フォローしませんか?
シェア
あやの
2021年9月25日 23:02
空から舞い降りた一縷の光。泉。温もり。白馬を連れた一人の少年に見守られながら、小さな身体で大きな声を上げる。周りに響き渡る、太鼓の音、手のひらを合わせる音、草履を引きずって懸命に歩く子どもの足音。それら全てをかき消すかのように。小さくも大きな声は、一本の木に届いていた。空へと真っ直ぐに佇む一本の木。風に揺られながら、淡くも力強い色を放って。甘く温かな香り。握りしめる小さな手
2021年9月27日 22:35
ある日のこと。突然、少年は言葉を話せなくなった。いや、話さなくなったという方が正しいのかもしれない。今まで、少年は言葉によって自分のことを守り続けてきたのだ。相手を傷つけないように、傷つけないように....と。けれど、相手を傷つけないようにするというのは表向きの理由であって、本当はただ自分が傷つきたくないからだった。僕なんか言葉を話せなければいい。そうやって生きていた方が、周りにも
2021年10月29日 11:36
僕はずっと自分のことを冷たい人間だと思っていた。人に近づこうともしない。近づかれても上辺だけの会話で終わってしまう。なのに、心のどこかで、いつも誰かを、居場所を、求めていた。そんな自分が嫌で嫌で仕方なかった。誰かを傷つけること。誰かに傷つけられること。なんでこんな些細なことを気にしてしまうのだろうか。なんで..なんで..。考えれば考えるほど、自分の心の塊が大きくなるばかり。心の塊が爆発してしま
2021年11月4日 10:27
言葉には色がある。心にも色がある。一昨日の夜の心は淡いピンク色。昨日の心は淡いオレンジ色。やがて紺色へ。今日はどんな色が待っているだろうか。心の色は言葉の雫によって絶えず変化する。言葉って不思議だ。お母さんのお腹の中にいるような、何かに包まれた暖かい言葉。息を吹きかけたら一瞬にして散ってしまう言葉。纏っている炎があまりにも強すぎて、誰にも受け取ってもらえない言葉。
2021年11月12日 20:44
僕は何もできない。心に傷を負っている人がいるというのに...。彼女は感情と行動が伴っていないことを当たり前だと言う。感情に従って生きれる程、この世の中は甘くないと...。我慢して、我慢して、、その中での楽しいと思える瞬間を味わうのだと...。長く生きてれば、それが普通であると...。そして、僕が幸せであれば、それで良い..と..。僕は、彼女に自分の人生を生きて欲しいと願う。僕は僕
2021年11月20日 14:27
僕は大丈夫。大丈夫だから。これだけ自分と向き合ってきたのだから。大丈夫。..でも、大丈夫だと、ただただ自分に言い聞かせていただけだった。根本は何も変わっていなかった。どこか俯きがちで、誰にも見られないように..見られないように..って。でも気づいてもらいたくて。矛盾している自分が嫌で。受け入れられなくて。だから、どれだけ素敵で温かい言葉をもらっても、心のどこかで拒否し
2021年11月23日 16:05
どれだけ心の声に耳を傾けても。わからなくて。それが時に苦しくなって。周りから何を言われようと。僕の心が完全に癒されることはない。本当は泣きたくて。でも泣けなくて。涙も心の中に入り込んできて。もうどうにもできなくて。僕は複雑な家庭環境に置かれているわけでもない。過去に深いトラウマを抱えているわけでもない。でも、じゃあ、なんで。。なんで、心の中にいつもいるの。。それがな