いつかの日の暮らしに向けた欲望①

 去年、家を買うことになった。入居は年末の予定である。
 これは、ただ、ただ、私の欲望を書き連ねるものである。

・トイレのこと
 水洗トイレになる。うれしい。心から歓喜。部屋が中年のはじまりくらいなのにリノベも何もされていなかったから、古式ゆかしき洋式だった(ほぼ丸洗いが可能という利点はあった)。もうそれだけで十分じゃないかと思っているが、欲望は深堀しておいたほうがいい。
★照明に吹きガラスのシェードを使いたい。
 藤原典子さんというガラス作家さんがすきで、「天気雨のグラス」を持っている。これは、サイダーやただのお水もとてもおいしく飲めるグラス。日中、窓辺で飲むと殊更においしく感じる。

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このお天気雨のガラスで、シェードを何とか作ってもらえないだろうか…と考えている。トイレには窓がないので、多少、照明が多くても許されるんじゃないかな。トルコランプを置いて、トイレだけエスニックも面白いかもしれない。
★東海林さだおの丸かじりシリーズを置きたい。
 私と私の父がずっと文庫本の発刊を追いかけている作家さんの、食べ物のエッセイ集である。トイレに置かなくても・・・と言われそうなタイトルだが、どれも笑えて、区切りが良いところまで読みやすくて、視点の多さと文体のテンポにほれぼれしてしまう。あまり読みすぎると、その口調で文章を書いたりしゃべったりしてしまうのがたまに困る。

・玄関のこと
★靴箱をきれいに保ちたい。
 全段にビニールマットを置き、2段置きに乾燥材を配置する。
★リースをかけたい。
 好きな花屋さんがいて、去年、ちいさいリースを買った。もう少し大きいリースがあったらいいな、クリスマスカラーもあったらいいな。ただ、本名を存じ上げず、@wanta126 というInstagramのアカウントだけを知っている。

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他の部屋へつづく

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