記事一覧
秋口の生きもの(新しい生きもの)
今年は北国も暑かった。
ロシアンオリーブは根が育ちまくった後に酷暑を体験して夏バテになるし、アップルミントも少し葉焼けしてしまった。バジルと大葉は元気もりもり。
後から来た金木犀は、さすが、本州の盆地で庭木として雑な扱いをしても毎年芳香を漂わせていただけのことはあり、直射日光もベランダの照り返しも物ともせず、ただただ新芽を木化させていた。淡々と伸びていく。
8月に多肉植物を始めた。新入
痛みが愛だとは言わない
一緒に暮らしているのに、一緒に暮らすほど、相手のことがわかっていないのだなあと思う。
何がきっかけで、心の中のどのあたりにぶつかってしまうのか、ささくれを生んでしまうのか。人の心の中の有り様は宇宙とか海とかに似ていて(どんな人のこころも)、入ってみないとわからないことが多すぎる。
自分が悪いのかもしれないと思うものの、何が悪かったのかわからないとき、何がどうなっているのか、どうしたらいいのかわか
あいのうたのみみざわり
久しぶりにMr.Childrenの「365日」を街中で聞いた。
わたしはアルバムの「SENSE」が発売されたときのドームツアーに行っていて、万単位を同人するイベントに行ったのは初めてで、記憶があるかぎりドームに行ったのは2回目で、すり鉢のような観客席の階段に目がくらくらした思い出がある。
ちょうど10年前なのだなと思った。
Mr.Childrenのことを好きな異性は周りにたくさんいて、よ
生ハムと罪悪感の舌触り
好きな食べ物を聞かれたら、生ハムと答えることが多い。
日本人が好むピンク色でやわらかいものも、塩気が強くて長期熟成されているものも等価値でおいしいと思う。
生ハムに恋に落ちた瞬間のことは、数十年たった今も覚えている。
幼少期、一人っ子の父から生まれた初孫の私は、父方の祖父母からとてもとてもとても可愛がられた。
あるいは、父方の祖父はとても寂しがりだった。
(父方の祖父は、彼の日記において、
しがらみの手触りのこと
10代の間はしばらく近くにいた人のことである。
その人の名前は上から下まで字面も読みも端正で、私は、その人の名前を呼ぶために何とかして仲良くなりたかった。
しかしながら、黒目がちの瞳に見返されると気が引けてしまったし、自分より白い肌にいつも少々面食らってしまったし、そのせいか、いつの間にか私よりはるかに上に位置するようになった表情も声色もあまり読み取れなかった(5年以上学籍を同じにしていて