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言葉は関係性で(Deseo)

俺には彼女がいる。彼女から告白してきて、好きになったから付き合った。
不器用な俺だが、初めてこんなにも愛せる人ができた。

家は近い。夜遅い時間によく遊びに来るし、メールもする。最近の出来事とか良かったこととかなんでも包み隠さず話せる子だ。

しかし、今日。
彼女は家で嫌なことがあったらしい。
遊びに来て突如目の前で泣きじゃくった。

彼女はとても悲しそうな目をしていた。
自分に、なにかできないだろうか。

話は変わるが俺は本を読むのが好きだし、ネットサーフィンも好きだ。インドアというヤツである。

過去に「言葉は関係性で成り立つ」と、名誉教授の言葉にあった気もした。
そしてカウンセラーの本を読んだ時「傾聴して話を聞いてあげると良い」と書いてあった。

俺は情報をインプットするのは苦手じゃなかったし、聞くのも苦手じゃなかった。関係性で成り立つと言うなら親密度が高いであろう恋人に対したらかなり有効かもしれない。

読んだ通りに話を聞き、そっと何も言わずに抱き寄せて慰めて、せめて少しでも元気になってほしかったし、笑顔も見たかったから過去に彼女が俺に話したことを思い出してなるべく言葉を選んで語りかけた。

不器用だったからこそ、技術に頼らないというのは難しかった。だけど、かける言葉は自分で選んだ。ぎこちなかったけど、自己満足で終わるかもしれないけれど。
それはごめんなさいと思ってる。

でも、彼女は喜んでくれたらしい。
人生を全て肯定するような本音を投げかけたら。
「ありがとう…生きてた年月の全ての私が癒されたよ…」と言ってくれた。

嬉しかった、少しでも役に立てたのだと。
好きな人の役に立てた。嬉しかった。

心に響く名言。
関係性が良好な時にかけた言葉。
相手が欲しかった言葉。
相手を思いやる言葉。

これらは大いに合っていると。
短い人生の中で感じているけれど。

俺は、大好きな人の言葉が1番心に響く。
そんなワガママな持論を、周りのヤツらはどう受け止めるのだろうか。

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