、その光景を見ることはできない。ほぼ撤去が完了している。

 約15年前まで、いわゆるガード下と呼ばれる商店や住宅は、さも当たり前のように生活空間に溶け込んでいた。商店ならさほど影響はないかもしれないが、住宅は違う。電車が通るたびにガー

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