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新しい生きもの

 家の近くに、花屋さんがある。
 最近店舗をかなり近所で拡張したらしく、古い方の店舗は飛び地みたいになっている。母の日や父の日にアレンジメントをやってみよう、植物育ててみよう、みたいなワークショップみたいなイベントに力を入れていて、近隣農家から立派なお野菜(特に立派なのがレタス)を一緒に売っている。
 これは、自分が植物を買ってみて(なるほどな。。)と思ったことなのだけれど、植物についていろいろ聞きたい。鉢をいつ拡張するべきか、殺虫剤を散布しすぎじゃないだろうか、どのくらいの大きさで刈り込むか、山ほど聞きたいことがある。そうした時に、何も買わずに聞きに行くのも気が引けてしまうから、今日はトウモロコシを買いに来ましたの~オホホ~そういえばこの前買い求めたものが~というように聞ける(いや、普通に聞けばいいのかもしれないけど)。

 そして、また、鉢植えを買ってしまった。
 もともと樹が好きで、オリーブはそのうち買いたいなと思っていたところで、おすすめしていただいたロシアンオリーブがかわいかった。
 オリーブと名前は着いているけれど全然オリーブは関係がなくて、グミの仲間。学名はElaeagnus angustifolia、別名ホソバグミ、ヤナギバグミ。オリーブの葉っぱに似ているかららしいけれど、色味は全然違う。いわゆる「シルバーリーフ」というやつで、おしゃーなスワッグやウェディングブーケに緑の葉っぱ担当で入れられるようになって人気らしい。
 暴れると言われるほど良く育ち、耐寒性もあり、乾燥にも強いうえ、花も咲くし、上手くいけば実がなると聞いたので、おしゃれでエンタメ性もあり、なおかつ頼りになる…!ということで買ってしまった。ちょっと大きい株がさんぜんえんくらい。

 買った時点で既に枝が多少暴れていて、少し枝を切った。葉っぱ自体がおしゃーなので、そのまま花瓶に生けてみた。

 

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なかなかよいではないか。

 そしたら、アブラムシは来た。テントウムシはいない。新しくておいしい柔らかい新芽にとりついていくアブラムシをちぎっては投げ、ちぎっては投げ、1ぴきいた尺取虫は吹き飛ばし、容赦なく殺虫剤を散布する。私は非常に虫が苦手で、殺せるのは蚊しかなかったのだが、責任感というものは立場を与えられて育つのだなと思った。

 とりあえず、毎朝、新芽と混んでいる枝のあたりを表裏よく見て、アブラムシチェックが日課になっている。
 すぐ枝を伸ばそうとしているところを見つけると、ちょっと嬉しい。

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