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残念な盲人の心暖まらない話

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#朗読

見えなくても当事者役は当事者に

見えなくても当事者役は当事者に

5月18日、コロナ禍を挟んで5年ぶりにお客様を迎えてこうばこの会第59回チャリティ
ー公演を行った。

ちなみにこうばこの会は視覚障碍者を中心に活動している朗読とかお芝居をしている
グループだ。

こうばこの会ホームページ
http://www.koubako.jp/

もうすっかり皆に忘れられてしまっているだろうからこのままではお客さんはヘルパ
ーさん10人くらいになってしまうと思い、皆集客を頑

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見えなくても習字

見えなくても習字

クラブハウスの朗読ルームでお世話になっている人が埼玉の越谷の朗読会に出演する
という。これは是非にと聞きに行った。

朗読と書道のコラボという不思議なイベント。
朗読の先生が読んだ中島敦の「山月記」の中から気になったフレーズを出演者も観客
も皆ではがき大の神に筆で書いてみようという試みだった。

ちなみに朗読仲間の京都出身の彼女は始めに場を和ませてくれるような絵本を読んで
くれました。
京野菜がた

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見えなくても見えても声は大事

見えなくても見えても声は大事

「顔は覚えているのに名前が出てこない」と言う人がよくいる。じゃあ見えない人は
どうするの?

ご想像の通り声を覚えるのである。人にもよるのかもしれないが、私はよほど付き合
いのある人じゃなければ声を覚えることができない。
会社などでたくさん人がいると本当に誰が誰だか覚えられないので、「20回くらい聞
くかもしれませんがよろしく」と言っている。一方全盲の理学療法士の友人は「患者
の声は一回で覚える」

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無謀にも素人盲人が「言葉の楽譜」体験会に参加してみた

無謀にも素人盲人が「言葉の楽譜」体験会に参加してみた

8月26日、クラブハウスでご縁があった脚本家の高橋郁子さんが主宰する「IDENSHI19
5」の「言葉の楽譜体験会」に参加してきた。

idenshi195 | idenshi195(いでんしイチキュウゴ)とは、脚本家・高橋郁子による
朗読劇ユニットです。https://idenshi195.com/

「朗読ってあまり面白くない」という意見に、じゃあどうしたら飽きられずに朗読を
楽しんでもらえる

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テキストと朗読1

白いねこのかわい いねこです。

最近、クラブハウス内で大人の朗読リレー」と称して、脚本家の今井雅子さんの「膝
枕」と高橋郁子さんの「月想」という作品をたくさんの人たちで朗読している。

もうプロもアマもこっちゃ混ぜでとにかく朗読を楽しんでいる。

「膝枕」は二次創作、三時捜索も出てきて、そりゃもうカオスな状態になっている(
笑)

私は、目が見えなくなってからも、たまたま仲間に恵まれて「トークパ

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テキストと朗読2

白いねこのかわい いねこです。

朗読リレーは読み手としてばかりでなく、「書く」というチャンスもくれました。

以前も書きましたが、今世紀最大の勇気を振り絞って読み手として立候補した際、ど
この馬の骨高わからん、実は猫なんだけど・・の私に、今井先生がTwitter上で「オ
リジナルで」という回答を下さいました。

Noteで掲載されていた「正調膝枕」をはじめ、数々の面白げな外伝たちは一部のレジ

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見えなくても読書, 2, ~見えなくても変態認定, ?!, ~

見えなくても読書, 2, ~見えなくても変態認定, ?!, ~

先日何と、全開投稿した「見えなくても読書」をクラブハウスでお世話になっている
「膝枕リレー」の朗読者さんが朗読してくれました。

https://note.com/nyaf/n/ncb168018e243

私が書いた、膝枕二次創作「BL膝枕」も一緒に読んでくださったのですが、美しい声
できれいに読んでいただけると、大したことない話がすごくいい話に聞こえる朗読の
魔法を実感しました。

以前、声優

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見えなくてもボランティア

見えなくてもボランティア

私が友達と始めた「トークパフォーマンスグループ こうばこの会」は、視覚障碍者
を中心とした朗読グループだ。

平成5年くらいからスタートしたから、もう30年近くになる。一時期は晴眼者のサポ
ーターもたくさんいて、多い時は年3回くらい舞台公演をやっていた。
今やすっかり小規模にもなり、コロナ禍で発表会もなくなった。

そんな中でも時々図書館に呼ばれて朗読をさせてもらっている。
こちらもかなり減ってし

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